ダンジョンの秘密に触れるJK。
「まぁ誰がどのポケットかはこの際おいといて、これで全部? ほんとに? もっとなんか凄い武器とかないの?」
『固定報酬以外の宝箱からは完全ランダムなので武器が手に入らなかったなら運が悪かったですねプークスクス♪ としか言えません』
このやろう……!
どうしてそこで私への嘲りを入れてくる必要があるんだわざと煽ってるだろこの女……。
「お嬢の事はどうでもいいんだがそれより、ここまで来たからには多少の疑問には答えてくれるんだろうな?」
私の事をどうでもいいとかアーニャ酷すぎ。
キャロちゃんなんて私の頭をいいこいいこしてくれてるっていうのに。
『はい♪ 勿論オーケーですよ。答えられる範囲内でしたら☆』
「じゃあ聞くが、このダンジョンはいったいなんだ? どう考えても他のダンジョンとは違うだろう」
『……と、言いますと?』
アーニャの質問にナビ子がすっとぼける。
私は他のダンジョンの事をそんなに知らないから何がどう違うか聞かれても困るんだけどね。
「まず他のダンジョンで発見されている宝箱に色の違いがあるなんて報告は無い。他のダンジョンじゃ宝のレアリティ違いなんて無いんじゃないのか?」
『うーん。まぁ、それは確かに他のダンジョンには無いシステムとだけは申し上げますが、何もここだけに限った話ではありませんよ』
「……って事はこのダンジョンが特別な事は認めるが、他にもこういう場所はあるって事か? 魔法が使えるようになったり特別な才能に目覚めるなんて話も聞いた事がないからな」
アーニャは確か週刊ダンジョン攻略とかいう雑誌を愛読しているし、ネット内で飛び交っている情報に関してもチェックしているみたいだからこういう情報通が居るとありがたいよね。
私とキャロちゃんだけだと絶対こういう質問は出てこないだろう。
いつの間にか私は後ろからキャロちゃんにぎゅっとされていていまだに頭を撫でまわされているのだが、なんというか後頭部が柔らかい二つのアレに挟まれる感じになってて幸せです。
『それは少々違いますよ。このようなタイプのダンジョンは他にもありますし、才能に関しては種を手に入れているかどうか次第で変わってきます。そして……』
ほんの少しだけナビ子の声色が変わった気がした。
アーニャもそれに気付いたのか、眉をひそめた。
『おそらくそれは……みんな秘密にしているんですよ』
「……! そうか、そういう事か。分かったぞ、誰だって考える事は一緒って事か」
『さぁ、それについてはこちらからはなんとも……うふふっ』
うふふ!?
おいナビ子どうしたお前はそんな色気振りまくようなタイプの女じゃないだろ!?
「こういうタイプのダンジョンは他にどこに」
『それはお答えできません』
アーニャの質問に食い気味な返事。しかもそれ以上は質問するなと言わんばかりのぴしゃりとした口調だった。
『では今回はこのくらいでいいですか? この先のフロアについては少々準備が必要ですので追ってご連絡差し上げますので☆』
「おいちょっと待て! まだ話は」
『ではでは~しばらくの間ゆっくり身体を休めて下さいませあでゅー☆』
あでゅー☆ の声が遠くなる。
「……くそっ」
一瞬で私の部屋に強制転移させられ、アーニャはかなりご立腹だった。
次ナビ子と話せる機会は結構先になりそうだもんなぁ。
私に対して八つ当たりが激しくなりそうな予感。
わくわく。
何か大事な事があったとき、●●がこうなったらしよう。○○がこうの場合こうしよう……。
そんな事を思っているうちにいざという時が来ても何も出来ないものなんですよね。
今回の話とは関係ありませんが(笑)






