表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

108/108

必死に書いた小説より、気楽なエッセイが読まれる

こんにちは。雨日です。


連休中、唯一の貴重な休日を町内会に捧げた。


広大な面積を、平均年齢70歳の9人で掃除する。


最高年齢は84歳。


おい。無理だろ。


掃除と言っても、箒や塵取りで穏やかに済むものではない。


崖によじ登り、草の蔓を取って、ノコギリで木を切る。


もはや清掃活動ではなく、山仕事である。


1時間半ほど作業をして、雨日はクタクタになった。


ちなみに、このメンバーの中では雨日は若者枠だ。


しかし84歳のほうが、雨日より動いていた。


どういうことだ。


その後、自宅に戻り、今度は自分の家の草取りをした。


こちらもまた広大。


昨年の夏は、小説に夢中になりすぎて庭がジャングルになった。


天塩にかけて育てた花々が、草に呑み込まれていく。


あれは地味にショックだった。


今年は、小説にハマりすぎず、庭も仕事も生活も、もう少し上手く両立したい。


そう思っている。


思ってはいる。


でも雨日は、一度のめり込むと全力でやってしまう。


庭にしても、小説にしても、夢中になっている間は疲れを感じない。


そして「そろそろやめるか」と思った時には、もうクタクタになっている。


疲労の前ぶれに気づかないのだ。


何事も全力でやると、自分の特性がよくわかる。


今朝も、雨日は泣きながら小説を書いていた。


早朝4時、リビングで泣きながら小説を書く中年。


怪しさが極まっている。


5時ごろ、子供がリビングに降りてきた。


雨日の顔を見て、息を呑む。


そして、そっと目を逸らして水を飲んでいた。


たぶん、何か悲しいことがあったと思ったのだろう。


ーー違うんだ。


主人公が可哀想だったんだ。


そう説明したかった。


こんな風に、泣いて、苦しんで、毎日小説を書いている。


平日は2時間ほどかかる。


そのために、早起きしている。


その一方で、雨日は20年ブログを書き続けている。


こちらもほぼ毎日更新。


ただし、ブログに2時間もかけてはいられない。


仕事の隙間に、ちょこちょこ書いている。


ブログを書くことは、すでに仕事の一環なので、スタッフも何も言わない。


そんな片手間で書いているブログが、最近よく読まれている。


少し複雑だ。


泣きながら書いている小説より、隙間時間に書いたブログのほうが読まれる。


なんだそれ。


でも、20年続けているとわかる。


これは、たまたま世間の需要と、雨日の書いていることが噛み合っただけだ。


この波は、そのうち去る。


大きな波が来るたびに思う。


――このアクセス数、ずっと続けばいいのにな。


でも現実は違う。


高アクセスは永遠には続かない。


波が引いた時は、やっぱり少し寂しい。


でも、そんなものだ。


そして波が去った後、一部の読者様が残ってくれる。


そうやって続けていくと、濃い読者様が少しずつ増えていく。


これはブログも小説も似ている。


……とはいえ。


気軽に書いているブログのアクセス数が、

必死に書いている小説の10倍以上あると思うと、さすがにやってられない。


月間アクセス数の比較を見るたび、言葉をなくす。


そして、このエッセイも気軽に書いている。


ブログには書けない創作の悩み(愚痴)だ。


町内会の掃除をして、草を取って、「疲れたなー」と思いながら、

隙間時間に書いている。


なのに。


……なのに!


ポイントは、小説の4倍以上ある。


え?


待って?


雨日って、小説よりエッセイのほうが需要あるの?


そんなことある?


小説、めちゃくちゃ好きなのに。


人生を削って書いているのに。


主人公が可哀想で朝4時に泣いているのに。


なんなんだ、この差は。


思春期だったら、たぶんタバコを吸っていた。


バイクも乗り回していたと思う。


夜の校舎の窓ガラスを割っている。(年齢がバレる)


でも中年なので、我慢して蔓を取っている。


全力で書いたものが、すぐ読まれるとは限らない。


気楽に書いたものが、思いがけず届くこともある。


でも、どちらも続けているからこそ、誰かの目に触れる。


庭も文章も、放っておけばすぐ荒れる。


だから今日も、蔓を取り、小説を書いて、隙間時間にエッセイを書く。


……できれば、疲れ果てる前に終わらせるようにしたい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ