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Because I love you ,   作者: Ψ蒼龍Ψ
5/33

それでもなぜか安心するのは、



午前、十二時。



「千早」

「…………」

「千早?」

「わぁああっ?!」

ぼんやりとしていたら、背後に軍人さんが立っていた。

「これが戦時中だったら殺されてたかもしれない」

と真顔で言うから、

「今は戦時中じゃないし」

まともに切り返しました。

後ろを振り向くと、……なんというか、服がにあってる。

軍服よりもはるかに。

「似合ってる?」

軍人さんがうざったい表情で聞いてくるから、

「アーハイソウデスネー」

棒読みで返しておいた。

「似合ってるって素直に言えばいいのに」

素の軍人さんが垣間見えたような気がします。


















家に帰ると、軍人さんの大量の荷物を使われていない部屋に運ぶ。

「取り敢えず、軍人さんのふ

「ザシャ」

「……ザシャさんの服はクローゼットの中に入れておきましょ……

「どうした? 何か危険物でもあったのか?」

固まった私にかける言葉は確かに間違っていると思う。

なぜならクローゼットには、

「なんなのこの危険物は!?」

銃火器が大量に仕舞われていた。

それと、大きなリュックも。

「これが危険物? ただの護身用のマシンガンじゃないか」

と鉄製の大きな銃を取り出してきた。

「狙撃銃ですよね!」

「いや、護身用だ。千早も一つ持っているといい」

私に一番小さな拳銃らしきものを持たせようとしてくる。


 こ こ は 現 代 日 本 で す が ( ゜д゜ )


何かがぷっつんする音がした。

「………………軍人さん」

「ザシャだ」

「軍人さん」

「いやだから―――

「ぐ ん じ ん さ ん 」

「……ハイ」

「ちょっと来てください」

軍人さんは眉を下げると、

「……はーい」

不服そうに頷いた。







「さて軍人さん」

「……何だろうか」

リビングのソファの上。

分厚い本が二冊。

「私から簡単にこの世界のことを聞きますか、それともこの本を読みますか」

本のタイトルは、『日本国憲法』、『2012年版六法全書』。

なぜか本棚に置いてあったこの二冊が無駄にならなくてよかった。

「……これは何についての本だ」

「国の決まりについてです」

軍人さんは眉を寄せて考えていたみたいだったが、

「読むのもいいが時間がかかりそうだ。……手っ取り早く口頭で頼む」

「それが人にものを頼む態度ですか」

「いや、千早が読めと」

また何かが切れる音がした。

「あのですね軍人さん。この世界や社会のことを知らないで生きていけますか? 無理ですよね。日本で銃を持って街を歩くだけで捕まるんですよ。盗みは働いちゃいけないし、差別はしちゃいけないし、誰かを傷つけたり殺したりも駄目なんです」

「……………………」

「何も知らないで生きていけますか」

軍人さんは頭を下げた。

「おしえてください」

「…………よし」

なんだか犬を躾たような気分です。






一通り説明し終えたあと、軍人さんはクローゼットの中の銃火器を整理し始めた。

「家宅捜索なんかされませんから、隠しておけばいいです」

と説明したのに軍人さんはわざわざ、

「いや、すべて壊せば証拠はなくなるだろう」

「その時間と労力は違うことに費やしてください!」

必死で引き止めました。

「それから、その軍服も。…………あとリュックには何が入ってるんですか。怖いです」

軍人さんは手を止めて、リュックを手にとった。

「……これは、私の大切なものだから」

そう言ってクローゼットの奥に仕舞った。

なんか、釈然としない。

「そういえばなんでクローゼットにこんなものが置いてあるんですか」

問いかけると、クローゼットを閉めて立ち上がった軍人さんが、

「最初はここに居たんだ。どこかに閉じ込められていると思った」

苦笑いで答えた。

「…………ああ、だから拳銃を突きつけて脅したんですね。わかりました」

「……それはごめん」






四日目、賑やかな夕方。







作者:四日目終了ー。


???:おーう。


作者:あれ、君誰?


???:某お気に入り小説の主人公級の人だ(`・ω・´)キリッ


作者:そちらの作者さんに怒られるよ。


???:いや、名前まだ出してないから。


作者:そうだけど。


???:しかも了承とったじゃないか。


作者:そういう問題じゃ……いえ、もういいです。


???:と、いうことで。五日目には俺が出てきます。


作者:……男だったんだ。


???:最低限そこは確認しようよ……。




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