約束
「仲よくして下さいね!できる人~」
僕は手をあげなかった。
愛花ちゃんが僕に転校のことを言わなかったことに怒っていたからだ。
僕たちは、一番の仲よしで、おさななじみなのに何で言ってくれなかったんだろう?
僕はそのことばかり考えていた。
昼休み。
僕は愛花ちゃんを外に連れ出した。
図書室ちかくの小さな秘密基地。
ここなら来る人もなかなかいないだろう。
「ねぇ何で僕に大事なこと言ってくれないの?」
愛花ちゃんはキョトンとした目で僕を見てくる。
「転校。僕にとって大切なことだよ。愛花ちゃんの転校は」
みるみるうちに愛花ちゃんの瞳に涙が溜まった。
「だって、だって、言ってしまったら、私が言っちゃったら本当のことになってしまうと思ったんだもん。
わっ…私は転校なんかしたくないのに。」
堪えようとしてるようだが、耐えきれず涙が数滴頬を伝った。
あぁ!僕女の子泣かしちゃった。
僕は拭くものがないかな。ポケットを漁ったが生憎ランドセルの中のようだ。
僕はぐっとパーカの裾を引っ張る。
裾を掌で握って愛花ちゃんに近付く。頬を伝う涙をパーカの裾でトントンと拭いた。
愛花ちゃんがハッとした顔で僕をみた。
僕は愛花ちゃんから少し離れる。
「ごめんね。ハンカチもティッシュもランドセルの中だった」
「ハンカチ私持ってるもん。」
愛花ちゃんはスカートのポケットからハンカチを取り出すと、目元を拭った。
僕はどうしたら、愛花ちゃんが笑顔になれるかを考えた。
「あのさ、新しいお家に引っ越したら僕にお手紙書いてよ。僕もちゃんと返すから」
愛花ちゃんはコクりと頷いた。
「だから、もう泣かないでね?」
僕は愛花ちゃんの頭を撫でる。
愛花ちゃんは照れたように笑った。
「ずっと、ずっと仲よしでいようね!」
愛花ちゃんは、笑顔でそういう。
僕も自然と笑顔になった。
「うん。」
僕たちはゆびきりをした。
「ゆーびきりげんまん。うそついたら、はりせんぼんのーます!ゆびきった!」
んー、どうやったら小学生らしさが出るんだろう?
ただいま模索しながら書いております。




