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027⚫️世界はまわる
「ジェーン様、注文が入りました。砲弾十五ダース、即納希望です」
「ふん。小口だが、紛争の火種は育てておくものだ。すぐに送れ。ツケでも構わんが、相応の担保は押さえさせてもらう、と伝えよ。」
「承知しました!・・・続いて、先進国のシンジケートから麻薬の追加オーダーです!」
「発送だ。金で飼い慣らした連中に運ばせればいい。こちらの尻尾は、決して掴ませるな!」
モニターを埋め尽くす欲望のリスト。
ジェーンは背もたれに身を預け、冷ややかに思考する。
当該の政府がいくら’供給元が悪い、やってしまえ’と吠えようと、
国境を越えて’ボス’を何人始末しようと、
需要が自国内にある限り、供給は止まらない。
自分の襟も正せぬくせに、悪の根を外に求めるとは、実に滑稽なことだ。
ジェーンの口元に、薄い笑みが浮かぶ。
世界は、聖者の祈りではなく、愚者の欲望を中心にまわっているのだ。




