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セカンド・ワールド〜女神救出から始まる物語〜  作者: 唯ノ蒼月
第5章 竜の孤島

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82/82

第82話 孤島を目指して

あれから数日。

アルト城塞の修復を終え、進軍を再開する話となった。


「次の目的地だけど、このアルト城塞を抑えた事で大陸東部を取り戻せた」


話に参加しているのは今話しているアリシア様達女神様方と勇者であるシャルル、聖女クロエ、各種族の代表と言うことでルイナさんとルミ、エルトリーデにオリヴィア。

リーゼロッテにフィアナ、そして何故か俺である。

ルナ様とミミティはいつも通り憑依して話を聞いてらっしゃる。

他種族である精霊のマリアやエルフのセレスティナはシャルルが居るから参加してない。


「本来ならこのまま大陸中央部に向けて進軍をしたいんだけどちょっと問題があってね」


なんだろう、魔族軍が強固な防御陣地でも敷いたか?

でもそれだったら大砲とかあるしそこまで苦にはならない筈だ。


「このまま私達が中央に向けて進む際に背後から攻撃を受ける可能性がある」


大陸中央、つまり西部へ向けての進軍。

大陸東部を取り返したと言うのなら背後から攻撃は受けない筈だが。

となるとまだ他の脅威が残っているということか。


「大陸の北東に孤島があってね、そこに竜が住み着いてるんだ」


頭の上のリーゼロッテが小さく「うげっ」と呻いたのが聞こえた。

絶対お前の一族だろ。


「背後からの攻撃を受けたく無いからまずこの孤島に向かい、交渉したいんだ」


背後からというのもあるが竜種と言う人族からしたら脅威そのものである種族が相手なのも問題だな。

空から一方的にブレス吐かれたら一溜まりもないしな。


「例に漏れず竜達も現在は魔族側だからね、最悪の場合戦闘が予想される」


「となるとシャルルも?」


「そうだね、竜を相手にする場合、シャルルの力があれば幾らか安全だからね」


シャルルが竜の孤島へ向かうのは確定。


「と言うか相手が相手だから此方の主力の人員で向かうよ」


「主力……?」


「いわゆるいつものメンバーって事さ、無論昇にも付いてきてもらうからね」


あ、俺も行くの確定なんですね。


「……嫌かい?」


「嫌では無いです、ただ足引っ張りそうだなと」


「大丈夫だよ!私が居るから!」


シャルルが胸を張る、その豊満な胸が揺れる揺れる。

まぁシャルルが居るなら武力面では然程問題無いか。

それにマリアやセレスティナ達も居るから魔術で援護出来るし。


「そこで一応ルミ達にも聞いときたくてね、一緒に来るかい?」


「昇とお姉ちゃんが行くなら行く」

「私も昇とルミが行くなら行くわ」


「ん〜オリヴィアと昇が行くなら」

「エルトリーデがこう言ってるし私も行こうかな」


「それじゃ決定だね」


決定されてしまった。

なんか皆の行く理由に俺が入ってた気がするんだけど気の所為?


「そうなると船の調達ですね」


「それについては既に手配済みだから大丈夫だよクロエ」


アリシア様曰く此処から東にある沿岸部に船を手配したようだ。


「アリシア様、質問が」


「何かな昇?」


「孤島に行く理由もそのメンバーについても問題は無いですが、主力陣が大陸を離れて大丈夫なんですか?」


シャルル達が孤島に向かうと言う事はその間大陸は主力部隊が不在となる事だ。

俺達が孤島行き、戻って来たらまた東部を奪われていたら目も当てられない。

流石になんの策も無しに向かうとは思えないがどうするつもりか気になった。


「力を蓄えた神々が居るから暫くは持ち堪えられる筈だよ、危なくなったら参戦するよう言ってあるし」


魔族ならいざ知らず、悪魔が相手となると手厳しいのは知っているからアリシア様は他の神々にそう伝えてあるようだ。

まぁ他の神々が居るならまた奪われる事もよっぽど無いだろう。

今回は以前と違ってクロエやアリシア様達が人質に囚われている訳でもないし。


「質問は以上かい?」


「はい、大丈夫です」


「他の娘達も良さそうだね、なら支度をして直ぐに向かおう」


アリシア様の一言でその場は解散。

となったのだが女神様達は当たり前のようにこぞって俺へと憑依した。

その様子を初めて見たエルトリーデとオリヴィアは目が点になってた。


「いつ見ても不思議よね」


まだ日の浅いルイナさんもそれを見て苦笑いを浮かべている。

一番古い付き合いのフィアナやシャルル達は何度も見ている為流石に慣れた様ではある。

当初は最初だけで後々疲れとかが出るのでは?と思われていた俺への憑依もそんな事は無く、未だになんの問題もないままだ。


俺達は部屋を出て、待機していたセレスティナ達に報告。

そのまま旅支度を開始した。


出発は明日の朝だ。

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