第28話 二人プラスアルファの話し合い
俺の部屋で話をするからと、真斗を招き入れる。
二人座り用のソファに腰を下ろすと、一気に体中の力を抜いて背もたれに体を預けた。
今までにないくらい頭をフル回転させたから疲れた。
「英くん、いろんなことが決まったけれど本音的にどう思った ? 」
「聖女の召喚なんてすんな。自力でやらなかったから、俺たちみたいな二次被害者 ? がでるんだろって思ったよ」
座ると侍従の人がお茶とお菓子を持ってきてくれるのは決まったことなのだろうか。
甘いものが欲しかったからありがたいけど。
「元の世界のことだけど、実際戻れると思う ? 」
「……今のところ無理なんじゃないかと思ってる。真斗が使える魔術、向こうで機能すると思う ? 」
「しないんじゃないかとは考えてる。元の世界で魔素の確認もしないと使えるかもわからないじゃん」
そうなんだよな。それをどうやってやるかが問題なんだよな。
「そんなに悩まずに私に相談してくれればいいのよ」
執務室で耳にした女性の声が突然して驚く。
隣で目を丸くしている真斗と目が合う。
「ミストフィレリ様 ?! 」
「はい。そうですよ」
声のする方に自然と視線が動く。向かいのソファで優雅にお茶をすする女神様。
「二人には迷惑をかけているのだから、困った時は私のことを思い出してほしいわ」
あれ ? 何か幻でも見てるのかな。目頭を押さえてしまう。
困ったときはって。好き勝手に呼べるわけではないのだろうし。
「まあ、そうね。困っていても命に別状なければ手は貸さないわ」
意外とシビアというかなんというか。
何でも助けてほしいと言うわけではないが、先に言われるとちょっと頭にくる。
いつも読んで頂きありがとうございます。




