表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Because I love you ,   作者: Ψ蒼龍Ψ
PR
29/33

私は本当に理解してなかったのかもしれない。



「……おかえり」

「ただいま」




二十七日目、夜。




いつもと変わらない、……少しだけぎこちない夜。

「軍人さん、これ……」

机の上で散らばっている書類を指差すと、軍人さんは眉を下げて笑った。

「ごめん、つい夢中で読んじゃって。片付けるね」

書類をまとめてクリップで止めて、茶封筒の中に丁寧に仕舞った。

封筒の裏に書いてあるドイツ語は読めなかったけど、軍人さんの扱いからして重要なものなんだろう。

どんなものなんだろう、少しだけ気になった。

「それ、……なんですか?」

控えめに指差すと、軍人さんは懐かしそうに笑った。

「これは俺が研修医だった頃に扱った人のカルテ。医者の側で書いてたやつだよ」

荷物を整理してたら出てきて、と言う軍人さんに、数日前の雰囲気はない。

「懐かしい、ですか?」

そっと聞いてみると、軍人さんは私を真正面から見た。

「……うん。すごく」

そう言うと、軍人さんは封筒を持ってキッチンを出ていった。








「千早~」

「はい?」

暫くして、軍人さんがひょこっと顔を出す。

柔らかそうな金糸が揺れる。

「俺のタイピン見てない?」

「さあ……見てないですね」

軍人さんが衣料品を自室から出したところを(洗濯以外で)見たことないし。

「そっか、じゃあいいんだ」

「なくしたんですか?」

軍人さんは眉を下げて、

「そうみたい」

と言った。





























二十八日、朝。



「おはようございます……」

眠気を堪えながらキッチンへ行くと、軍人さんが朝ご飯を作っていた。

「おはよう。今日は遅かったね」

「寝坊しました……」

軍人さんが作ってくれたご飯(純和風)を食べる。

どこでこんなレシピを見たんだろう。


ご飯を食べ終わると、軍人さんが机の上に何かを置いた。

「千早、お弁当」

……こんなことまでしてくれるようになりました。

すっかり主夫と化してしまった軍人さんに苦笑いしつつも、素直にそれを受け取る。

「ありがとうございます」







玄関先で靴を履いて、鞄を持つ。

朝の空気に、小さく欠伸をして、軍人さんに向き直る。

「いってきます」

「いってらっしゃい」

軍人さんが、私を見て笑う。

そして。

私の、顔に、

首に、


手を――――



パシッ。



「……ぁ…………」

軍人さんの手を払ってしまった。

行き場をなくした手が、暫く空を彷徨う。

軍人さんは、下ろした手を見つめた。

そして、苦笑いを浮かべた。

「……ごめんね、いってらっしゃい」

そう言って、部屋の奥に消えた。



今、私、軍人さんを避けた。

軍人さんを警戒して、軍人さんを、怖いと、思った。




私は急いでドアを開けて外に出た。

暫く、ドアの前で叩いた方の手を見ていた。











びこーず作者VS登場人物あとがきこーなー・"(>0<)"・


作者:……物語も佳境に入ってきましグハッ(殴


千早:こんばんは、お久しぶりです皆さん。


作者:おま……っ、凶暴……!


千早:何か言われましたか、作者さん?


作者:……いえ、………………なんでもないです……(ガクブル


千早:さて、あと少しですね。


作者:……もうこの時代のことを書けなくなると思うと辛いです。

   …………昭和の事なんか書けない……っ。


千早:それはあなたが(・・・・)勉強してないからでしょう。


作者:少しは勉強した……と思うよ?

   八雲って船が、オランダまで行くんだよ~。


千早:間違った捉え方をしていらっしゃいます……。

   遠洋練習航海での寄港ですよ。


作者:やくも! やくも!


千早:……聞いてないし。


作者:あとは、…………あとは…………。


千早:それだけなんですね。


作者:まあ……そうですが…………。

   でもね、次話はやっと、あの人(・・・)が登場です!


千早:あの人? ……何故か寒気が……。


作者:ちっはたーん、もってもてー。(棒


千早:軍人さん、()


作者:本当にすみませんでした。


バンッ!


作者:………………。


千早:作者(ただの屍)が天に昇ってしまったため、ここで終了です。

   ではまた次回でお会いしましょう。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ