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039●マイク、絶命!
臨時生徒集会が開かれた。
昨日の‘あの件’のため、1年生から3年生まで全員が体育館に集められている。
生徒指導主任・保健体育科教師、大西ケンゴ。
短髪、ゴツい体つき、筋トレ部の顧問。
昼休みには自分でも黙々とトレーニングしている、学校一の‘迫力担当’だ。
男子は小さく震え、女子はそっと下を向く。
整然と並ぶ生徒の前に立ち、大西先生がマイクを握った。
「ええかあ!!」
キィィィィィィィィィン――。
あまりの音量に、マイクは悲鳴を上げて、沈黙した。
「うんあ? 壊れたか! ほんなら、地声で言うで!」
体育館の空気が変わった。
笑ってはいけない・・・しかし、面白い。
マイクを壊すほどの‘先生の声量’に、生徒たちが必死に笑いをこらえる。
大西先生は見た目に反してお茶目で、心底生徒思いだ。
体育館は、緊張と温かさで満ち溢れている。




