前へ目次 次へ PR 5/95 1-5 さて、基歌の意味が分かったところでいよいよ天智天皇(てんちてんのう)の歌です。 「秋の田の 仮庵(かりほ)の庵(いほ)の 苫(とま)をあらみ 我が衣手(ころもて)は 露(つゆ)に濡(ぬ)れつつ」 まず、「あらみ」と言うのは、万葉集版の解釈を見れば想像がつくかもしれないですが恐らく「荒み」では無くて「編み」だと思います。 「仮庵の庵の」、と、庵を繰り返すのは、文字数を合わせるための技法と言われていますが、「作り置いた稲藁の藁で苫(とま)を編み」という感じの意味ではないかと思います。