14.国の統治のため組織をつくることのススメ その2
国軍の創設の次は、独自通貨の作成と供給を開始した。
➁独自通貨の造幣
貿易立国を目指し、独自の金融政策を施行するため、周辺国に倣い、独自の通貨「アル」をつくり供給させる準備もほぼ整った。もちろん「アル」は、俺の名前のアルフレッドからきている。
『自分の名からつけるとは、自意識過剰な国王じゃのう』
エクスの名前が国家名なんだから通貨ぐらい俺の由来の名前にしてもいいじゃんよ。
周辺国同様に、金貨・銀貨・銅貨本位制をとるようにして、それぞれの貨幣内の金属含有率も他国同様にして貨幣を作ったので、後は、国内や取引に流通させるだけだ。
ちなみに、どこから金や銀を掘ってきたかというと、俺は、採算が取れなくなった鉱山や危険で採掘が難しく廃鉱となった鉱山を秘密裏に複数周辺国から安く買いたたいた。マジックストーン搭載の新魔法具、例えば、マジックライトや坑道にたまる水を排水する、排水用魔法具、それと作業用ゴーレムたちをつかって、金、銀、銅の鉱脈をさらに深く掘り進め、それを元に独自貨幣を造幣した。
『閉じた鉱山を買う時に、あえて騙されたふりして売買契約するなど姑息な手をつかうのは相変わらずだな。主殿は』
俺は、廃鉱の鉱山を複数買っていると、周囲に怪しまれると思い、あえて騙されたふりをして購入するという演技もしていた。新技術を使ってさらに深く鉱脈を掘り進めるとバレたらなかなか廃鉱を売ってくれなくなるから目立たないように注意しないとな。
廃鉱となった鉱山から、深夜に大量にゴーレムたちをつかって堀り進め、鉱石を入手。周囲に気が付かれないように、大型転移魔法用の魔法陣をつかって鉱石を自国へ一瞬で転移させる。
廃鉱になり失業していた、精製職人をスカウトして、精製技術を子供たちに修得させる。さらにゴーレムにもその技術を移植するとともに、大量の鉱石から、金・銀・銅を精製させた。
その間、わずか3か月。やろうと思えば、徹夜でなんとかなるものだ。
ちなみに、精製する際にもマジックストーン製の魔法具が大活躍した。
水魔法をつかって、金属の重みで鉱石中の微小金属粒子を集めたり、火魔法の大火力で金属と溶かし造幣したり、と。ブラックストーン様さまだな。
そして、貨幣と並行して、国内に銀行を作った。
③国民銀行の創設
今後、国をさらに発展させるために、お金を回していかないとならない。国内に投資して、ブラックストーン・魔法具の工場、倉庫、貿易用の船などをつくり、輸出を増やす。
でも、そのために、国内に投資するお金をどこから持ってくるのか。
もちろん、海外の商人たちに出してもらうという手もある。それはそれで推進する。さらに資金を厚くするため、並行して、俺は国民からお金を出してもらうおうと思い、この国民銀行を作った。もちろん、国民の稼ぎを国王の俺が無理に奪い取ったりはしない。彼らには無駄遣いをさせず、貯蓄を勧めて、銀行にお金を預けてもらう。
銀行は何年かしたら、利子をつけて国民にお金を返す。その頃には、国が更に発展しているはずだから、利子+元本をちゃんと払い戻せるという訳だ。国民は利子がついて預けたお金がかえってきて、国も発展して、銀行も儲けが出る。なので、資金を預けた国民は、利子で得をして、ホクホクする。
みんな頑張って、働いて、稼いで、国民銀行に貯蓄してってくれよ。国民の住居も国が面倒をみているので、そんなにお金を使うことはないはずだから大丈夫だよな。
エクス・ゲファルナート魔法王国では、正直なところ、国民の賃金、税金、貯蓄などお金関係はほぼ、すべて国(俺)の管理下にある。仕事のほとんどは、国から斡旋され賃金が払われる。その際、税金も自動徴収されて、生活に最低必要な額以外は銀行にお金を預けることを勧められている。国王の俺が貯蓄を推奨すれば、なにも考えずに、みんな給与のほとんどを預け入れる。
みんな、苦労掛けるが、3年間は、我慢してくれ。
利子をたんまりつけて返しでやるからな。




