前へ目次 次へ 16/95 3-6 念友(おもえども) 念毛金津(おもいもかなわず) 足桧之(あしひきの) 山鳥尾之(やまどりのおの) 永此夜乎(ながきこのよを) (ずっとあなたに遭いたいと考えているのにその思いはかないません。今日も山鳥の尾の如く長い夜を過ごしてしまいそうです……) 人麻呂はそれにこう返信します。 その気持ちは私も同じでございます。 足日木乃(あしひきの) 山鳥之尾乃(やまどりのおの) 四垂尾乃(しだれおの) 長永夜乎(ながながしよを) 一鴨梨宿(ひとりかなしむ) 同じようにこの長々し夜を独り悲しんでおるのです。