著作権にビビるJK。
「んもう! はしごでも脚立でもいいから次行こう次! 固定のいい物もらえるんでしょ!?」
『そうですそうです♪ 固定報酬の宝箱を差し上げますね☆ 青宝箱一つ進呈します☆』
青だからいい物が出るのは確定。
といっても確かここの報酬は中身固定だったっけ。
「前のパターンから言うと探索に役立つ系のアイテムってところか?」
『さすがアーニャ様お目が高いですねっ♪ 今回の固定報酬はこちらになりますっ! どーぞ☆』
ぴかっと宝箱が光を放ちながら開いていく。
「わくわくですわ! きっととんでもびっくりな素敵アイテムが出てくるんですのね!」
キャロちゃんの可愛らしい煽りと共に目の前に現れたのは……。
「……ちょっと、ナビ子? これどうなってんの?」
これは私。
私ですら突っ込まずにいられなかった。
だって。
『ぴろりろりん♪ おめでとうございます☆ ディメンションポケット&子ポケセットを手に入れましたーっ♪』
「いやいやいや。ポケットもう持ってるんだけど!?」
『本来はこのタイミングでゲットするアイテムなんです♪ なのであの時点で偶然手に入れていたのはとっても運がいい事なんですよ? 便利でしょう? ポケット』
まぁ、確かに便利だけどさ……。
「アーニャさんが持ってるポケットと同じものですの?」
「そうみたいだな……でも子ポケってのはなんだ?」
『さすがアーニャ様♪ お嬢様とは違って冷静ですねっ! これは親ポケと子ポケという関係性で、子ポケからでも特定のアイテムを引き出せるようになっております☆』
電話機みたいだなぁ……。
「ナビ子、聞きたいんだけど、その子ポケから取り出せる特定のアイテムってどんなの?」
『簡単に言えば回復アイテムだとか解説書などの補助道具類になります☆ 装備品は取り出せませんのでそれは親ポケからお願いします♪』
「なるほど……。でも私達はその親ポケを二つ手に入れた事になるだろ? その場合親ポケ同士の中身はどうなる?」
『さすがさすがアーニャ様お目がエベレスト! 独立させる事も出来ますし、同期させる事もできますよ☆ ちなみにその設定自体はいつでも可能ですが中身を何か入れた状態で設定を変更すると、入っていたアイテムは消失しますのでご注意下さい♪ 設定変更の際は一度全部取り出すか、最初に設定してそのまま使う事をお勧めします☆』
なるほど……一応仕様はわかったけどなんで消失すんの? その辺はあまり融通がきかないみたい。
アーニャは顎に手を当てるお決まりのポーズで少し悩んでから、「じゃあ同期で」と言った。
「中身がいくらでも収納可能なら二つ持つ意味はないからな。同期しとくのが一番都合がいいだろう」
『了解いたしました☆ では同期の方はこちらで行っておきますね♪』
「ほれ、もう一つの親ポケはキャロが持っておけ。子ポケはお嬢な」
ぽいっとアーニャがポケットを投げてよこしたんだけど、なんで私が子ポケ?
「なんか不満ありますって顔だな?」
「とーぜん! なんで私が」
「お前が装備をいちいち変更する必要がないからだ。キャロはその時の状況でねこみみ付けたり外したりもするだろうからこれでいいんだよ。文句あるか? 反論あるなら聞いてやろう」
「ぐ、ぐぬぬぬ……」
まったくありませんよちくしょう。
しかしそんな事まで考えていたとは私は自分の愚かさを思い知りましたよ。
「嬉しいですわ! これで私もドラ〇もんに」
「わーわーわー! ストップ! それ以上はいけない!」
まったく油断も隙もあったもんじゃない。
ディメンションポケットとあの有名な作品は関係ありません!
さすがのお嬢も某国民的作品を敵に回したくはないようです。
作者も同じ気持ちですハイ。一切関係ありませんので!!






