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3年後の想い  作者: 美濃春香
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8/21

まだ、来ない……

その日がきた。僕はリュックを背負う。

「ママー!健くんたちと遊んでくるねー」

僕はママに嘘の行き先を伝えた。

健くんとは、僕の一番の仲良しだ。

「行ってらっしゃい。気を付けてね。」

ママの何も疑いのない返事にチクリと胸が痛む。

「うん。わかった。行ってきまぁーす!!」

僕は元気よく玄関の扉をあけた。


今日は、駿くんが来る日だ!

ワクワクして待ちきれず何回か外をみた。

そしてへへへと照れたように笑う。

ここに来るわけないのにね。

小さい頃からの習慣はなかなか抜けない。

駿くんは、窓を覗いたらいる存在だったのだ。


僕は切符を買う。いつもは、ママやパパが買ってくれるが今回は自分で買わなきゃいけない。

えーと。愛花ちゃんのいる○○市までは……僕は料金表に目を走らせた。

あっ250円か!

僕はお財布を取り出すと100円玉を2つと50円玉を1つ取り出した。

画面にタッチし切符を買う。

ミッション1つ目クリア!

手にいれた切符を改札に通して、僕は新しい一歩を踏み出した。


駿くんまだかなぁー

私は待ち合わせ場所で椅子に座ったり立って背伸びして探したりとせわしなく動いていた。

何本もの列車が過ぎていき、大量の人が改札口を通りすぎていった。

まだ駿くんは現れない。

まだかなぁーと改札口から出る人を眺めてしまう。

まだ彼は来ない。約束の時間は過ぎていた……





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