ゴミを捨てよう
今回は「完全に」いらなくなったゴミを捨てる方法です。
ジャンク品や中古品をいじっていると、どうしても「治らない」ものが出てくることがある。動くけど単純にいらないのであれば、もう一度リサイクルショップに帰ってもらえばいい。
でも、完全に故障してしまっていて「捨てるしかない」という状態のモノも出てくる。
「で、せんぱい。この電子レンジ壊れたんですけど、いります?」
「電子レンジの分解は非常に危険だから、内部の構造が分かっていない人間が触ると死ぬ可能性がとんでもなく高いのでいりません。」
そう、例えばこういった家電品。症状としてはボタンの接触不良なので、ボタンスイッチの交換で治るとは思う。
ただ、電子レンジには「マグネトロン」と呼ばれる、真空管の一種が使われている。ここで電磁波を発生させて水分子を高速で振動させることにより、その摩擦熱を利用して温めるという仕組みになっている。
そのため牛乳をあっためた時は、牛乳はあったかくなる。だけど、カップの取っ手にはほとんど水が入っていないので、そこをもって取り出すことが出来る。
話を戻すが、その「マグネトロン」に電気を流すために使われている「コンデンサ」と言われる部品が問題。ものすごく雑に言うと、充電池みたいなものである。そして、その電圧はおおよそ20000Vになる。天気や汗の具合にもよるが、人間の抵抗値はおおよそ5000Ωと言われている。
オームの法則を使って計算すると、4Aほどの電流が流れるという計算になる。ちなみに、人間が感電死するのが50mAである。うっかり配線がむき出しになっている部分に触ったら、ほぼ確実に感電死すると思っていい。
こういった感じに家電は思っているよりも高圧の電気を使っているので、下手に分解するのはとてつもなく危険。よくよく注意書きを見ると「サービスマン以外分解禁止」って書かれているのは、これが根拠になっている。メーカーさんの技術者っていうのはすごいんだぞ。
「じゃあ、どうやって捨てるんですか?」
「一番簡単なのは、自治体で回収しているとき。要するに『ゴミの日』に出すこと」
これが本当に一番簡単。
自治体にもよるが、不燃ごみか粗大ごみでゴミ収集所に置いておくだけでいい。これで終わり。
基本的に「家電リサイクル法」という法律に定められている、「冷蔵庫」「テレビ」「洗濯機(乾燥機)」「エアコン」以外はゴミとして出して問題ない。
心配だったら市町村の役場に電話をして、聞いてみるのが一番確実。でも、出せる日が限られているので「引っ越し」などで、できるだけ急いで処分したいときには向かない。
「次は、リサイクルショップに『ジャンク品』扱いで引き取ってもらう方法」
「でも、確実にお金にならないですよね」
「……下手すると、『すみません。こちらは買取できません』って言われることもあるぞ。基本家電は重たいので、骨折り損のくたびれ儲けになることが多い」
とはいえ、売れる可能性もある。
売れた場合には、一応お金になるので手段としてはあり。ただし、「壊れている」ものであるので、基本買取不可になると思っていい。
「じゃあ、どうすればいいんですか?」
「家電量販店に買い取ってもらうっていう方法がある」
「……え、そんなのありなんですか?」
「あり。ただし、店によって金額が異なってくるので、きちんと調べておくことが大切。あと、直営店ではOKだけど、フランチャイズではNGってこともある」
ちなみに、個人経営のお店の場合は「新品」を買った時に、「中古」を無料で引き取ってくれる場合もある。
この方法だと一番面倒がないので、仲のいい電気屋さんをつくっておくといい。
「あ、そうそう。今回は電子レンジだから問題ないけど、個人情報の流出には気をつけろよ。結構、忘れてるやつ多い。昔も話した覚えがあるけど、裁判所への訴状が出てきたことがあった。結構ヤバい情報が漏れることも多いから気を付けろ」
「……ちなみに、どんな内容だったか聞いても?」
「……危なすぎて話せない」
個人的に言うのであれば、HDDやSSDは分解して穴をあけた上でハンマーなどで叩いて壊す。そして、捨てて問題のない部分だけリサイクルショップや、家電量販店に売却するという処分。もしくは、ゴミの回収に出すというのが俺流のごみ処分方法になる。
「よし、鏡花。電子レンジを車に運んでくれるか?」
「わかりました。お昼は牛丼のテイクアウトで良いですよ!」
調子のよい後輩だ。まぁ、手伝ってもらうからそれくらいは出してやるか。結構処分にお金かかるけど……。
本当だったら焼肉に行きたいところだけど、このご時世だからテイクアウトの焼肉弁当にしようと思ってたけど、牛丼でいいっていうからそれでいいか。
マスクをして、車のエンジンをかけて二人で出かける。ちょっとしたデートだ。
「じゃあ、行きますか!!」
基本的にはゴミの回収に出せばいいんです。
ただ本編に書いた通り、「エアコン」「テレビ」「洗濯機(乾燥機)」「冷蔵庫(冷凍庫)」の4つは「家電リサイクル法」という法律で自治体で回収してくれません。
心配なら役所に電話して確認してみてください。




