御前会議 2
「でも、この状況と国際世論を利用すれば良いではないですか?私たちとしてはその方が圧倒的に良い結果を産みますしね。」
金融大臣に続いて経済担当大臣までそんなことを言い始めてしまった。
まぁ…仕方ない、彼らは自分たちの利益しか見ないんだから何を言おうがその考えを変えることはできないんだし。
「もしですよ、帝国が勝ったらどうするんですか?私たちに残される道は、彼らの傀儡国家になることか植民地になることしか残されませんよ?その場合は元も子もない。」
俺はちょっと興奮気味になりながら彼らに重い事実を突きつける。
彼らもそのことは知っているはずだ、負けてしまったら彼らの言いなりにしかなれないと言うことを。
「それならば…あなた達が命をかけて戦えば良いじゃないですか?そんなこともわからないとか赤子以下ですね。」
金融大臣は俺に向かって煽り立て始めてきた
。おそらく挑発させて帝国との全面戦争へ投入させるつもりだろう。
______________________が、そんな軽い挑発に俺は乗るつもりがない。
「わかりました…ならばこの【王都守護星】の職を辞めさせていただきます。一応私は学生ですし、そんな学生なんかを出陣させるバカは世界から批判の嵐しか受けないと思いますけどね?」
俺は挑発を挑発で返すことにした。
別に俺はこの職を辞めても構わない、何故なら俺の人生だから俺がレールを引いて歩むから自由にしても構わないと言う師の教えがあるからだ。
「貴様…我々が授けてやった職を辞めてやると申すのか!無礼者め感謝するどころか我々に挑発するとはな!首を垂れて平伏すれば良いものを!」
金融大臣は俺に対して怒りをあらわにしてきた、そして罵り始める。
この人のいけないところを俺は知っているだからその面を前面に晒してやったのだ。
「ええ…別にどうせなら、この国から出て行っても構いませんよ。でもその時困るのはあなた達でしょうね、穏健派がいなくなったら戦争して講和して後悔してももう遅くなってしまいますよ?」
俺はさらに強硬派の奴らを煽り立てた。
やられたらやり返すべきだろうと俺の考えに乗っ取っただけだから別に構わない。
「レイン君、わしから謝罪する。どうかこいつの無礼を許してはくれないだろうか?こいつらは後で政治から追放するから頼む!その職に留まっておくれ!」
国王陛下は土下座する勢いで俺に謝罪し始めた。
ちょっと土下座だけはしないでいただきたい…国王陛下にさせてしまうと俺=悪い奴のイメージしかない状態になってしまうからだ。
____だが、こんな展開は俺にも予想していなかったことだ、どうせなら平和方面に持って行こう。
「そうですね…分かりました、ではこの職に留まらさせて頂きます。後お願いがあるんですけど良いですか?」
俺はあえてため息をつきながらそう言った。一応言うとこれには国王陛下を試すと言う意味合いを込めて言っている。俺の意を汲み取ったのか国王陛下は、
「分かっておるよ…全面戦争はなしだ。レイン君の案を採用する。」
国王陛下は俺の予想した言葉を言ってくださった。これで世界の平和は保たれたことになる。
_____世界は良い方へ向って行った。___________________________




