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百人一首の本当の意味を考えてみる  作者: clarify
15首目 光孝天皇(こうこうてんのう)
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78/95

15-2

定家(ていか)はまさにその良い例の一つとして選んだのだと思います。


そう、この歌は、百人一首の1首目、天智天皇(てんちてんのう)の歌、


「秋の田の 仮庵(かりお)の庵(いほ)の 苫(とま)をあらみ 我が衣手(ころもで)は 露に濡れつつ」


を取ったもの。


定家(ていか)は、歌を取るときの良い例として、「四季の歌をもって恋などの歌を詠じ、恋などの歌をもって四季の歌を詠ずるようにする」、と言っています。


天智天皇(てんちてんのう)の歌は「秋」、「稲穂刈」、「衣手の露」で、その季節の情景を詩にしたものですが、光孝天皇(こうこうてんのう)の歌は「春」、「若菜摘」、「衣手の雪」と季節も上手く対照的に変わり、さらに「君がため」と他人に贈るための贈答歌となっています。


つまり、「四季の歌をもって恋などの歌を詠ずる」歌なのです。


君がため……誰のことでしょうね。

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