失敗談を語ろう
今回は「ガチ」であった、怖い話です。
皆さんも、ジャンク品を買うときは気を付けて……。
「あ゛ーーーーーーーーーーーな゛お゛ん゛ね゛ぇ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛゛!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
中古屋に売っているものは、大きく分けると3つある。
1つ目は新品。ゲームセンターのような設備がある場合に売られている飲み物や、カップラーメンなどがその代表であろうか。……もちろん、マウスや洋服といったものも新品が売られていることはある。
2つ目は中古品。個人的には「未開封だろうが、使用済みだろうが正常に動作するもの」が中古品であると思っている。
そして、最後の3つ目がジャンク品。「壊れていてそのままでは使用できないが、修理すれば使えそうなもの」のことだ。
そう、「修理すれば使えそうなもの」だ。つまり、「現状は壊れているので、使い物にならないもの」という意味である。
これがくせ者である。なぜなら、「簡単に直る」か「自分の力では修理不能」かをわずかな情報から判断しなければならないのである。
「では、お買い上げいただくということでよろしいですね?」
俺は今、いつもとは違う中古屋のバックヤードにいる。
もちろん、万引きをして「ちょっとこちらへ」とされたわけではない。
画面の表示不良を起こしているノートパソコンについて、外部モニター出力であればきちんと動作するというのを見せてもらっているためだ。
あくまでも見た感じにはなるが、ペンか何かを置いたまま気が付かずにふたを閉じてしまい画面を割ったという感じのように見える。これなら、液晶を交換すれば正常動作するだろうと判断し購入。
……これが悲劇の始まりだった。
通信販売サイトで互換品のモニターを手に入れた俺は、インターネットで調べながら、Dollのノートパソコンを分解していく。液晶割れだろうから、液晶を交換すれば治るはず。そう信じて……。
交換が終わり、組み立てる前に試運転。よし、きれいに直った。いやー今回もいい仕事したなー。さーて、前のオーナーさんの残したデータでをあさって、フォーマットしようと思ったところで異常に気が付いた。
「は?現象再発してんじゃん。ふざけろ……」
VGAケーブルでテレビと接続してみる。きれいに何の問題もなく出力される。「画面の複製」も「画面の拡張}も試すが、問題なく映る。HDMI出力に変更して同じことをするが、状況は変わらない。ということは、映像を出力するためのチップから、外部出力端子までのラインには異常がないと考えられる。つまり、映像を出力するためのチップが壊れているとは考えにくい。一回とはいえ普通に映像が出力されたので、モニターの初期不良も考えにくい。となるとあと考えられる理由は一つしかない。
「ふざけんなよ……。内部断線してんじゃねえか……」
そう、映像を出力するためのチップからノートパソコンの内部画面までの配線が、どこかで断線してしまっているということだ。実際、分解したままの状態で起動し、配線を指でいじるときれいに映ったりダメになったりが繰り返される。原因は特定できたけど、これは直すのが困難すぎる。完全分解して、メーカーから部品を取り寄せて直ればOKという手順になる。
……今回はポリシーには反するが、直さずに処分することに決めた。
部品を入手して、完全分解して、交換して、それで直ればいい。だけど、こんな普通じゃありえない場所が壊れている。つまりそれは。普通じゃありえない使いかたがされているということを示す。きっと、ほかのところにも何らかのダメージが発生していると思われる。
……実際、なんか天面カバーに変な傷がついて、微妙に浮いてるのは変だと思った。これ、何かをパソコンで叩いたんじゃないか?それで異常が起きたから捨てた。そんな推測が経つような状態。
HDD内を外部出力モニターを見ながらあさろうとしたところで気が付く。データが一切削除されていない。仕事のメールであろうものやSNSのアカウントが駄々洩れ状態。やはり、俺の推測は正しいようだ。
仕事でイライラすることがあって、パソコンに当たり壊した。そしてそのまま新しいパソコンを買って、必要なデータだけUSBメモリか何かで移す。そしてそのまま処分する。雑な作業と言わざるを得ない。
ジャンク品を買うのはリスクがある。「壊れてるのを承知で買う」わけなので、今回のこのような事態は基本的に販売店は保証してくれない。もっとわかりやすく言い換えるなら「こっちは『ゴミ』になってしまうものを、修理できる方に販売しています。直せないからって文句言わないでね」ということだ。
ジャンク品は安く入手できる可能性が非常に高い反面、直らなかったときにはただただゴミが増えるだけになってしまう。高い金を出して、ゴミを買う。しかも、捨てるのにもゴミがかかる。それが嫌なら、直るかどうかの目利きとジャンク品修理の腕。その2つを磨くしかない。それだけ厳しい世界なのだ。ジャンク品を修理するというのは。
通常であれば使えそうな部品を取って在庫しておき、同じような部分で不良が起きているものに取り付けて修理完了とするわけだが、今回は部品を取らない。いや、取れない。
こんなどこにどんなダメージが出ているかわかんないものは、怖くて使えない。
俺は中古屋が好きだ。
好きだからこそ、こういうトラブルを笑って許せる。
……トラブル自体は許せるが、パソコンをこういう扱い方をする人間に対しては怒りしかわかない。
結局、ゴミとして捨てました。
余った交換用のモニタは、とある方法で再利用します。




