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第一話 強制退職(物理)

拙い作品だとは思いますが、是非最後まで見ていってください

隕石が落ちてきた。

俺の家に。

その時俺は2階にいて、

「なんか火の玉落ちてくんな〜」

なんて呑気に思った次の瞬間にはこの真っ暗な空間にいた。

何も見えないし、

何も聞こえない。

……いや、何か聞こえるな

プルン。

プルプル。

何の音だ?

俺のお腹の音か?


ウソだろ…

いつの間にこんな太ってたんだ……

でも死んだんだったら腹も何も無いだろ

そもそも俺死んだのか?

うーむ…分からん。


あ、そうだ自己紹介忘れてた。

どうも、一軒家に住んでた独身サラリーマンの

神代カミシロ 影斗カゲトです。

趣味はゲームと休日の二度寝。特技は上司に怒られても愛想笑いし続けること。



いや、そんな事よりここって何処やねん!

真っ暗だ。

本当に真っ暗。

前も後ろも上も下も分からない。

こういう時は取り敢えず動くに限る。

よし!歩こう!



プル〜ンプル〜ン

………。


やっぱさっきから聞こえてる音俺の腹じゃね?

試しにもう一度動く。


モゾモゾ。

プルン。


うん。完全に俺だった。



暫くすると遠くに光が見えた。

救世主か?

いや、石だった。

蒼白い光でめっちゃ幻想的だ

光る石の周囲を見渡す。


ゴツゴツとした岩肌。

垂れ下がる鍾乳石。

時折聞こえる水の音。


………洞窟だよね!?

どう考えても洞窟だよね!?


脳内会議スタート。

Question なんで洞窟?

Answer 隕石で地面ごと落ちて洞窟に落ちた


我ながら雑だけどしっくりくるな

俺よく生きてたな

………待てよ?

生きてるなら怪我とかしてないかな



うんうん、大丈夫そうだ

ちゃんと体は丸くて、手も足も無いし、全体的に透明でプルンプルンだな!!

………。

……………。

…………………………え?


丸い。

透明。

プルンプルン。

あ、れ?

これって……

いやいやまさか!

もう1回確認してみよう!


丸い。

透明。

プルンプルン。

どう見てもスライムだった。


ええええええええええええ!?

なんだこの体!?


手が無い!


足がない!


顔もない!

全身ゼリーなんですけど!?

いやもうこれスライムじゃん!!

どう見てもスライムじゃん!!

百歩譲ってスライムじゃん!


俺、仕事どころか人間辞めてました

自主退職じゃない。

強制退職だ。

隕石による理不尽な解雇だ

労働基準監督署に訴えてやる!!

訴える体ないけど。。。



う〜ん 

となると、最近流行りの異世界転生?

それとも隕石に付いてた未知の細菌のせいでスライムになったとか?

後者の方が現実味はある。

いや、スライムの時点で現実味ないか


まあ、取り敢えず外に出ることを目標にしよう!

あっと、その前に発声できるか試さないと

「あいうえお!」

お?

「かきくけこ!」

おっ!?

「隣の客はよく柿喰う客だ!」 

おお!!

喋れる!


あれ、なんでスライムなのに喋れるし、五感も働いてるんだ?

まぁいっか


ーーーーーーーーーーーーーーーー


試しに言ってみた。

「ステータスオープン!」


ーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 無し Lv1

種族 クリアスライム

称号 無し


体力  10

攻撃力 5

素早さ 15

守備力 10

魔力  20


固有能力


スライムポケット 0/∞

配合       Lv1

吸収       Lv1

体質変化 体質変化Lv1

自己回復     Lv1

鑑定       Lv1

分裂       Lv2

並列思考     Lv2






・スライムポケット 0/∞


触れたものを異次元の空間に出し入れすることができる。

空間の中は時間が停止しており、傷まない。

ただし、中に入れた生き物の時間は停止しない。



・配合 Lv1


スライムポケットに入れたものを組み合わせて配合できる。

何ができるかはお楽しみ!

レベルに応じて配合で作れる物のレベルが上がる。



・吸収 Lv1


倒した敵の能力を吸収できる他、

体力吸収と、魔力吸収がある。

なお、体力吸収と魔力吸収は

敵の体に触れるだけで発動できる


体力吸収は、敵の体力を吸収出来る

魔力吸収は、敵の魔力を吸収出来る

レベルに応じて体力吸収と魔力吸収の吸収出来る量が増える。



・体型変化 体質変化 Lv1


体を好きな形に変えることが出来る

体を硬くしたり柔らかくしたりできる

レベルに応じて、分裂した際の体型や体質も変化できるようになる



・自己回復 Lv1


体力を常に回復する

レベルに応じて、回復する量と、回復するスピードが上がる



鑑定 Lv1


相手のステータスを見ることが出来る。

レベルに応じて見れるステータスの量が増える。



・分裂 Lv2 (並列思考と)


体を分裂することが出来る

レベルに応じて、分裂出来る数が増える



・並列思考 Lv2 (分裂と)


分裂した体に意識を乗せることができる。

レベルに応じて、乗せられる意識が増える


ーーーーーーーーーーーーーーーー


スライムになったんじゃないかなーとは思ってた。

思っていたけど!!!


やっぱりスライムだった。

しかもクリアスライム。

何だよクリアスライムって。

透明だからか?

クリアファイルみたいな名前しやがって!

「どうしよ…」

一生このままだったらお嫁にいけない…

男だけど

気分的な問題だ。


待てよ!?

確か固有能力に……

あったあった。

体型変化と体質変化!

これさえあれば人の姿にもなれんじゃないか!?

よし、!やってみよう!


早速試してみる。

手を作るイメージ。

足を作るイメージ。

体を作るイメージ。

顔も作る。

もっと硬く。

もっと。



「よし!」

でけたー!!!


……………………………いまいち、だな

なんかグネグネしてるし……

ホラゲーに出てきそう

これ絶対人前に出たらアカン奴だ



よし!こうなったら固有能力のレベルを上げよう!!

ん、?でもどうやって上げるんだ?

何回もやる?

うーん……

あ、この光る石スライムポケットに入れとこ


キシャアァァァァーー!!!!!!


「うぉっ!?」

洞窟に響く咆哮。

反射的に振り向く。

そこにいたのは蜘蛛だった。

ただし普通の蜘蛛じゃない。

デカい。とにかくデカい

車ぐらいある。


って、はあぁぁぁぁぁぁ!!?

なんでこんなデカいんだよ!?

うん…もうこれ絶対異世界行っちゃってるわ…

こんなデカい蜘蛛が居たら世界滅んでるもん。


キシャーーー!!!!

蜘蛛がこっちに突っ込んでくる。

やばい!そんな事考えてる暇なかった!!

逃げろおぉー!!


ってあれ?

う、動けない!!???

体に糸が巻き付いてるー!!!

いつの間に!?

全く気づかなかった!

不味い…マジで不味い。

戦うしかないか?


取り敢えず、鑑定!!



ーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 無し Lv5

種族 キラースパイダー 

称号 共喰い 家族殺し 暗殺者


体力  20

攻撃力 25

素早さ 30

守備力 5

魔力  10



固有能力 


斬鉄糸 Lv3

拘束  Lv3

糸質変化Lv4


ーーーーーーーーーーーーーーーー


ワーオ。

勝てる気がしない…

レベル5

体力20

素早さ30


対して俺。

レベル1

体力10

どうしろと?


「えぇいママよ!!」

分裂!!!

体が2つに分かれた。

よし!分裂したおかげで拘束から抜け出せたぞ!

そのまま合体!!

からの、体質変化!

触手を3本生やして、できるだけ硬く!!

こいやー!!!!!!


ペチンペチンペチンペチンペチンペチンペチンペチンペチンペチン!


フッフッフ

どうだ!

怖くて近寄れまい!! 


スパッ


って、痛っ!!

触手が切れた。

ひ、酷い…俺の触手を切るなんて…

折角作ったのに!!!

許さん!!絶対許さん!!


一旦切られた触手を吸収っと。

そして!

喰らえ3本触手適当滅多撃ち!

フハハハハハハ!!!

見よ!蜘蛛が蜘蛛のようだ!!


鑑定!!

どれくらい削れた!?


ーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 無し Lv5

種族 キラースパイダー

称号 共喰い 家族殺し 暗殺者


体力  15

攻撃力 25

素早さ 30

守備力 5

魔力  10



固有能力


斬鉄糸 Lv3

拘束  Lv3

糸質変化Lv4


ーーーーーーーーーーーーーーーー


……15

15?

20あったよな?

5しか減ってない?


そうだったあぁぁぁぁぁー!!!

俺、攻撃力5だったあぁぁぁー!!

忘れてたあぁぁぁぁー!!

その瞬間

蜘蛛の爪が体を引き裂いた。


ザシュッ


「ぎゃあぁぁぁ!!」

痛い!!

普通に痛い!!

死ぬって!!

くっ……3本で5しか減らないんだったら10本でどうだ!!

体質変化!!

触手を10本生成!!


「喰らえぇぇぇぇ!」

10連続触手適当滅多撃ち!!

ペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチ!!!


洞窟内に響く打撃音。

巨大蜘蛛に向かって触手を振り回す透明なスライム。


冷静に考えると普通にヤバい。

でも今は気にしない。

気にしちゃ駄目だ!



ペチペチペチペチペチペチペチ!!


「オラオラオラオラオラァ!!」

もうヤケクソだった

攻撃力5?

知るかんなもん!!

一発が弱けりゃ百発打てば良いんだよ!


蜘蛛の鋭い脚が触手を切り裂く。

だが、関係ない。

切られた?

だったら生やせばいい!


ペチペチペチペチペチペチペチ!!

蜘蛛が悲鳴を上げる

効いてるのか?

効いてるみたいだぞ!!


よし!鑑定!!


ーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 無し Lv5

種族 キラースパイダー

称号 共喰い 家族殺し 暗殺者


体力  5

攻撃力 25

素早さ 30

守備力 5

魔力  10



固有能力


斬鉄糸 Lv3

拘束  Lv3

糸質変化Lv4



ーーーーーーーーーーーーーーーー


「おおおおぉぉぉぉぉ!!!」

勝てる!!後少しだ!!


その瞬間だ

最後の足掻きなのかキラースパイダーの口が大きく開いた。

嫌な予感がした。

世界がスローになる


ブシュッ!!


大量の糸が口から吐き出される。

避けきれない!!

触手ごと絡め取られる。


しまった!!調子に乗りすぎた!!


キシャアァァァァ!!

蜘蛛が飛び掛かってくる。

鋭い爪が迫って来る。

―終わった。


そう思った瞬間。

触手が運よく蜘蛛の脚に巻き付いた

今だ!!!

体力吸収!!


ーーーーーーーーーーーーーーーー


キラースパイダー 体力3→2

クリアスライム  体力2→3


キラースパイダー 体力2→1

クリアスライム  体力3→4


キラースパイダー 体力1→0

クリアスライム  体力4→5


ーーーーーーーーーーーーーーーー


キシャアァァ……………………………。

飛び掛かった態勢のままキラースパイダーが崩れ落ちる。


「勝った?」

勝った?


勝った…………?


「勝ったぞおぉぉぉ!!!!!」

何とか勝てたぞぉぉぉ!!

人生初の化け物討伐である。

いやスライム生か?


その時だった

目の前に青い文字が浮かび上がった


ーーーーーーーーーーーーーーーー


【レベルが上がりました。】


【Lv1→Lv5】

【体力10→30】

【攻撃力5→15】

【素早さ15→25】

【守備力10→25】

【魔力20→25】


【吸収Lv1→2】


【体質変化Lv1→Lv3】


【鑑定 Lv1→Lv2】


【分裂 Lv2→Lv3】


【並列思考 Lv2→Lv3】


【称号 格上殺しを獲得しました】



ーーーーーーーーーーーーーーーー


うおぉぉぉぉ!!

レベルが上がったー!!

しかも一気に四レベル!

よし!これで簡単に死ぬことは無くなったはず!!

このままこの洞窟脱出だ!


………ん?

なんか忘れてるような……


……あっ!!

吸収してねぇ!!

え~と蜘蛛の身体に触手を当てて、


「吸収!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーー


【斬鉄糸を獲得しました】 


【拘束を獲得しました】


【糸質変化を獲得しました。】


【隠しスキル操糸を獲得しました。】


ーーーーーーーーーーーーーーーー


隠しスキル?

何じゃそりゃ。

操糸ってことは糸を操るのか?

とすると…新たに獲得した斬鉄糸を操れるのかな

よ〜し!やってみるか!!

「斬鉄糸!」


シュルッ。

体から銀色の糸が飛び出した。

「おぉ!」


右!


シュッ!


左!


シュッ!


上!


シュッ!


下!


シュッ!


思った通りに動く!

超楽しい!!

上!上!下!下!左!右!左!右!


シュッシュッシュッシュッシュッ!

ズガァン!!


「あ。」

糸が壁に突き刺さった

次の瞬間


ゴゴゴゴ!

壁に大きな亀裂が入る


「え?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

「え、えぇぇぇぇぇぇぇー!!」

洞窟が崩れ始めた。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


………。

…………………。

……………………うぅっ


どうやら生きてるらしい

崩落は収まったようだ。

とっさに体質変化で体を液状化しておいて正解だった。。。

危なかった…


俺は体をもとに戻す。

その時だった

「あれっ?」

崩れた壁の向こうに空洞が広がってる…

うわ〜めっちゃ真っ暗だ…


行ってみるか?

いや、こういうのって絶対強いボスとか居るやつだろ!

よし!引き返そう!

そう思って振り返る

「……あ」


さっきのやつで、来た道が全部埋まっていた。

完全に。

綺麗さっぱり。

逃げ道ゼロ。


「オウマイガー」


行くしか無いのか……


沈黙。


「行くしかないんだなあぁぁぁ!」

こうしてスライムは洞窟の奥へと進んでいくのだった。

(片手にさっき拾った光る石を持って)

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