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覚醒者学校の唯一無二の生徒  作者: 霧野夜星


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第八十三話 新たな召喚

 お知らせ

 八十三話から、ユニークスキルという表記を、エクストラスキルという表記に変えることにしました。

 主人公のユニークスキルコピーは、間違いなく彼だけの唯一無二のスキルなんですが、ユニークスキル欄に剣術などのスキルがあるとおかしいので、変更することにしました。すでに過去話の修正も完了しています。

 ご了承ください。

「あれがバフォメットか」

「すでに三体のモンスターも召喚してるわね」


 バフォメットとライトウィングギルドが戦ってる場所から少し離れた場所で、ライジンギルドのエースパーティが高機動車から降り、島が運転席にいる自衛隊員に話す。


「私達だけここに残ります。ほかのメンバーには、周囲にいるモンスターの相手をするように伝えてください」

「了解しました」


 ライジンギルドの第二パーティ以下のメンバー達は、高機動車から降りずにこの場から離れていく。そして星斗達はライトウィングギルドがいる場所に向かって走っていく。


「お待たせしました!」

「よく来てくれました! みなさんは奴らの足止めをしてください! ドラゴンファングギルドが到着しだい、反撃します!」

「了解です!」


 島と戦闘中のライトウィングギルドのギルドマスター浅井がそう話し、星斗達は前衛と後衛に分かれてモンスター達と対峙する。すると星斗達の一番近くにいたオーガキングが、彼ら目指して突撃していく。オーガキングは頭に角があり、緑色の肌で身長が三メートルくらいあって、巨大な斧と、とげのついた肩当てを装備している。


「まずあいつの相手ね。無理はしないで足止めに専念して」

「了解」


 星斗達は接近してくるオーガキングを待ち構える。一方、ライトウィングギルドの浅井達のパーティはオークキング、ライトウィングギルドのエースパーテはヒュドラの相手をしていて、バフォメットは戦わずに戦場の状況を観察している。

 そして星斗達にオーガキングが接近すると、


 オーガキング

 エクストラスキル

 力激化(A) 防御激化(A) 斧術(A) 


 どれを誰にコピーしますか?


 と星斗の目の前にウィンドウに表示された。


(熟練度稼ぎに、斧術を闇魔法に上書きコピーしとこう)


 と星斗が意志を示し斧術を上書きコピーする。星斗はここまでに戦ったモンスター達から、色々なエクストラスキルを熟練度稼ぎのためにコピーしていた。


「グオオオオオオオオオ!」


 オーガキングが前衛で盾を構えている鈴木を狙ってオーラをまとわせた巨大な斧を振り下ろす。これは斧術の粉砕烈斬というスキルだった。


「ミラクルガード!」


 鈴木が漆黒の盾で防御スキルを発動しながら、オーガキングの攻撃を受け止める。


「クオーーーーン!」


 さらに仙狐がエクストラヒールを発動して、鈴木の失ったHPを回復した。


(うーん。隙だらけだから攻撃したいけど、足止めするように言われたから止めとくか)


 星斗はオーガキングに攻撃せずにその場で精霊の盾を構えながら待機している。すると、


「バフォメットがそっちに行ったぞ!」


 ライトウィングギルドのエースパーティの戦士風の男性がそう叫ぶ。バフォメットはいつの間にか気配遮断と周囲同化のスキルを使って、星斗達に接近しようとしていた。


「俺が奴の足止めしてきます!」

「あっ、ちょっとまっ……」


 島が止める前に、星斗はバフォメットに向かって走りだす。


「本条君。ひとりじゃ危険……」

「なら私もいきます!」


 アンリはそう言って星斗の後を追う。


「なっ、二人とも!」

「恭子、大丈夫よ。あの二人なら足止めくらいならできるわ」


 島と明日香はオーガキングと対峙しながらそう話す。オーガキングの攻撃は、主に鈴木とゴールドナイトが受けていた。


「珍しいわね。アンリちゃんが危険かもしれないのに」

「本条君もアンリちゃんも、私達と同じかそれ以上に強くなってるの。だから私達はオーガキングを倒すことに集中しましょう」

「わかった。明日香がそう言うならバフォメットは二人に任せてみるわ」


 明日香と島は、オーガキングとの戦いに集中する。そしてバフォメットが星斗に接近すると彼の目の前に、


 バフォメット

 エクストラスキル

 闇魔法(S) 魔力激化(S) 神魔召喚(A) 


 どれを誰にコピーしますか?


 とウィンドウが表示された。


(ん? 神魔召喚!? 普通の召喚とは違うのか?)


 星斗は精霊の盾を構えながら少し考える。


(バフォメットが召喚してるモンスターも凄そうだし、普通の召喚の上位スキルかもしれない。でもエクストラスキルコピーは同系統のエクストラスキルは自動的に上書きされるから、俺の召喚に上書きされたら、ゴールドナイト達はどうなるんだ?)


 星斗が神魔召喚を上書きコピーするかどうか迷っていると、アンリが彼の隣に来て話しかける。


「本条君! 奴は魔法を使う気よ!」

「ああ、たぶん闇魔法だろう。俺は対策してるから大丈夫だ」


 星斗は精霊の盾と鎧の魔法耐性と、暗黒の指輪の闇属性50%軽減の効果と竜麟の効果で、闇魔法にかなりの耐性を持っていた。


「私は闇属性にそれほど対策できてないから、本条君に守ってもらおうかな」

「わかった。うしろにいて」


 アンリは星斗の後方に移動し、星斗は全身を守るように魔法障壁を展開する。そこへバフォメットが星斗達を狙って闇系最上級魔法を発動する。


「カオスフレア!」


 バフォメットが強大な闇エネルギーをいったん凝縮させて、それを前方へ勢いよく解き放つ。それが星斗の魔法障壁を破壊し、さらに彼にダメージを与えるが、闇耐性装備のおかげで大きなダメージは受けず、さらに彼の再生の極意の効果で、失ったHPが徐々に回復していく。一方、アンリは星斗の後方にいたおかげで、彼女の魔法障壁は破壊されずに済んでいた。


「ぐっ」

(闇魔法はなんとかなっても、これ以上は迷ってられない! ここはさらなる強さを手に入れる可能性にかける! 奴の神魔召喚を、俺の召喚に上書きコピーする!)


 エクストラスキル(10/10)

 エクストラスキルコピー(A) 竜麟(A) 気配察知(B) 

 全能力激化(S) 神魔召喚(A) アイテムボックス(B)

 フレスベルグ流魔法剣術(S) 女神ノルンの加護(A) 

 再生の極意(A) 斧術(A)


 神魔召喚(A)

 モンスターを三体同時に召喚できる。


 神話級モンスター召喚

 今まで倒したことのあるモンスターを召喚できる。

 召喚できるモンスターの数は、神魔召喚のランクによって変わる。

 召喚されたモンスターは、召喚者と同じレベルになる。

 召喚されたモンスターは、最終変化を超えた変化が可能になる。

 消費MP 召喚するモンスターによって可変


(今はゆっくり説明を読んでられない。バフォメットに集中しないと)


 星斗は空間把握のおかけでステータスボードを見ながらでもバフォメットの行動を感知できたが、戦いに意識を集中しないとSランクモンスターとは渡り合えなかった。


「ほう、我が闇魔法を防ぐとは対策してきたようだな。だがこれはどうだ!」


 バフォメットは右手に闇の魔力を集めて、星斗に一瞬で接近し、右手を突き出して襲い掛かる。


「デスハンド!」



 次回 銀の腕 に続く

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