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ニューワールド  作者: 池宮樹
ある男の回想 エルトリン学院時代編
43/46

閑話 とある少女の王子様観察日記

 O月O日


 明日から私は冒険者の学び舎である『エルトリン魔法学院』の1年生! 立派な『メイジ』になるためにがんばらなくっちゃ! 今から楽しみだな!


 O月O日


 今日、私は運命の出会いをしてしまった。その方の名前は、ジオ・パラケルスス・ラ・テオフラストゥス様。黄金おうごんに輝く御髪おぐし、整ったお顔立ちにそのクールなお姿はまさに王子様。ひと目で恋に落ちてしまったわ! 身分違いは十分分かっているのだけど、お話できる機会があればいいのになぁ。


 O月×日


 ジオ様はあんまり授業にお出にならない。噂では実は魔術の才能がないらしい。魔術の才能が無いのにどうして貴族様が学院にいらしているのか私には分からないんだけど、才能なんてどうでもいいからできればもう少し授業にでて私たちの目を楽しませていただきたいわ。


 どうやらジオ様に一目ぼれしたのは私だけじゃなくてかなり多くの同級生がそうだったみたい。既にファンクラブができているのよ。作ったのは私だけど。


 ○月●日


 ジオ様を見ていると実にお優しい方だと言うのが良く分かる。あの方は本当の意味で貴族様なのだわと思わざる得ないわ。あぁ、なんてかっこいいのかしら私の王子様は!


 それに比べてあちらの方は最低ね。私あの方の領地の子じゃなくて良かった。


 ×月○日


 なんなのよ! あのアニーとかいう女! ちょっとジオ様のご領地出身だからって私のジオ様にベタベタして! あまつさえ魔法薬調合の指導を付きっ切りでしていただいているなんて許せない! どうせあのお化けみたいなおっぱいでジオ様を誘惑したに決まっているわ! ファンクラブのみんなを集めて対策会議をしなきゃ!


 ×月◎日


 あぁ……夢のようだわ。そしてアニーさん、前はひどいことを言ってしまってごめんなさい。私心の汚い女でした。まさか私たちも勉強会に誘ってくださるなんて……。ジオ様お手ずからポーション調合を教えてもらえるなんて。あぁ彼女は私たちの恩人。本当に天使のようだわ。……やっぱりあのおっぱいだけは敵だけども。それにこの勉強会すごく実践的。それにジオ様は下手な先生よりも教え方が上手なの。


 私たちの王子様、本当に『おちこぼれ』なのかしら。とても信じられないんだけど。


 △月○日


 今日はジオ様が私たちの将来について話してくださった。つまり実際に冒険者になって世の中にでた後どういう道があるのか? ということね。


 すごく参考になったわ。


 正直、私はウィザードになることしか考えて無かったけれど、クレリックもいいかと思ってしまった。だってジオ様のクレリックやその上級職であるオラクルとプリーストへの説明はまるで目からうろこが落ちるようだったし。


 それにしても1対1なら最強は? と聞かれて迷わず『カースメーカー』とお答えになったのにはビックリ。てっきりお父上様の『アルケミスト』とお答えになるとばかり。


 それにしても今日のお話、あまりにもリアリティがありすぎて少し怖くなったんだけど。


 ……体験者は語る! って感じだったのよね、今日のジオ様。



 ○月×日


 今日から最後の年! できればずっとこの学園生活が続いて欲しいけど、私たちも後1年で巣立ちを迎える。


 さぁ、冒険者目指して頑張るぞ!


 ジオ様がギルドをお作りになるのなら参加したいなぁ……。聞いてみようかな。

はい、今回はモブ子さん視点でお送りいたしました。


ジオ君は自分が王子様扱いされている事を知りませんが、完全に王子です。身分貴族、物腰紳士、見た目黄金の髪に白皙の美少年ですから。客観的に見ると、ですが。


本人自覚なし。


お読みいただきありがとうございます。


ご意見、ご感想、誤字脱字の指摘など幅広くお待ちしております。

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