38/95
7-1
「あまのはら ふりさけみれば かすがなる みかさのやまに いでしつきかも」
漢字交じりで書くと、
「天の原振り放け見れば 春日なる 三笠の山に出し月かも」、となります。
「振り放け見れば」というのは「仰ぎ見れば」と言うような意味で、万葉集では「天の原振り放け見れば」というフレーズで使いまわされていることが多いです。
歌の意味は、
「天を仰ぎ見た月、それは春日の三笠山に出てくるのと同じ月かも」
という感じになりますが、この歌の本当の意味を知るには、この歌の作者、阿倍仲麿(仲麻呂)という人物がいったいどんな人だったのかを少し知る必要があります。




