ボーイズラブゲームはお断り
「お~い。鐘道~出てこいよ~」
この外から読んでいる声は倭斎隗で間違いがない
だが、今は出たくない気分だ。
「そのさ~Bの付くラブじゃないんだって~ Fの付くラブだって~」
分かってる。分かってんだけど……とにかく今は出たくない
「……ここは人が多すぎるな。移動するか」
バックが揺れても気持ちは変わることが無かった。
「あれ?鍵が解除されてる?てか開けっ放し?珍しいな」
屋上には鍵がかかっている。なのに開けっ放し?
気になった俺はこっそり顔を出した。
その時、すかさず手を伸ばした倭斎隗 に掴まれて強制的に外に出されたのだった
「愛があるなら……こんな事しないだろう?」
そう言いながらいつものように俺は肩に乗せられた。
屋上に出ると、そこには縄でぐるぐる巻にされた
高端和至が倒れていた
また何かの罠なのでは?と、疑って近づく事を躊躇った
しかし
「罠なんかじゃないんだな。これは」
そこには維人が居た。隠れていたらしい
「コイツは勝手に鍵なんか設置した校則違反者だ。
分かるか? 」
その時、どこからか人が出たと思いきやあれよあれよと倭斎隗 を取り囲んだ
「罠を張ったのはお前だった……てか?」
「ようやく分かったか?もう遅いがな。大人しくお前もお縄を頂戴するんだな」
しかし、倭斎隗は膝を落として笑う。
「勇者様ーーーーーーー!!!!」
それは突然だった。ドアから何かが突っ込んできたと思うとそれはあっという間に高端和至に近づき、縄を切った。
「大丈夫ですっ……」
何者かは維人に腹を蹴られ、のたうち回る
「ちっ……」
「おい……」
和至は維人の足に足を掛けると
「友達に何してんだ」
「っよ!」
それは見事な一本背負いだった。迷探偵顔負けな程に
しかし、俺達の周りを取り囲んでいた女子がクッションの代わりとなり直撃は免れる
更に女子生徒はどこからかカッターナイフを取り出し、一世に和至を襲う。が、
「よっと」
空を切る攻撃を全て水のように流し、蹴りを回すと
持っていたカッターナイフが全て落ちる
分からない……何が起きたか全く分からないっ
怖くなってバックの中に俺は隠れた。
「どうだ?お前らも勇者側に付かないか?」
和至の声が皆の心に問いかけるように響く
「お断りだ!行くぞ。撤収!」
足音から大量に誰かが去っていくのが分かった。
維人 達だろう
「よっ…と。じゃあな大魔王」
「じゃ。勇者様……」
それから足音が聞こえなくなって俺は顔を出した
「行くか。」
俺達も移動することにしたのだった。




