婚約前提に付き合えって言われた理由
四季座に強制送還された鬼達は、ゆっくりと自分の意識を取り戻した、が、少し記憶が薄れていた
今まで何をやっていたかの、記憶がなくなってしまっていた。
金次「…まぁ、そのうち思い出す、今はとりあえず…白蘭!」
白蘭「はい」
金次「行くぞ」
白蘭「どこへ?」
金次「腹が減ったから、おばば食堂だよ!」
空音「あ!あたしも行くぅ」
凛音「じゃあ私も」
金次「男だけで行こうと思ったのによォ、結局4人で行くのかよォ…」
鬼たちは、鬼の里からは少し離れた
おばば食堂へと向かうのだった―。
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鬼たちが四季座に帰還してから
渉のスマホに一本の連絡が入った
祖父の葬儀の連絡だった―。
今日が通夜で、明日は葬儀だ。
4人は家に1度帰宅をし、通夜に参列する準備をする
燈が家に帰宅した時、家族はすでに渉の家の準備へと向かっていた。
燈「渉のおじいちゃん…最後にお茶すれば良かったな…」
ボソッと呟いた時だった
影が薄くて、足がなくて、亡くなった人が見える
霊的な物体が、燈の前に現れたのだ。
燈は目を擦って、もう一度開けてもやっぱりいた。
燈「えっと……おじいちゃん?」
燈は困惑した、神や妖怪は見た事あるけど、亡くなった人を見るのは初めてだったからだ
「ああ、そうじゃ、燈ちゃんが見える人で良かったわ」
燈「……夢見てるのかな、私」
燈は遠い目をしながらポツっと呟く
「燈ちゃん、渉を支えてやってくれないか、、、、?」
渉の祖父が気まづそうに、燈にお願いをした。
燈「渉をささ、える、、?」
「渉は、私と血が繋がっているのに、妖力が少ない、この、神社の継承者の中で私が1番妖力を持っている、、」
燈「なのに、次の継承者は渉なんですか?」
「核様がお選びになった事は変えられない、だから燈ちゃんが、傍にいれば、妖力を少し与えることが出来る…」
燈「つまり?」
「結婚して欲しいと言う事だ!」
渉のおじいちゃんは真面目な顔して燈を見る―。
燈「!!///だからあの時、婚約して付き合えって、それ、嘘だと思ってたのに!!///」
そもそも、渉のおじいちゃんが、それ言わなかったら、私達は付き合ってなかったかもしれないって事!?
燈は、天井を見ながら告白シーンを思い出していた
──────
渉「あとさ、おじいちゃんから、聞いたんだけど」
渉が、足を止めた。
燈「え??」
渉「言おうか、言わないか迷ったんだけどさ」
燈「何さ」
スーーハーっと深呼吸した渉
渉「俺ら、結婚前提に付き合えって、じいちゃんから言われたんだ!」
燈は、フリーズした
どうやら、巫女のバイトが評価されて
正式に、正社員になって欲しいらしい。
え?!え?!
渉の嫁?!!いきなり?
私の専門学校いって、美術を学ぶという
その未来設計はどこへ?!
┈┈┈┈┈┈┈
言ってた、もろ言ってた
「結婚前提に付き合えってじいちゃんが!!」
その後に
前から好きだったけども言ってたような……
燈の脳内は、フリーズしていた。
ちょうどその時だった、三葉と四葉が家に帰ってきたのだ、その気配に気づき、渉の祖父は姿を消した―。
四葉「何してんの?そんなとこで」
何も無い所で、上を見ていた燈を不思議には思うが、いつもの事なので、あまり深くは考えない四葉だ
燈「あ、おかえり、チキン、トンカツ」
三葉「ああ、とりあえず、四季座の鬼の門に神気だが、結界を張ってきた。」
燈「ありがとう、お疲れ様。」
四葉「熱でもある?お疲れ様なんて」
燈は四葉の頭を、肘でゴンと殴った
四葉は、いつもの事なのに、まだ避けれ無くてたんこぶが出来る
燈「!こんなことしてる場合じゃなかった、早く行かないと」
四葉は、頭を抑えて、少し涙が出ていた
三葉「どこへ行くのだ?制服で」
燈「渉のおじいちゃんのお通夜!って、さっきまで話してたんだけどね、渉のおじいちゃんと」
三葉「ああ、亡くなった人は、この世に49日留まると言うからな、燈には見えるのだろう」
燈「何故?」
四葉「妖力も、神気も入ってるじゃん、普通の人間じゃないんだよ」
しれっと、意地悪く言う四葉にもう1発食らわそうと思ったが、今度は避けられた
四葉「2度もやられるもんか!」
四葉は三葉の後ろに隠れ、早く行けと行動で、燈を玄関まで追いやった
燈「留守頼んだからね!行ってきます!」
燈は、ピシャッと襖を閉めて、鍵を閉めた
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―葬式会場―
葬式会場は、神社の近くの葬儀場だった。
渉の祖父は、皆から慕われてたのもあり
神主だったので、参列者が多い。
渉一家の元へは中々行けなかった
お焼香をした後、ロビーでお茶を配るお手伝いを
燈と、朝顔、朱雀は率先して、手伝いをしていた。
お焼香をする時だけ、渉と目が合った燈
渉は燈に優しく微笑む。
燈は、会釈をした―。
「燈、お母さん、外の受付のとこの人と交代するからね、あと、今日はお母さん達帰るの遅くなるから、あなた達も、遅くまで手伝わなくていいから、21時ぐらいには帰りなさいね?」
燈のお母さんは、受付の方へと行った。
燈「21時には帰れか…渉と話してないのにな…」
朝顔「今日と明日はさすがに、しょうがないわよ、今日うち泊まる?」
燈「え!?いーの?あ、だめ、スクナいるじゃん…、あ、逆にうち泊まる?朱雀も、トンカツとチキンの部屋あるし」
朱雀「そーするかー、このまま家帰ってもなー、明日葬儀あるし、燈の家からのが近いだろ」
燈「じゃあそうしよ!私、お母さんに伝えてくる」
燈は、おぼんの上に乗せた湯のみを返しに行ってから、母に言いに行った。
朝顔「お泊まり会ね、ま、こんな時だから、燈の事元気にさせないとね、鬼と戦わなくて良かったわ…」
朱雀「ああ、あそこで戦ってたら、さすがにお通夜所じゃないよな……ほんと、なんつータイミングで敵来るんだよ…」
朝顔「トラブルメーカー燈だもの、しょうがないじゃない」
あははと笑った朝顔の、笑顔を見た瞬間、朱雀はドキッとしたのを感じた。
朱雀「トラブルメーカーか、ん?燈がトラブルメーカーなのか?神とか妖怪がトラブルメーカーじゃなくて?」
朝顔「どっちもよ!どっちも!」
そんな話をしていたら、燈が戻ってきて
2人に問いかけた
燈「ん?なんの話?」
朝顔「何でもない!」
と、少し笑ってると、今度は、燈の父が声をかけてきた。
燈父「ありがとう3人とも、ここはもう良いから、家に帰りなさい。」
父は、燈に鍵を渡すと、戸締りよろしくなっと、手伝いに戻って行った―。




