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「あしひきの やまとりのをのしたれをの ながながしよを ひとりかもねむ」
現代文で書くと、
「足退きの 山鳥の尾の枝垂れ尾の 長々し夜に 一人かも寝む」
出典元の万葉集では、ある歌の異伝として、
足日木乃 山鳥之尾乃四垂尾之 長永夜乎 一鴨將宿
と書かれています。
一般的な意味としては想い人に遭えない長い夜を詠ったとされているが……
一人かも寝む?
これがなんだかひっかかります。
原文で普通に読めば、「一鴨將宿」
なんだかとっても日本語から遠い気が……