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エピローグ


 青空、巨大な月

 胞子を含む金色の風。

 色とりどりのシダとキノコの地面に丸いロケットが埋っていて、その傍らの地面にゼッカイは横たわっていた。地球人の火の石が身体に幾つも突き刺さってしまって動けないゼッカイを、故郷の土の上まで引っ張ったのはチュニだ。

 懸命になってその作業を終えた後、小さな四つ足がこれ以上無い程の喜び、好奇心、生命力を漲らせ、シダの森に駆けて行った姿は、未だゼッカイの胸に目玉にしっかりと残る。

 ああ なんて

 故郷は……

 これから死ぬか生きるか、それは判らない。けれどゼッカイは、知っていた。いずれにせよこの気持ちは無くならない、事を。



(了)

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