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ライブツアー

 アルバムは発売されたが、正直売れていない。当たり前だ。誰も俺たちのことなど知らないもの。一週間で300枚くらいかな。

 そこで大事になるのが、プロモーションだ。

 美由紀さんとマリちゃんは出来る限りラジオや地方に赴いて、プロモーション活動を頑張っていた。おかげで少しづつだが売れるようになってきた。

 しかし、俺と平嶋くんは役立たずだ。義務教育中なので学業優先なので。申し訳ない。

 女性陣は気にしなくても良いと言ってくれるが、夏休みに入ったら積極的にプロモーションすることを俺たちは誓っている。

 予定されている仕事は夏休みに入って三日後なので、二日で宿題は終わらせるつもりだ。二人で手分けすれば出来る。俺たち、成績だけは良いから。




 そんなわけで夏休みに入った。宿題も終わらせた。さすが芸能活動に理解のある学校だけあって、宿題も少なかった。正直、楽勝だった。

 そして俺たち「ラディカルプラント」はライブツアーに出ることになった。ツアーの流れは、移動→地方のラジオ出演→翌日ライブ→また移動。これの繰り返しで七日目に帰ってきて休日になる。体力勝負だ。しかも今回はトラを連れていけない。癒しがない。

 それでも、ライブで行く先は、休み前に女性陣がプロモーションで回っていてくれたので、チケットも割と売れている。

 たとえ最初の入りはマリちゃんと美由紀さんのビジュアルからでも、一度聞いてもらえば気に入ってもらえる自信がある。プロデューサーのトーマスもそう言っていた。決して俺の身贔屓で言っているわけじゃない。

 ラジオでのプロモーションは上手くいっていると思う。

 年齢の違う美女二人と、中二の男子二人。ラジオパーソナリティーの方は聞きたいことが一杯有るみたい。

 ありがたいことに、下山さん、スパーク、パラディンのKなんかが応援メッセージを作ってくれたので、さらに盛り上がることになった。

 俺が結構売れっ子の作曲家だと知れることで、当日券も良く出て、ライブも盛り上がった。

 聞いてさえもらえば、売る自信はあった。会場のアルバムとシングルは飛ぶように売れて、持って行った二回分は一回で無くなった。飯島さんはCDの手配で忙しそうだったが、嬉しそうでもあった。

 こんな感じで夏休み中は日本中を飛び回った。週一の休みは、トラとのんびり過ごしていたので、他の家族は不満そうだった。

 とりあえずある程度CDが売れて、平嶋くんのお母さんがホッとしていた。契約の時に買った機材代が払えそうだったから。

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