前へ目次 次へ 79/95 16-1 「たちわかれ いなばのやまの みねにおふるまつとしきかば いまかへりこむ」 中納言行平(ちゅうなごんゆきひら)【有原行平朝臣(ありわらのゆきひらあそん)】は、平城天皇(へいぜいてんのう)の孫にあたり、美男ということでも有名な在原業平朝臣(ありわらのなりひらあそん)のお兄さんです。 行平(ゆきひら)は、ある時期、朝廷より因幡国(いなばのくに)の長官として任命されていましたが、ついに満を持して帰京することになったようです。 ここからは想像でしかありませんが、京で行平(ゆきひら)の帰るのを待つ待ち人からは万葉集(まんようしゅう)から抜粋したこの歌が添えられていたのではないでしょうか。