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【完結済】トラ神!――邂逅は刹那にして永遠、神と人が交わるとき世界は静かに軋み始める  作者: 如月⋆˙⟡ふわり
高校最後の夏休みが、 神様と妖怪と恋心で普通に終わるわけがなかった
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最高のプレゼント



一方、現場はボロボロだった。

渉の女装は崩れ、二人の息は上がる。


心臓もドキドキして、このドキドキ感は、味わったことのない、今までで、史上最高の、恐怖のドキドキ感だ。


燈「なんでこんな時にトンカツとチキンは助けに来ないんだよ! はぁ、はぁ、しんどい!」

渉「前は……前はすぐに来たのにな! はぁ、はぁ……!」



【逃げなきゃ死ぬ!!!】




【お願い!!!!!!】




その時、燈の想いが通じたのか、燈の右手のパワーストーンが、見たこともない神々しい輝きを放ち始めた。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




パワーストーンが分離し、巨大化した石がミコトを囲むように旋回を始めた。


「何だこれ!!!」



ミコトは神気を放ち、石を吹き飛ばそうと試みる。だが、放たれた神気はパワーストーンに触れた瞬間、霧のようにかき消されてしまった。




燈「何これ、何が起きてるの?」

渉「何かは分からないけど、とりあえず助かるんじゃ」


あれほど猛威を振るっていた雨も、風も、雷も。

気づけば、嘘のように止んでいた。




ミコトがパニックに陥り、パワーストーンの一片に触れた瞬間――。



見えない衝撃が彼女の体をビシッと締め付けた。


「きゃあーーーーーーーー!!!!」




燈「!!!!ミコトォ!!!!!」



敵であっても、彼女は大切な友人だった。燈の目に涙が浮かぶ。

その時。



天から、圧倒的なプレッシャーと共に天照大御神が舞い降りた。



「役に立たないなミコト、暴走をコントロールも出来ない神など眠れ」



ミコトは気絶していたが、天照大御神の神気により



深い眠りに




まるで、眠り姫だった。



天照大御神はそのセリフを言い放ち


お姫様抱っこでミコトを優しく包み消えていった。



「何なの、あのクソおばさん……」


燈の言葉には、激しい怒りと、やり場のない悲しみが入り混じっていた。

パワーストーンは役割を終えたかのように元の姿に戻り、燈の右手へと還ってくる。



ミコトからの最高のプレゼント。



【ありがとうミコト】






┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



天照大御神は、神の国に帰る途中

空が黒くて、雷が鳴っている、不穏な空気が漂う


ミコトは、天候を司る神様だ……


空間は抜けたのに、この天候になった


そして、徐々にミコトの髪の毛の色が黒くなって。


神気は完全に失い、深い深い眠りについた




眠り姫




【おやすみ、ミコト】





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