31日で10万文字書いた。まだ終わらない
書けた。書けたよ。
31日間で、公募原稿10万文字を書いた。
こんばんは、雨日です。
今日は雨。
庭の雪が溶け始めてきた。
(……とはいえ、まだ積雪は80センチほどある)
本来なら、この時期は庭の雪を溶かし、木々の剪定を始めるころ。
でも今年はしない。
なぜなら——公募用の小説に追い込まれているからだ。
ここで庭を始めたら、確実に爆死する。
◇ 小説のストックが尽きる前に公募原稿を書く
31日前の雨日、そう決心した。
窓の外では、絶賛雪が降り続いていた。
それから31日間。
ヒーヒー言いながら、公募の原稿を書いた。
始めた当初、連載のストックは
51話、13万文字。
それが今は——
16話、4万文字。
追い剥ぎに追われているかのように、原稿に向き合った。
編集をお願いしたAIとも、ほぼ喧嘩腰。
そんな日々も、今日で終わる。
今朝、書き上げた途端、力尽きた。
頑張った。
やればできる。
……完。
——にはならない。
世の中、そんなに甘くないのだ。
◇ 書き上げたといっても
一応、完成した。
でも、まだ形が整っていない。
例えるなら——
スポンジは焼いたけれど、デコレーションしていないケーキ。
公募に出すには
生クリームを塗り、フルーツを乗せないと
ケーキとは言えない。
そして、この31日間で
雨日の文体は大きく変わった。
だから、前半と後半の文章が少し違う。
その調整もしないといけない。
そして問題がもう一つ。
10万文字オーバー。
公募は10万文字以内。
なのに今は10万7000文字。
7000文字削る。
……削れるのか。
あぁ、また胃が痛くなる。
◇ AIと喧嘩している
この「整える作業」が、雨日は苦手だ。
後ろを振り返らず、走り続けてきたから。
公募の締切は3月31日。
その間に帰省が3日ある。
休日が削られ、少し厳しい状況。
執筆ではAIと喧嘩腰だったけれど、
整える作業では——完全に喧嘩している。
それでも、今日だけで2000文字削った。
身を切るような気持ちだ。
政治家も、雨日を見習ってほしい。
仕事と小説の掛け持ちだけでも辛いのに、
連載と公募の掛け持ちは、かなりきつい。
毎日更新している連載を休むべきなのか。
休みたくないなぁ。
公募のために、自分のこだわりを手放すべきなのか。
悶々とする。
◇ 4万文字書いた
そんな中、家族がのんびり呟いた。
「4万文字書けた」
雨日は思わず顔を上げた。
「すごいじゃない」
家族は、のんびりしているように見えるけれど、
雨日の知らないところで
黙々と小説を書いていたのだ。
素晴らしい。
「かなり書いたね」
「あぁーー5年間で4万文字だよ」
おい。
一年で8000文字か。
一日で計算すると、およそ22文字。
思わず崩れそうになる。
絶句している雨日に、家族は言った。
「君も見習うといい。この息の長さを」
——本当だ。
雨日も見習いたい。
それでも。
最後の最後まで争う。




