異の非36話 「嫌なイベントが多くないですか?」
非日常なんかに実際巻き込まれたら自分は絶対に逃げます! どうも、もやしです。
では、本編へどうぞ!
「どうしたトオル? いつも以上に疲れた顔してるな? なんかあったのか?」
「兄ちゃん……まぁ色々」
家に帰ってきて疲れた様子のトオルが気になって兄、リクトがトオルに聞いた。トオルはソファに座ってテレビを見ながらリクトの話をはぐらかした。
「色々ってなんだよ? もうちょい具体的に言え」
「具体的に言って笑わない?」
「は? 笑わないっての。なんだ? そんなにおかしい話なのか、お前が疲れてる理由?」
「ああ、おかしすぎるぐらいだよ……」
リクトに急かされるようにトオルは今日あった一通りのことを話し出した。
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「はっはっはっ! な、なんだそれ!? トオル、お前はラノベの主人公か何かだったのか?」
「おい、笑わないって言っただろ! それにこんな嫌な目にばっかあう主人公なんて需要ねーよ!」
学校でめちゃくちゃ疲れて、家に帰ろうとしたら異能力者に襲われてさらに疲れたという話を聞いてリクトは大笑いした。トオルはそれに不満そうな様子だった。
「いやいや、いい変化じゃねーの?」
「は? 異能力者に命を狙われたことがか?」
「違う違う! そうじゃなくて、お前の毎日がどんどんいい方向に変わっていってることがだよ」
「いい方向?」
首を傾げてトオルはわからないと言った風にリクトに聞いた。リクトは少しなんと説明していいか困って片手で髪をいじった。
「だってそうだろ? 今までのお前だったら学校で疲れることは全くなかったよな? 誰とも関わらないし関わろうとしないから」
「まぁ俺ぼっちだからな」
「だからこのままいけばお前も誰かと関われる機会がどんどん増えてって、いい方向に変化していくの……と思ったんだ」その機会が嫌々だとしてもなと最後にリクトは付け足して言った。
「それはポジティブすぎないか?」
「んなことねーよ。その証拠にこのままいけばお前ぼっちも卒業できるかもしれないだろ?」
「あー、無理矢理な」
リクトはいつも家に帰ってきては部屋にこもってご飯の時か学校に行く時だけにしか部屋からは滅多に出てくることのなかった一年生の時のトオルを思い出してそう口にした。
「俺、もう疲れたから風呂入る」
「おう! ちょうど湧いたところだからな。ちゃんとあったまってこいよー」
「はいはい」
そう言ってトオルはソファから立ち上がってお風呂場にある洗面所に入っていった。
トオルが居なくなったリビングでリクトは一人呟いた。
「もしかしたら……お前はもうとっくにぼっちなんかじゃないかもな、トオル」
しばらくしてから風呂場からシャワーの音が聞こえてきた。
それと同時に風呂場からリビングに聞こえるほど大きな声がリクトの耳に聞こえてきた。
「俺の日常を返せぇーー!!」シャワーの音とともに聞こえてきたトオルの声にリクトはクスッと笑った。
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では、また!




