孤児院再び
おやつの時間に呼ばれたローザはフリーズから、また代わりに孤児院にいってもらえないかと打診された。
「子供たちがまたあなたに会いたいといっているみたいなの。だから、お願いできるかしら」
「はい。私も子供たちにまた会いたいですから」
以前とは違い、ローザは躊躇わずに答える。
ローザとしても、あの子供たちとはまた会いたいと思っていたので嬉しい限りだ。
「それにしても、妬けちゃうわねぇ。あの子たちったら、行くたびにローザさんはって聞いてくるのよ」
やっぱり歳の近い方がいいのかしらねとフリーズは楽しげに笑う。
フリーズからしてみれば、なかなか外の人と触れ合う機会のない孤児院の子供たちがローザたちと仲良くなってくれるのは嬉しいのだ。異国の文化を知ってもらうこともできるから。
しかし、あまりにローザのことばかり聞かれてしまうとちょっぴりジェラシーを感じてしまうが。
「仕方ないと思うわ、母さまとはいつでも会えるけどローザさんとは滅多に会えないもの」
「そうねぇ。メーアの言う通りね」
後日、フリーズお手製の焼き菓子をもってローザは、フィンとレンとともに孤児院を訪れた。
お菓子を持っていたのがローザだからか子供たちはローザの近くに駆け寄るだけで、レンに対してのように押し倒したりはしなかった。
「また来てくれたんだ!」
「この前みたいにお話聞かせて」
あっという間に子供たちに囲まれたローザはもちろんといい、子供たちに手を引かれて孤児院の建物の中に入っていった。
「一番人気ですねぇ。ローザ様は」
「そうだな。子供達にはそのうちガイドやってもらってもいいかもしれないな」
「こんな時にも仕事を持ち出します?」
じっとできない子供たちは孤児院の庭でフィンとレンが構っている。
子供たちにやられ地面に転がったレンは、青空を見上げながらフィンに返した。
「先は見据えておかないと」
「それはまぁ。実現に数年かかるなら、いいのかもしれませんけど」
「だろ」
子供たちの体力についていけず休憩をするフィンとレンが、ローザの様子を覗いてみるとローザは子供たちに勉強を教えていた。
その顔は楽しげで、フィンとレンは顔を見合わせると口を挟まないことにしてまた子供たちとの闘いに戻るのだった。
ありがとうございました。




