表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/56

『感』邪気だ、邪魔だ、どいて、うるさい!



~高校三年・四月~


新しい学期の始まり。

だが燈は面倒くさすぎて、始業式だけ出席し、

そのまま早退した。


神社の千年の木にもたれ、

鼻歌を口ずさみながら、風景画を描いている。


トンカツとチキンは傍らで、

寝転んだり、座ったりしながら、

だらだらと日光浴をしていた。


 


「……げっ、水無月燈」


ひぇーっと声を上げ、妖怪たちは散り散りに逃げていく。


 


「なんかさ、私、嫌われてない?」


((ようやく気づいたんだ……おせー))


妖怪たちの、噂話を聞いていた、トンカツとチキンは、燈の天然っぷりに、「いつもの燈だな」と思う半分、正直、少し引いていた。


 


まぁいっか。

さて、何を書こうかな。


ここから見えるのは、行き交う人の流れ、駐車場、そして、その奥に広がる森。


 


……森?


 


びゅうっと、森の奥から風が吹き始めた。


それは、

今まで感じたことのない――


不穏な空気。




「邪気だ、燈」

「邪気ですね、兄者」


 


「じゃき? しゃぎ? しゃけ?」


燈は意味が分からず、

思いつく言葉を適当に口にする。


 


「邪気とは、邪悪な気配。略して邪気だコケ」

「厨二病脳の燈が分からぬとは、やばいな、四葉」

「やばいです、兄者」


 


二匹は空を飛び、森の方へと急いだ。


 


「え!? トンカツ! チキン!!」


 


木々が騒ぐ。

胸騒ぎがする。

風がいつもより強い。

雲が黒くなっていく。


さっきまで、あんなに晴れていたのに。


 


なんで、いきなり!?


 


――とりあえず、ついて行かなきゃ。


 


駐車場の奥に、

《森の中 ~崇め奉リ道~》

と書かれた看板が立っている。


 


……だせぇ。


 


その道を走る。


木々が揺れる。

冷や汗が流れる。

息が上がる。


時おり、外の光が木々の間から差し込み、

まぶしさに目を細めた。


 


――――――――――――


 


奥へ進むと、

小さな祠が現れた。


神様を祀る祠、赤と白のしめ縄が、入口を固く塞いでいる。


 


トンカツとチキンは、

すでに元の姿へ戻り、

入口の前に立っていた。


 


「燈、ここだ。ここを書け」


真面目な顔で、三葉神は観察日記を差し出す。


 


「この狛犬も書け、人間」


四葉は祠の前に置かれた石像を指さした。


 


観察日記を受け取り、

「分かった、待ってて」


そう言って、神気を込めたペンを握る。


――だが。


 


いつもみたいに、文字がすらすら出てこない。


 


「……え? あれ? なんで???」


 


そのとき。


 


祠の奥から、不気味な笑い声が響いた。


 


「ハハハハハハハハハハハハ」


 


低く、力強い声、女の声なのに、どこか男のようでもある。


その声の正体は――


 


「「……!!!」」


 


トンカツとチキンは、

何かを知っている……?



その【正体】は

神々の中でも 最上級クラス



「「天照大御神様アマテラスオオミカミサマ」」



気品溢れる美女

美しい羽衣

金色の【簪かんざし】

声のトーンとは全然違う

神様が現れた



燈は書けないことに集中して

ペンを握って書き始めようとする



~三葉、四葉、久しいな~


「「はい、天照大御神様」」


膝まづいて、顔をあげない2人



~表を上げてよし~


「美しい……女神。」

昔から、三葉は、天照大御神アマテラスオオミカミの信者であり

ファンクラブナンバー会員1番。


「兄者の病気が………」


「これ、四葉、謝らなぬか!!」


「すみませんでした、天照大御神様」



~よい、今日はその水無月燈に試練を

与えにきた、助けるでないぞ、2人とも~



「はっ、試練とは??」


~神の気の力を手に入れた人間だ

弱さがあっては、身を滅ぼしかねない。

だが、三葉、四葉、お前たちをブタやニワトリにしたのは、人間界に降りた罰じゃ~



「そうだったのですか、、、」


三葉神は愕然とし、肩を落とした


四葉もまた、何も言えず、ただただ、天照大御神様を見つめるだけだった。



~試練を乗り越えれば

3人の絆もより深まる、が、最後は人間の神と関わった記憶を消す、忘れるなよ

三葉 四葉 ~





(人間の記憶を消す!?燈の記憶を?)

(人間と神様は出会っては行けない)


燈に心を開き始めている、三葉の動揺は隠せない

四葉は元々人間が嫌いなので冷静である。




(書けない、どうして、ペンが震える!?)





-----------------------------



あ!これ新作のゲーム!!

あ!こっちは甘いお菓子&ジュース


燈は、試練の中の空間にいた。



底には好きな物に囲まれて、丸で夢のような空間だった。


燈は特大クッションの上に、横になり、ゲームをしながらのんびりと過ごしていた。


テレビを付けて、鼻歌を歌いながら。





外の世界での燈は、眠ってしまっていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ