30、巻き戻ってはいかないもの
週末にグロケット公爵の王都の屋敷で開かれた公爵夫人のお茶会は、よく手入れされた庭園で立食パーティーの形式で催された。
婚約者として招待されていたリルルはマックスの腕に手を絡ませながら、誰だかよくわからない貴族や誰だかよく知らない商人に、笑みを浮かべて愛想を振りまいていた。
マックスの隣で、リルルは笑顔で対応する。夜の舞踏会と違って、昼のお茶会やパーティは誤魔化しがきかない。明るいところでお酒が入っていない状態だと、お互いに観察しやすいからだろう。
残念なことに、偽姉リルルが出ていた舞踏会のことはすっかり記憶から抜け落ちてしまっていた。プールのようなところにぷかぷか浮かんで天井に移る映像を見て過ごしていた時期の記憶は他人事のようで、今のリルルにとって社交界の経験はないに等しかった。
今日も支度をしながらクグロワやリディアから、「王族として女王陛下やラウラ様のお顔に泥を塗らないように、『ああ、リルル様と婚約するなんて、なんと名誉なことなのだろう、』と思っていただけるように婚約者孝行にお励みくださいね、」とさんざん釘を刺されていた。ニコニコと話を聞きながら、カロヨンは「品良く背筋を伸ばして微笑むだけでも、大丈夫ですよ、」と微笑んだ。
婚約者孝行って何?と思いながらリルルは黙って聞いていた。つまりは婚約者の御機嫌伺いなのだろうなと見当を付けてはみるものの、婚約者が喜ぶことってよくわかんないわね、とも思う。
婚約破棄をするのは立場上リルル側からだけだけれど、解消は相手からも望むことは出来る。マックスから解消を希望されるのは、リルル自身は良くても、父のヨハネスは怒り抵抗しそうだなと思えた。お父さまに怒られないためには、今のところ、マックスとは解消してはいけないなと思う。
婚約者孝行と言ったってねえ…、と思案した挙句、こういう機会で王女らしく品よく愛想よく対応するときっとマックスは喜ぶと思うわ、と無い知恵を絞って思いつき、リルルは笑顔で対応することにしたのだった。
大きな港を持つグロケット公爵の人脈は広く、貴族も商人もいてリルルは珍しがられて何度も握手をせがまれた。手がダルくなってきたわと思っても、すべては婚約者のご機嫌を損ねない為に必要な義務なのだわ、とリルルは自分に言い聞かせる。
お城での公務で王女様を演じている時は、ツーンと澄ましていればよかったけれど、ここはお城ではなかった。よく知らない令嬢にお茶会に誘われたりすると、行くの面倒だなと内心思っても「ぜひ、いつか、」と笑顔で答えるのも忘れない。
リルルのそんな努力を見ても、マックスは微笑むばかりで揶揄ったりすることはなかった。頼もしいし優しいなとリルルは思った。オルスも傍にいて、3人は話をしながら対応していた。
公爵や公爵夫人は、すぐ近くで挨拶に来る様々な貴族や商人と談笑していた。
筋骨隆々なのはマックス兄弟だけで、公爵も公爵夫人も普通に細身だった。夫妻とも端正で 綺麗な顔立ちをしている。
上流貴族って、美しい者、綺麗な者、端麗な者ばかりが結婚しあうから、美の結晶みたいな状態になるのよね、とリルルは思いながら夫妻を見つめた。
マックスは公爵に似て知的で端正な正統派な王子様な顔立ちで、公爵夫人に似て体格は骨太で逞しかった。
オルスは公爵夫人に似て上品な顔立ちで公爵に似て骨細ででも鍛えている印象だった。もっとも、二人とも筋骨隆々なのには変わりないので、体力に差はないだろうと思われた。
リルルがマックスとオルスに囲まれて楽しそうに話をしている様子を見て、時々、公爵夫人が「悪くないわね、」と言えば、公爵は「悪くないだろう、」と何度も頷いていた。
淡い黄色のレースを沢山あしらった黄緑色のドレスを着たリルルは、意識した訳ではないけれどマックスの瞳の色と近い色合いだった。結い込んだ髪には金細工の薔薇の花の髪留めを付けていた。
「今日のリルルは、清々しいリンゴのような香りがするんだな、」と、挨拶の列が途切れたのを見計らって、マックスはリルルに顔を近付けてきた。
「ええ、侍女が選んでくれた香水なの。秋だし、いいかなと思って。」
リルルは緊張が解れて、ふっと微笑んだ。
クグロワが選んでくれた丸い瓶に入った香水は異国からの輸入品で、百合の花のような香りの中に爽やかな青リンゴの香りがしていて、リルルは可愛い香りねと思って気に入っていた。
「青リンゴか。私は赤いリンゴよりも青いリンゴの方が好きだ。」
リルルの頬を撫でて、マックスがにやにやと笑った。「剥いて食べるのが、一番いい。」
「私は赤リンゴにしましょう。」
オルスもにやにやと笑う。「私の赤リンゴは今日はいませんね、」
話が読めないリルルは、リンゴの食べ方の話なのかしらと思った。
「じゃあ、私は…、アップルパイがいいわ。」
ははっとマックスもオルスも笑って、「ああ、いいだろう、また今度食べに来るといい、」とリルルと次に会う約束をした。
二人とも高等学校へ進学していて、リルルとはこんな機会ぐらいしか接点はなかった。
「リルルは、来週から公務の旅に出るのだろう?」
「ええ、よく知っているわね。」
近寄ってきた給仕の執事に手渡された炭酸水を飲みながらリルルは、今日はやたらと触りたがるのね、と、悠々と片腕で腰を抱いてくるマックスを見上げた。
「私の領地の港を使うのだから、出国許可証からわかる。ペンタトニーク公と出かけるんだってこともな。」
「ええ、半分公務で、半分販路を広げに行くの。」
「どこへ行くんだ?」
「いろんな国よ。今決まっているのは、遠く東方の国と、ペンタトニークの国と、中つ国かな。」
「! 正式な国名か。久しぶりに聞いたな。」
「この国で使う略称でばかり呼んでると、向こうに行った時、間違えちゃうから、今、口を慣らしているところなの。」
くすくす笑うリルルは、公式行事も待ってるからね、と思った。
リルルは公務として、来年から留学予定のある中つ国の建国記念日も参加することになっていた。
特に重要ではないし毎年王族は出席していない行事なのだけれど、せっかく近くにいるのだから行って来て欲しい、と父に言われたのだった。
「遠く東方の国か…、もしかしてあの処理か? まだ終わっていないのか?」
戦争を回避したあの出来事は、グロケット公爵の英断として落ち着いていた。王配である父は手柄を横取りされたと言わず、むしろこれでよかった、リルルの存在がうまく隠せたと、笑っていた。
真実を知る公爵本人は多くを語らず、マックス兄弟も何も言わなかった。
「うーん、それとは別件だわ。」
姉のラウラの婚約解消の書類を持って王子達に会いに行くのだとは言えないなと、リルルは思った。
こういう情報が書類よりも先に漏れて、ラウラの結婚相手から外されたことを知った王子達に何か仕掛けてこられても困る。
公務の旅行って慎重にしないと大変だわと思いつつ、曖昧に笑う。
王族の公務って、人の目に触れている割には結構秘密だらけなのかも、と思えてくる。
「そうか、ならいい。また何かあったら、私が対応できるように取り計らってもいい。」
マックスは毅然とした表情になって言った。オルスの雰囲気も変わる。
「助けられた側なのに、あの国はなかなか曲者ですからね、」と静かに答える。
「リルルたちだけで大丈夫なのか? 他に護衛は付くのか?」
「その辺はペンタトニーク公の船団がいるし、私が乗っている船に誰も手出しはしてこないと思うわ。」
「そうだな。ラウラ様は豹変しそうだからな。」
「それは言える。」
マックス兄弟は肩を竦めた。
「何かお姉さまにしちゃったことがあるの?」
「いいや、そんな恐れ多いことはしない。ただ、未来の女王の妹に手出しするということがどういうことなのかくらい、誰だってわかるだろうと思うが?」
そうよね、お姉さまと婚約する事はお守りになるくらいだものね、とリルルはブルーノのことを思い出していた。
ブルーノは何を思い立ったのか、中つ国の学校へ2学期から編入してしまったと今朝会ったペンタトニークが言っていたのを思い出した。
ペンタトニークはリルルを出迎えるために早速この国に入国していた。この週末の間にも商談をいくつか済ませる予定らしかった。
リルルはブルーノが先に中つ国に行ってしまったことをちょっぴり羨ましく思っていた。既に開始されているゲームの進捗具合がやっぱり気になる。
ああ、早く、生きて動く本物のミカエルに会いたい。
「少し、歩かないか?」
リルルの空いたグラスを給仕の者に渡し、「ちょうど見ごろの花が咲いているんだ、」とマックスが庭園の奥へと誘った。オルスは小さく頷いている。
「あなたでも花を気にするのね?」
「リルルに贈りたいからな、」とマックスは照れ笑いをする。
こういう素直なところが好ましいのよね、とリルルは気をよくして、オルスに手を振ると、二人は奥へと歩き出した。
※ ※ ※
公園のように広く手入れの行き届いた庭園を二人で歩き、大きくて広い浅い池を左右に分けるように架けられた橋を渡って、池の中央の島の四阿に進むと、マックスはリルルをベンチに座らせた。
鍛えていて筋骨隆々な体格の良い彼は向かいに座って、リルルに「美しい花が咲いているだろう?」と微笑んだ。
広く浅い池には睡蓮の花がいくつも咲いていた。色も、淡いピンクに白色、黄色、と種類があり、花の形もよく見れば違いがあった。透明度の高い水に鯉の泳ぐ姿も見えた。
確か養分が少ない水には微生物が発生し難いんだっけと、リルルは目を細めた。前世に、弟とモネの池を見に行きたいねと話していた姉リルルの記憶を思い出す。
「ここは素敵なところね。」
「冷たい地下水が湧いていて、花が咲く期間が長いらしい。」
「涼やかだし、とっても静かだわ。」
「ああ、二人で話をするのに向いているだろう?」
池の中央にある四阿なので、四方八方から見る事は出来ても、話を盗み聞くことは難しかった。お茶会の場所に人が集まってしまっているので、付近には誰もいない。
「リルル、」
腕を広げて、マックスはリルルの名を呼んだ。「傍に来て欲しい。」
「何もしない?」
「それはリルル次第だ、」
動こうとしないリルルを抱き寄せて、マックスは膝の上に横抱きにリルルを座らせた。逃げられないように腕の中に囲って、頬にキスをした。
「何もしないんじゃないの?」
「しないとは言っていない。」
リルルの頬を撫で、首を撫で、そのまま、胸を撫でた。膨らみを指で押すように撫でるマックスの腕をリルルは捕まえて剥がそうとした。力強くてなかなか思い通りに離れていってくれない。
「その手、嫌よ。そういうことはしないわ。」
「リルルが好きだ。リルルとキスがしたい。」
優しい声で囁いて、マックスは顔を近付けた。「ちょっと、待って、」と慌ててリルルが手でマックスの口を塞ごうとすると、掌を舐められてしまう。
舐められて「うひゃ、」と思わず小さく震え手を引っ込めたリルルに、「キスだけだ、」と囁くとマックスは唇を食むようにキスをした。
瞳を閉じリルルは、マックスの腕に大人しく抱かれていた。
甘いキスの余韻に、リルルはうっとりとする。
マックスはもともと嫌いではないので、キスをされたり好意を向けられると単純に嬉しいと思える相手だった。
ただ、『結婚するつもりがあるか』と言えばはっきりと『ない』ので、こういう快楽を貪る相手ではないと思っていた。
マックスはおそらく冗談が通じない。結婚しないとリルルが思っていても、こういう関係になったのだから結婚するのだ、と思い込んでしまうような思考回路をしているように思えた。
「リルル…、今日は泊まっていかないか?」
「いかない。」
泊まっていって無事なはずがない。
胸を触ったままのマックスの手をどうにかこうにか自分の胸から離して、リルルは掌を合わせてしっかりと指を絡ませて握ると、胸を触らせないようにした。
「なんなら、このまま私の部屋へ行かないか?」
「いかない。」
うっかり行って最後まで致してしまうつもりもない。
ふるふると首を振って、リルルはマックスを睨んだ。マックスはリルルのつないだ手の甲にキスをしている。唇の感触に鼓動が高鳴る。
「マックスはそういうことばかり考えているの?」
「いや。リルルと会ったら、そういうことを考えてしまうだけだ。」
健全と思うべきか、不純と思うべきなのか…。
「だったら会わない方がよくない?」
「それは困る。好きな女に会えないのは辛い。」
またそういうことを言う…! 好きならそういうことをって、好きにもいろいろあるんだからね、とリルルは思った。いくら婚約者孝行って言われたって、出来ることとできないことがある。リルルにとって、そういうことは、婚約者でもできないことだった。
唇をまたリルルの頬に添わせてきてキスしようとするマックスに、リルルは体を捩って避ける。
「マックスは…、そういうことをしたことがあるの?」
この際だからなかなか聞きにくいことを聞いてみることにしたリルルは、照れながらマックスを見つめた。その顔が可愛くて、マックスが心を鷲掴みにされてしまっているとは本人は気が付かなかった。
王女がとんでもないことを口にしている、とマックスは思ったけれど、リルルが照れる様子を見ていると、可愛く思えて堪らなかった。あまりの可愛さに、声が上ずり、言葉が詰まる。
「…ない。女性関係の不祥事は、跡継ぎに正式になるまでは命取りだからな。」
「私とそういう関係になっても、不祥事じゃないの?」
リルルにとっては、そういう関係になることは婚約者を一人に絞ってしまうことと同じことに思えた。何しろ父のヨハネスにややこしい関係にならないように釘を刺されている。
照れて目を潤ませて首を傾げたリルルに、マックスは堪え切れなくなって何度かキスをした。恥ずかしいことを自分で聞いて照れているリルル、なんて可愛らしいのだろう。可愛い、可愛すぎる…。
「王女とそういう関係になって正式に結婚が決まったら、最高の慶事だろう。私の家族もこれ以上ない王族との関係に満足すると思うが?」
現に弟も、両親も、自分の恋の応援をしてくれている。マックスにとっては、リルルしか結婚するつもりの相手はいない。
「リルルが婚約してくれてからずっと、私を最後に選んでくれればいいといつも願っているよ。私はいつでも両手を広げて待っている。」
「まだ結婚なんて随分先のことなのよ?」
呆れたように言って、リルルは口を尖らせた。「だいたい、何年先の話なのよ?」
「婚約関係のある男女が体の関係を持って、子供が出来てしまっても、別に問題ではない。婚約は終わっているから、正式に結婚するまでに生まれても、婚前子として記載されるだけだ。相続にも何の影響もないからな。」
リルルは黙ってマックスの顔を見つめた。それをしたくない理由を、ひとつひとつ丁寧に説明していくしかないのだろう。
「あのね、マックス。私、まだ子供を産むつもりはないわ。未熟な体で子供を産んだら、子供を産む時に死んでしまうことだってあるのよ? 残された子供が可哀そうよ。婚前子で母親は死んで、父親からは持て余されるなんて…、そんな罪作りなことはしないわ。」
「子供が出来ないような方法で愛し合うことだって、出来るだろう?」
目の前にいるリルルがそういうことをする時どんな表情になっていくのか、マックスは見てみたくなっていた。こんな話でこの可愛さなら、そういうことをすると、どういう表情になるのだろう。
引き下がらないわね~、とリルルは少し苛ついた。どっちにしたって、そういうことをしたいのね?
「そういうのも、まだ早いと思うわ。私は…、そうね、勝手もかもしれないけど、長い人生の中で、今は学ぶ時期だと思っているから、そういう快楽に流されていい時期じゃないと思ってるわ。」
たぶん自分は快楽を知るとそればかりになってしまうだろうな、とリルルは思った。キスするだけでこんなにキスに夢中になるのなら、その先のことを知ってまともでいられる自信がなかった。
「今は学ぶ時期、か。」
マックスは空中を見つめて、何か考え事をしている様子だった。
「私、来年からは中つ国に留学するの。」
「それは決まっているのか?」
「ええ。おばあさまの遺言だから。正式な入学手続きも終わっているわ。あとは時を待つだけ。」
「今回の旅行は、その下準備でもあるのだな。」
「そうね、そんなところ。」
姉の相続の邪魔にならない配慮などという事情を、話すつもりはなかった。
「…帰ってくるのか?」
「ええ、そのつもりよ。お姉さまをお助けする役目があるもの。」
時見の巫女である以上、確実に定期的にこの国に帰ってくることになるのだろうな、とはリルルも思っていた。中つ国に行ったっきりにするには、リルルとしても気が向かなかった。
ミーシャが中つ国にはいない。ティンクもいないし、慣れ親しんだ侍女たちもいない。
いくらなんでも夢枕に立ってばかりでは、ラウラの生活も成り立っていかない。この前のように誰もいなくて真っ暗闇だった場合、何かを伝えることなんてできないだろう。
「リルルが成人するまでの3年は、手の届かない3年になってしまうのか…。」
その3年を長いと思うのか短いと思うのかは、自分の時間の使い方次第になるのだろう。マックスは考える。3年後に必ずリルルを手に入れるためには、3年の間に実績を積む必要があるという訳だな…。
「だから、子供なんて無理。そういうことは無責任にはできないわ。」
話がうまく逸れたわ、とリルルはほっとした。
「そうだな。それもそうだ。」
マックスはリルルにキスをして、ぎゅっと抱きしめてきた。
「ありがとう、リルル。私も何かを3年の間で学んで準備をしよう。君を迎え入れるのに最高の状態で君を待とう。」
「…辛くなったら、婚約解消するから、いつでも言ってね。」
もし解消となったら、お父さまがマックス以上にいい条件の公爵家の長子を探してきそうだけど、その時も解消できる方向へもっていこう、とリルルはこっそり思う。
「リルルは、時々小悪魔で、時々とんでもなく優しいんだな。」
「優しくなんてないわ。きっと私は普通よ?」
リルルはそう言うと、マックスの首に唇を這わせた。悪戯心を起こして、首筋を舐めてみる。くすぐったいのか、マックスが微かに震えた。
「そういうことは出来るんだな?」
「え? 気のせいじゃない?」
くすくす笑ったリルルに、マックスは目を細めて、甘く優しいキスをした。リルルは可愛い。しかも、考えていることは考えている。この王女様に将来、自分の隣にいる未来しか選べないと思わせられる程、自分は基盤を整えて迎え入れる準備をしよう。そう、心に誓った。
少し離れた木陰から、池の中央の四阿を遠眼鏡で覗き見ていた公爵と公爵夫人は、「いちゃいちゃしているな、」、「いちゃいちゃしてるわね、」と頷きあっていた。話し声が聞こえなくても、表情や仕草で、なんとなしに伝わってくるものはある。
どう見てもあの二人は恋人同士に見える。
喜ばしいことだと、リルルを気にいる彼らは暖かく見守っていた。
ありがとうございました




