彼氏に丸投げは出来なかった②
燈達は客間に案内されて
男女別々の部屋分けで
寝泊まりする事になった。
女子チームは、台所の天狗と料理を作り
男子チームは、風呂の為に薪割りをしていた。
男子チームに、リョクガクもいて、薪を集めていた
その間、三葉と四葉、烈は、3人で酒を飲みながら
話し込んでいた。
烈「神の事情も中々大変だな」
三「ああ、ここほどでは、ないかもしれぬが、まさかな、神殿から追い出されて、動物化されると思わないだろ。」
四「兄者がお労しい目に遭っていた中、僕は兄者を助けに行ったのが、そもそも大きな間違いで…」
烈「強烈な人間と出会った訳か」
四「僕たちの妹も、強烈でね」
烈「何!?女神の妹がいるのか!?妖怪と女神は夫婦になれるか?」
三「……それは出来ないかと…」
四「妹も、オススメはしないよ烈、まぁ、燈よりはオススメだけどね」
燈「ご飯持ってきてあげたのに、すんごい言われようだけど?何の話ししてるの」
燈は、四葉を睨んだあと
烈と、三葉も睨んだ
烈「ははは、面白い女子だな、燈、どうだ、飯を食べたら散歩でもしないか?」
燈「……まぁ、散歩ぐらいなら」
四「これだよ、渉が可哀想すぎる」
三「こら、四葉、燈に聞こえる」
燈「…あんた達、いつでも動物化に出来るんだけど?」
四三「はい、すみません」
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朱雀「何で!こんなとこで!薪!割り!なんて!してんだよ!」
薪割りしながら、話すので、会話に力が入る朱雀
渉「まさか、寝泊まりする事になるなんて…」
朱雀「ほんと!だよ!ナールも忘れてくるし!」
渉「それはお前が悪い」
渉は、割れた薪を、倉庫にしまいながら
リョクガクは、少し休憩していたので
天狗は、リョクガクに食べられないようにする為
リョクガクを持て成す。
朱雀「鏡池の中に巻物だろ?」
朱雀は、最後の薪を割り
地べたに座って話し出した
渉「ああ、この池の中にあるって言ってたな。」
ー霧が出るのは、明日だな、湿気臭くなってきたー
渉「明日ですか」
朱雀「明日の夜か?」
ー時間までは分からないー
渉「山の中だから、スマホも電波が入らないし、調べようもないな」
朱雀「何か雨が降りそうだな、とっとと、中に入ろうぜ」
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みんなでご飯の時に
燈「ねぇトンカツ、この買い物頼まれたやつさ、転送してくれない?また、私説教されちゃうから」
三「うむ、分かった」
朝顔「ちょっと燈、三葉様に、ちゃんと感謝しなさいよ」
燈「え?してるよいつも、ありがとうパパって言ってるよ」
朝顔「うそ!絶対便利に扱ってる」
燈「してないしてない!」
四「弁明は良いからさ、食べなよ、冷めるよ」
三「燈の口からパパと聞けたとは、何と嬉しい…」
渉「三葉様…それは、重症です…」
燈「パパ!早くゲーム買ってね♡」
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烈「飯も食ったし、行くぞ、燈」
燈「え?どこ行くんだっけ?」
烈「散歩だ」
燈「あーそーだっけ」
渉「!!」
渉は、止めようと席を立とうとした
が、動きを封じられ、止められない
渉「てめ、何したんだよ」
四「渉、落ち着け」
烈「よし、行くぞ燈」
燈「…(なんかこいつ面倒くさそうだからついてくか)はい、はい」
烈は、燈の肩に触れようとするが燈に気づかれた
燈「これ以上近づいたら、行かない」
烈「はは、分かったよ」
渉「無視するなーーーーー!!」
渉の怒りはMAXだが、今は身体が動かない
朱雀は、渉の顔に落書きをして、遊んでいた
朱雀「猫にしてやったぜ!わたにゃん」
渉「てめーー後で覚えとけよ!」
朝顔「…とりあえず、後つけようよ、2人きりは不味いし」
三「よし、朝顔、この2人は四葉に任せて、行くぞ」
朝顔「はい、三葉様」
天狗達(……この人間達を捕まえたら、佐丸様はお喜びになるだろうか…)
天狗達は、渉と朱雀を見て考えていた
四季座にいる佐丸に、気に入られたい中天狗達
佐丸の言うことを聞いてれば
大天狗になれると信じている天狗
じーっと見ながら何やら企んでいた。
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燈「ねぇ、雨降ってんだけど?」
烈「傘があるだろ」
烈は傘をさして
燈を傘の中に誘う
燈「……」
烈「どうした?」
燈「いやさ、雨降ってる時って頭痛くなるんだよね、天狗は、頭痛くならないの?」
烈「頭が、いた、くなる?とは、よく分からぬが、そうだな、雨が降ってる時は、飛べぬ」
燈「羽が濡れるから?」
烈「羽が濡れると妖力も、弱まって飛べなくなるのだ」
燈「ふぅーん」
雨がしとしとと降っていて
鏡池の周りを、2人はゆっくりと
傘をさして、散歩をする
会話は弾みはしなかったけど
烈は、昔の話を燈にしていた。
烈「昔、小さかった頃、この池に落ちて溺れた、その時に、俺はこの池の底に、何かを見たのを思い出した」
燈「何かって?」
烈「確か、黒い何かだ、それ以上は思い出せん」
燈「ふぅーん」
何だろ、何の話をされても
興味が全くもてない……
何故だろう??
燈は、不思議に思った。
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朝顔「三葉様、これで、私達の姿は見えないんですか?」
三葉「ああ、結界を貼ってあるからな、雨も通らぬようになっている。」
本当に、神気って便利だなーと朝顔は関心した。
朝顔「燈、さっきから、めちゃ塩対応ですよ?これ、見てても何もならないんじゃ」
三葉「危ない目には、会わないと思うが、もう少しだけ後を付けよう」
(三葉様、結構楽しんでるような?気のせいかな?)
とりあえず朝顔は、複雑な気持ちで後を追いかける
烈「人間の世界には、何か、こう、癒される物はないのか?」
燈「うーーん癒されるもの?個人で違うけど、私は、ゲームかな?」
烈「げーむとは何だ」
燈「えー説明すんの面倒臭い」
烈「そうか、残念だ」
朝顔「ほら、三葉様、なんか面倒臭いとか言ってますし、渉達の様子見に帰りますよ?」
三葉「待て、もう少しだけだ」
朝顔「私は先に帰ります。」
朝顔は、三葉を残して、渉達がいる、本堂の居間に向かった。
居間に着くと、異様な光景に朝顔は止まった
朝顔の姿は、まだ結界の中なので、見えていない
中天狗達が、渉と朱雀を眠らせた瞬間、中天狗達と、渉、朱雀は姿を煙で消して、何処に行ったのも分からないい状況だったのだ。
朝顔「朱雀!!渉!!」
朝顔は、大きな声を出して、三葉にも聞こえるように叫んだ。
朝顔は、走って三葉の所へ戻ると、三葉を連れて、燈と烈の所へ急いだ
さっきの大声が、結界を断ち切ったので、雨に濡れて、髪の毛から雨水が流れてくる
朝顔「燈!!」
燈「朝顔!!?そんなに濡れてどうしたの?」
燈は、天狗から傘を奪い、三葉に渡す
三葉は、朝顔を濡らさないように、傘で朝顔を守る
朝顔「朱雀と、渉が、天狗に拐われた…」
朝顔は泣いているのか、雨で顔が濡れていて
分からない。
燈は、一目散に、元の場所へ走った
さっきまで、ご飯を食べていた居間とは雰囲気が違う
四葉と、リョクガクは、縛られていて身動きが取れていない。
燈「おい!烈!これはどう言う事だよ」
燈は怒りMAXで、烈の胸ぐらを掴んだ
烈「すまん、俺は知らぬ、中天狗の仕業だ」
燈の怒りを受け止めずに、烈は、冷静に返した。
燈「それでも、烈は頭なんだよね?中天狗達を取り締まれてない、そんな男は、女を口説く資格もないよ」
燈は、烈を睨む
烈「!!すまん、責任を取らせてくれ」
烈は、燈を見て、心が暖かくなるのを感じていた。
このポカポカする気持ちは、何なんだ?
燈「ちゃんと取りなさいよ」
燈のイライラは収まらなかった
朝顔は、涙を拭いて、四葉とリョクガクの救出をしていた。
三「燈、落ち着け、胸ぐらを掴むな」
燈「分かった、ごめん、烈」
烈「こちらこそ、すまぬ」




