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なぜそういう妙な読み方になるのか、いろいろ調べてみたのですが、そこだけが分からない。
……というわけで分かりそうな部分から先に解析してみることにした。
「あしひきの」にかかる言葉は「やま」だそうだ。
これは「足も遠のく険しい」という意味だろう。
さて、短歌では枕詞と言って、最初の五文字で次の言葉を連想させる、言葉遊びの技法があります。
例えば、「夏休みの」といえば「宿題」とか「スイカ割の」といえば「夏」とか「海」とか言う感じです。
これは別に宿題をしているのが夏休みでなくても「宿題」と言う言葉が最初に来れば使います。まぁ「夏休みの」と入れて冬の時期のことを詠うと明らかに変なので、その辺は考えないといけませんが……
話はそれてしまいますが、歌を作るのに便利な枕詞は昔の人が多く作っていますので、その言葉から入ると下手な歌でもなにやら奥ゆかしいものに聞こえてくるのでお勧めです。