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9 姑、大爆発!
「あのプシュケとかいう小娘!
神を神とも思わぬ振る舞い!」
オリンポスのアフロディーテ神殿・・・
「あーあ・・・
また、アフロディーテ様キレておられますわ・・・」
「もう、人間界の胃腸薬は効かなくなって、アスクレピオス様に特別に調合していただいているとか・・・」
「神経性胃炎?」
ぎろり!
「何か、言いましたか!?」
「「「いいえ!何も!」」」
地獄耳である。
「フフフ・・・
そろそろ、大神様が式の日取りを決めていらっしゃるとか・・・」
「まさか、反対なさるので!?」
従者たちの顔が、真っ青になった。
それは、「神の王」に背くことになる。
「できるわけないでしょう。
仮にも、エロスは「恋愛」の神。
しかし、プシュケは「人間」なのですよ。」
「へ!?」
「古今東西、「神」は「人間」に試練を与えてきました。」
「ま・・・
まさか・・・」
「くくく・・・
私は、「姑」として「花嫁の試練」を思いつきました!
ほーほほほ!」
しかし、顔は笑っているが目が笑っていない。
「そうと決まれば、エロスを呼びなさい!」