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世界をかけた会議 1

「皇帝閣下お久しぶりです…お元気そうでなにより。」


国王陛下は記者達の前で皇帝にそう挨拶をした。俺たちはその場所から少し離れた場所でその様子を見守る…警護、警備のために。御前会議から2日…昨日に交渉成立を実行し、それに成功させた俺たちは皇帝に会議をしないかと要請…そうしてこの状況に至る。安全と平和のために決裂させるわけにはいかない。




「いやぁ…帝都の変な空気もいやだったからなぁ、久々に新鮮な空気を吸えて満足しているよ。」


皇帝はそう言うと満面の笑みで握手をすると記者達から歓声が上がった…高感度を上げさせるために呼んだが、なかなか良いな。




「と言うことでまずは二つお願いがある…一つ目は亡命している2人の即時の帰国、国外退去を要請させてもらおう。そして二つ目、即時に経済制裁を取り下げてもらいたい。」


皇帝は即時にカードを切ってきた。速すぎないか?皇帝といえどもまだ帝国に通知し終えていない事を何故知っている…もしかしたらこの国の中にスパイ、内通者がいたと言うのか!?




「さて…亡命者はいま我が国にはいませんよ?何をおっしゃいますかと思えば。まぁ、経済制裁はいいですが一つ目のお願いは無意味なのでは?」


国王陛下はあえて知らないと演技をする。やはり予想していた通りだ、まぁ…国力と軍事のためだろう。さすが帝国としか俺はいえない。




「とぼけるつもりですか?もう把握しているんですから…無意味な援護をなさってもダメですよ?」


皇帝は席から立ちながらそう言い放った…まずい、あの2人が持っていかれると色々困ることになる。なんとかしてそれを阻止しなければ。



「もし仮にいたとしても…人権が適応されます!なので如何なる理由であろうが帰国させることは本人の意思がない限り不可能です!」


国王陛下は挑戦状を叩きつけると言わんばかりの声の大きさでそう言い放った。まずいな、予想通りに行かずに平行線を辿って行きそうだ。



「「では…暫し休憩を取りましょう。その後でまた…」」


話し合いは平行線をどうやら辿ってしまいそうだ。


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