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さてこの歌、実は別バージョンとも言える良く似た歌、似たフレーズが多く存在しています。
それは、万葉集という古い歌集に載っているのですが、
この歌集にある歌は、まだ日本語の書き方と言うものが完成していない時期のもので、漢字を日本語の発音にあてた「万葉仮名」というもので書かれており、とても読みづらく、後の時代の人たちはそれをある程度推測して読み解くしかありませんでした。
だいたいのところはその通り読めるのですが、改めて考えて見ると、意味を考え直しても良いのではないか?と思う部分も多いのです。
私はそれをふまえ、新たにその意味を考察しなおすことで、この歌の本当の意味が見えてくるのでは、と考えました。