公衆厠所 第32公園
[第31公園 続き]
突然の便意に困り果てた私は、またもや公園のトイレに駆け込んだのだった。
そこで見つけた落書きが考えれば考えるほど怖いものであった。
『まもなく参ります』
何だ、駅のホームでよく聞くフレーズじゃないか……
そう思ったのもつかの間、ここはトイレ。
トイレにまもなくやってくるものとは……
あぁ、早くここから抜け出したいよ~
[第30公園 完]
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[第32公園]
今日、この地での仕事は2度目だ。
土地勘もある。
だから……
今、ヨウをたしているこのトイレにすぐにたどり着くことができた。
『たった二度目だけど、何だか愛着あるなぁ~』
私はそう思った。
プライベートでは、あまり行かないような所に二度行くと、愛着が出てきて、
まるで、昔からそこにいるような錯覚に陥る。
愛着のあるトイレにもやはり落書きはあった。
その落書きに、私は残念な気持ちになるのだった。
『閉店セール』
こんなにいいトイレなのに……
残念!!
署名でも集めて、
本話で、完結とさせていただきます。
短い間でしたけれどもありがとうございました。
彼のトイレ旅はまだまだ続きます。
また、どこかでお会いしましょう。