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 軽やかな足取り、重い足取り、そのどちらとも言えない足取りで彼女との待ち合わせ場所に向かっている。

 まあ、いたって普通な気分というわけだ。

 今から会う女性のことを自分は……そう、セツと呼んでいる。


 セツとは親のつながりで三歳の頃に顔を合わせた。

 小学校、中学校では全日、組と班が同じで尚、机が隣り合っていた。

 違う高等学校に進学した為、小中の再来は無かった。

 が、乗る駅も降りる駅も同じなため、通学のために乗った列車の椅子で九割九分、向かい合っていた。

そんな関係だったセツとは高等学校卒業した日から顔を合わせなくなった。

 

 適当な日々を適当な大学で送る日々が二年目に突入してから約半年。

11月11日、セツの生まれた日。

セツが二十歳になる日。

 自分の借家に一通のハガキが届いた。

 セツからだった。

 ハガキに貼られた写真に、黒のマジックペンで

『結婚しました』

 と、書かれていた。

 写真に写っていたセツは純白のドレスを纏いとても綺麗だった。


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