組んではいけない相手……
ーー遠い未来。
まだ知らない幸せな日の話。
産婦人科の病室で、母親は女の子赤ちゃんを抱っこする。
父親は、男の子の赤ちゃんを抱っこするーー。
燈「はは、今懐かしいの思い出した」
渉「え?今?」
燈「双子産んだらさ、ブラキとビャッカ思い出して、いっそこの子達の名前、ブラキとビャッカにする?」
渉「いや、やめてくれ、それは、さすがに。」
燈「あはは〜冗談だよ〜」
渉は、男の子の赤ちゃんが、自分の抱っこで寝ると、赤ちゃんの病院のベッドに移した。
渉「名前、決めてあるんだ。」
燈「え!?決めてくれたの?」
渉「ああ。」
燈「どんな名前?」
『夜月と、月希愛。』
「よつきと、るきあ?」
燈は、女の子の赤ちゃんを抱っこしながら「るきあ、よつき、良かったね。パパとママからの最初のプレゼント」
ーーー素敵な名前ーーー。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
燈達は4人で屋上に来ていて、お昼ご飯を食べていた。
燈は、今朝起きたことを、朝顔と朱雀に話した後、渉は、ブラキを殴ったことを報告した。
朱雀「ナイス!渉!パンチ最高!」
朱雀は、はしゃぐと、ハイタッチを渉に求めるが、渉はそういう気分じゃない為、少しだけ手を挙げる、すると朱雀は物凄い勢いでタッチした。
渉「いてぇよ!」
朱雀「すまん!はは!でもよくやった。」
朱雀は、自分がやったかのように、何故か誇らしげだった。
朝顔「何であんたが、誇らしそうな顔するのよ?」
朱雀「だってよー、あの社長を殴ったんだぜ?」
朱雀は、パックの牛乳を一気に飲み干し、潰した
燈「私も次会ったら、あの女殴っちゃいそう」
朝顔「はぁー、何か物騒な話してるけどさ、燈、どうすんの?」
燈「分かんない!」
朝顔「分かんないっていつも行き当たりばったりでさ、ちょっとは学習しないの?」
燈「…分かんないもんは分かんないけどさ!渉に、力使わせたくないんだもん。」
燈は、早口でその言葉を言うと、お弁当を無言で食べ始めた。
渉「四葉様の神気は、使ってこなかったからな。返し方が分かればいいんだけど」
燈は無言でお弁当を食べていたが、神気を返すと言う言葉に手が止まる
燈「……神気を、、返すか……」
朱雀は突然うーーーんっと唸り出して何かを考え始めた。
朱雀「何かここまで出かかってるんだけどな、親父から聞いたことある奴がいるんだよ、あーーー思い出せねぇ、狐の天敵」
燈「てんてき!?!?」
燈は天敵と聞くと何故かワクワクしていた。
朱雀「ここまででかかってるのに!」
朱雀は喉仏のとこを、指さすその指さした喉仏を朝顔が見ると
朝顔「全然思い出させなさそうじゃない」
朱雀「まだ喉仏だからな!」
渉「その天敵に頼めば、何とかなりそうなのか!?」
朱雀「ああ!なると思うぜ!」
朝顔「…………渉、これ絶対適当に言ってるやつだから。」
燈「学校終わったら朱雀の家行って、お父さんと話せば分かるんじゃない?」
朱雀「そうするか!」
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~放課後~
♩♩♩
ご機嫌な父は、何故ご機嫌なのかと言うと
今日は、運が相当良かったらしい
商店街で、ケーキを買うと
ルンルン気分で家に帰宅したーー
帰宅したら、リビングに、4人が座っていて一気に顔の表情が変わる朱雀父
明らかに面倒くさそうに、4人を見た。
朱雀「親父、機嫌良さそうだな」
朝顔「ケーキの箱があるって事は、今日は勝ったのね?」
燈「お邪魔してます」
渉「こんにちは」
修造「……俺は誰にも見えていない、透明人間だ!」
朱雀「んなわけあるかよ!親父!エジュデルに謝れ!」
朱雀は、自分の父親の首根っこを掴むと、リンゴサイズになった小さいエジュデルの方に、顔を向けた。
エジュ『……』
エジュデルは、もじもじすると、顔をしたに向ける
修造「……もう抽選は自分で並ぶ、その方が勝てる!」
朱雀は盛大にズッコケると、自分の父親に吠える
朱雀「そーじゃねえーだろ!!」
修造「今までエジュデルが並んで勝てた試しがない!」
堂々と威張って断言する父親に、朱雀は呆れた
エジュ『修造…僕って術獣だよ?』
修造「そうだが?」
エジュ『僕は修造の道具じゃない!!!!』
リンゴサイズの小さいエジュデルは、威勢よく修造に言い放つ
修造は少し考えたが、正論を言われたので素直に認めた
修造「悪かったな、エジュデル、もう戻って来い」
エジュデルは、にこっと満面な笑みを浮かべると
修造の方へ飛んでいき
ツルツル頭の上に着地した
燈は、それを見て吹き出した。
朝顔「ちょ!燈、笑わないで、変なスイッチ入るから」
と、小声で朝顔に注意された
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ケーキの箱を開けると5人分のケーキがあったので、1個は母用に冷蔵庫に閉まう
燈と渉、朱雀と朝顔はケーキを食べながら紅茶を飲む
朱雀の父親の修造は、ブラックコーヒーを飲んでいた
修造「で?依頼は成功したのか?」
朱雀「その事で親父に聞きたいことがある!」
修造「……何だ?」
朱雀の目が真剣だったので、修造はブラックコーヒーを置いた
朱雀「前に親父が言ってた、狐の天敵の事だよ」
修造「狐の天敵??そんな話俺したか?」
朱雀「!しただろ!小さい頃、動物園で狐見た時!」
修造「はあ?小さい頃っていつの話だよ!」
朱雀「………1年生ぐらいの時?」
燈「あ!私がパンチして朱雀が負けた頃ー」
燈がだいぶ前にした話をまた持ち出してきたので、朱雀は焦って、燈を止めるよう渉に言った
朱雀「…///その話はもう忘れてくれ!」
朝顔「そんなだいぶ前の話、よく覚えてるわね、私小学生の記憶ほとんどないかも」
修造「葵陽ちゃんはな、可愛かったぞー、おじさん大好きーっていつも可愛くてなー」
朝顔「……嘘…ですよね?」
修造「その目つきも最高だよ葵陽ちゃん」
朱雀が新聞紙で、父親のツルツル頭を叩いた
修造「おま!親に向かって、何だその態度は!」
朱雀「上等だ、表出ろ!クソオヤジ!」
渉「……いつもこんな感じなのか?」
朝顔「いつもよ、ほんと、話進まないのよこの親子」
燈「仲良しだねー」
朝顔「あんたそれ、本気で言ってる?」
玄関の外に出て取っ組み合いをしている、朱雀親子を見つめながら、3人はボケーっとしていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
沓名親子の顔面は腫れていたので
朝顔は冷やしタオルを用意すると、沓名親子の顔に投げつけた
朱雀「つめて!もっと優しくしろよな」
朝顔「十分優しいでしょ////」
修造「いやー葵陽ちゃん、本当いい嫁さんになるよ、良かったな朱雀」
朱雀「はぁ!!///////」
朝顔「!!/////」
2人が照れる様子を燈はニヤニヤ見つめた
朱雀「もーいーから親父、狐の天敵の話しろよ」
修造「そう言われてもなーエジュデル、何か調べれるか?」
エジュ『………』
エジュデルは、沈黙すると目を閉じた
エジュデルの脳裏に浮かんだのは、白い狼が鳥居をくぐって出てくる風景だった。
エジュ『見えたよ!!鳥居いっぱいの神社がヒントだって!』
エジュデルは、わざと見えた背景だけを伝えると
にっこりと笑う
燈「じん、じゃ?」
渉「神社ってことは神様関連か?」
朝顔「また神様が増えるって事?」
朱雀「おい、エジュデル、他にもなにか見えたろ」
エジュ『僕何も見えてなーいよ♩』
明らかに何か隠してるエジュデルは、修造の頭の上で寝転がる
朱雀「……はぁー」
朝顔「分かった、エジュデルも一緒に行きたいんじゃない?」
エジュデルは、核心をつかれ恥ずかしそうにもじもじとする。
エジュ『修造、行ってもいい?僕まだ渉とタック組んでみたい』
修造「そんなにこの男が気に入ったのか、珍しいな?」
エジュ『だってね!すごいんだよ!渉の妖刀僕の力で水力になるんだ』
エジュデルは、修造の顔の目の前で、目を輝かせながら、ふわふわ飛ぶ
渉は、自分の事を話されている時は、割って会話に入ることが出来ないので、少し照れくさそうだ
朱雀「はぁー結局親父に話を聞くのは無駄だったな」
修造「なんだと!?」
朱雀「だってそうじゃねぇか!昔の話は覚えてねぇ、最終的にはエジュデル頼みかよ!」
また親子の言い合いが始まりかけた時、玄関でただいまーと女の声がする
紅月「ただいまーー、あー重かった、葵陽ちょっとこれ、片付けてくれる?」
夕飯の材料を持って、朱雀の姉が帰宅した。
紅月「あらみんないる、何かの会議?」
渉「何で俺らが集まってると会議だと思うんですか!?」
紅月「ふふ、だってあなた達、巻き込まれ体質だから♩」
朱雀「姉貴、素でそういう事言うのやめろっていつも言ってるだろ!」
紅月「えーだって今までそうじゃない?ね?燈ちゃん?」
燈が今まで会話に参加していないのを
紅月は一瞬で見抜いていた
紅月「大人しいわね?」
燈「あ!こんにちは、朱雀のお姉さん」
紅月「紅月お姉ちゃんでいいわよ?」
燈「…長くて呼びにくいので、紅月さん」
紅月「あら、断られちゃった。で、そんなに大人しくてどうしたの?」
燈「あの双子にムカついて」
燈は思い出しただけで、イライラするーー
紅月「あの双子ってビャッカちゃんと、ブラキくんね?」
燈「はい、」
紅月は、燈の手をひっぱると
「ちょっとこの子借りてくわね♩」
と、二人でどこかへ行ってしまった。
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2人は、ファミレスに来ていた
紅月「さ!遠慮なく好きなもの頼んでいいわよ?」
と、注文用のタブレットを燈に渡す紅月は、にこりと微笑んでいた
燈は訳がわかってなかった、どうしてファミレスへ?どうして、紅月さんと?疑問がいっぱい浮かぶが、注文タブレットを持つと、ページをめくり、メニューを選んだ
燈「あの、何でもいいんですか?」
燈は、恐る恐る聞いてみると、OKポーズをだされたので、満面の笑みを浮かべ、あれもこれもそれもと注文し始めた、燈は大食いだ。
紅月「すごいわね、こんなに食べられるの?」
燈「YES私は、大食いです」
紅月「ふふ、普通に話していいわよ?朱雀のお友達は、私のお友達よ?」
燈の頭に?が浮かんだが、紅月の理論を受け入れた
テーブルに届いた料理は、机を埋め尽くす。
ポテトに、サラダに、ハンバーグに、フライドチキン、スパゲティーと、ピザ、取り皿2枚
紅月「私も大食いなのよ、今度バイキングに行きましょ?」
燈「やったァ♩」
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ー神門グループ社長室ー
黒輝は、頭に来ていて、椅子をがん!と蹴っ飛ばした
黒輝「くそ、渉、腫れるまで殴りやがって」
白花「あはは、ダサイその顔」
黒輝「笑い事じゃねえ!」
黒輝のイライラは治まらず、黒いオーラが包まれるのが見えるほど、怒りがMAXだ。
するとそこに瞬間移動で現れたのが
務露首だーーーー
白花「!!……何勝手に入ってきてるの?結界…破ったの?」
白花は、務露首に警戒して、封じる札持ち構える
務「そのような、物騒な物は、閉まって頂けないでしょうか、ビャッカ様」
白花「あなたの出方次第ね」
黒輝「ろくろっ首の大妖怪がこんな所に何の用だ」
務露首は、後ろで手を組み、社長室をゆっくりと歩く
務「半妖の姿が醜いですか?おふた方」
「「!!」」
黒輝「何故、、 お前が知っているーー。」
黒輝の目は務露首を睨む
白花は、身体が少し震えた
務「運命の歯車は、残酷ですね、、これも歯車がズレた事により、起きた事ーー」
務露首はため息を吐いて、机の上の埃を指でなぞり、ふっと吹く
務「私がサポートすれば完全な人間になれる」
黒輝「何が言いたい」
黒輝の目は、務露首をロックオンしたまま、外さない
務「私と手を組みませんか?」
白花「……雇えって事?」
務「!それも良いですね。」
黒輝「……お前の能力は何だ?」
務「………この世界の鍵を操れる力、燈様の下僕でございますーー」
黒輝はその言葉で確信した
この世界は、水無月燈が鍵なのだと
務露首と手を組む
黒輝「手は組むが、裏切り行為をした場合、速攻お前を殺す」
務「承知致しました、ブラキ様」




