◆解説&言い訳・あとがき
※ネタバレに注意。
ここまでのご愛読ありがとうございました。これにて『世界は運命を変えるほど俺たちを嫌う』の最終章『過去から現在へ、現在から未来へ』及び、ラストエピソード『花畑』――本作自体は完結となります。
2016年10月より連載をしてきまして、ようやく書き終えることができましたので、この物語のことについてお話ししようかと思います。
まず、この話のジャンルはハイファンタジーになっております。ですが、本当に最初の頃はファンタジー一色でした。しかし、書き上げて見れば世界観は近未来にファンタジー感を突っ込んだ物となり――初期からの設定変更が多かったりしています。最初はコンピュータの世界なんて考えてもいなかったですし、本当は性格が悪いキャラとして考えていたのが性格がいいキャラとして変わってしまったり、名前変更ともありました。
それでもこの作品のコンセプトは話の構想を考えていたときからは変わりません。
『人 (人間)とは?』
『ダーク系列のお話』
割と真面目で堅いお話過ぎると思い、笑いなしはどうかなとも思ったのでギャグのお話も入れています。ギャグ回の話でもストーリには絡めているつもりです。要らない話は絶対にないはずです。
●第一章 巡って出会う者たち 解説&言い訳
作中で一番長い章です。『偽者』か『相対』あたりで一度区切ろうかと思いましたが、一章はすべての章につながらせたかったため、長くなりました。この時点ではまだ物語の根っこは見えないはずですが、キャラクターが何かを隠していることなどを仄めかしてはいます。その関連性で何かしらの答えを求めるような話では誰もがはっきりとした答えは出さずして、フワフワとしか答えていません。
所々キリの本音が見え隠れたりしているシーンがあるはずです。拳を握りしめたり、歯を食い縛ったり――見境なく誰かに攻撃をしようと思って本性を出そうとしていましたが、『罪人の子』としての記憶がストッパーとなってバレたくないから我慢をしております。その我慢は次第に慣れてきているし、また本性自体も抑え込めることができるようになりましたね。彼がその過去を隠したいが為として『想思④』でキリがマッドに対して発言した「記憶はすべてにおける可能性の示唆を提示してくれる存在」があります。これは記憶はこの世のすべての可能性を示す何かを見せつけてくれる、という意味合いとして書きましたが、もっとわかりやすく――平たく言うならば「記憶という物は人生の道標」でしょう。
どちらかと言うならば、ハイネが発言していた「誰かとのつながりを確かにしてくれる証~」が主人公らしさはありましたけどね。だけれども、これをキリが言うわけにはいかないのでどっちとも取れない言葉を選ばざるを得ませんでした。
ちなみに伏線系統でいくつか最後まで書ききれなかった話 (すっかり忘れていた話) は割と残っています。『運命』などでディースが仮面を着けずに異形生命体を操っているシーンがありましたが、彼女とウンベルトはそれをしなくても、攻撃は受けないと脳情報遠隔操作装置にプログラムを組み込んでいるのです。だから、襲われることもないし、命令もすることができたのです。その分を書くことをすっかりと忘れていました。
『胸奥』でメアリーのとんでも焼き菓子が紛失したことがありましたが、あれもキリが事実改変をしてなかったことにしています (代償つき)。「食べたくないから、食べられないような面倒なことが起こって欲しい (腕なし登場)」あたりを考えていたのではないでしょうか。
またどうしてアイリが『胸奥』で単独行動がバレてしまったのか。一人、任務をしに行く彼らの後をヴィンが追いかけてきていたのです。メアリーの護衛としてではなく、ケイがアイリの事ことを探れと命令したため、彼女のことを監視していて、その単独行動をエドワード辺りに匿名で伝えたのでしょう。
ヴィンつながりとして、『真実』でキリの問題集が彼の物であったのは、彼自身が仕掛けています。一週間前からエントランスの銅像の噂を調べるという名目のもと、キリを待ち伏せしていたのです。待ち伏せして、その『罪人の子』のことについて訊き出そうとしていたのでしょう。結果としてはアイリやマックスたちが邪魔をしてしまって、訊くに訊けずにいた挙句――次の話である『当惑』から完全に訊くタイミングを失って (相関改変されて) しまったということです。元より、問題集で彼の名前を見たときから少しずつ代償を出しながら改変をしていたのかもしれません。それでもヴィンは「キリの秘密の一つや二つ」と脅していましたしね。そのときは「キリは昔『罪人の子』として言われていた」あたりにでも改変されていたのかもしれません。
そして、『翻弄 中編』あたりでメアリーがハイチに対して抱いていた感情は恋愛的ではなく、恐怖ですね。なんとなく『胸奥』で腕なしに似た雰囲気でも出ていたのではないでしょうか。一応第二章辺りにつなげたかったのですが、展開上放置&なかったことにしておりました……。
●第二章 回天動地 解説&言い訳
一章とは対照的に短めの話ですが、ここから『歯車が動く』なんて表現が一番似合う章であると思っています。こちらの章もまだあまり根っこは見えませんが、三章へと続く導入編とも言えるかもしれません。そのため、アイリの目的が見え始めてくる頃でしょう。それと同時に『本物』の方の『過去の歯車』と『未来のコンパス』のことについてもです。彼女があまりキリに会いたくないと言っているのは、自分が傷付きたくないと思っているからです。ハイネとの仲を見て嫉妬していたのかもしれません。
また、王族・貴族と平民の壁がもっともわかると思います。作中で一番その壁に厳しいのはエブラハムではないでしょうか。それでも彼はメアリーの父親でもあるので誰かの気持ちを尊重することはします。それが皇妃の考えを尊重し、同時侵攻防衛戦で武力なしで話をつけるようにと側近に宣言していることなのです。反対にエレノアは言うほどにお堅い人物ではないので、キリとメアリーの恋仲を応援したがっております。おそらく、甘酸っぱい恋愛事情に交ざりたいおせっかいなお年寄りなのでしょう。それが裏目に出て彼が少し痛い目に合ったりしていますね。
余談ではありますが、キリは中性的な顔立ちですけれども、普通に女装をすれば、勘が鋭い人が一目見ただけでそれとなく違和感がある程度のクオリティさがあります。四章のガヴァンにバレなかったのは、双方ともに酔っぱらっていたことが原因ではないでしょうか。
同時侵攻防衛戦の森厳平野ではもう少し伸ばして話を作りたかったのですが、戦争系列での国交関係、戦線、人間関連性あたりが上手く書ききれなくて雑に終わった感じはあります。(森厳 後編)結局、無法地帯もあまり書ききれない状態となってしまいました。なので、ここで書くこと(言い訳)があるとすれば、『異形生命体』そのものの実験を初めてしたのは青の王国です。黄の民国は被害者でもあるのです。つまり、私は青の王国ばかりがいいところ取りにする気はなかったので、悪い面も書こうとしていました。それが結果として、青の王国が正義としてなってしまいましたが……扱いきれなかった設定でもあります。
●第三章 罪人による奪還戦 解説&言い訳
章、ではなくどの編よりも長い長編と言うべきではないでしょうか。最初から書きたかった話にもなります。それに急に奪還するのはおかしいので色んな国へと行きながら目指すことにしました。『外国』~『相思』までのほとんどがグリム童話の話が少しばかり入っているのですが――気付きましたでしょうか。入っていると言っても、その童話のちょこっとしたモチーフを入れた程度でわかりにくいはずだと思いますが (笑)
・『外国』・・・「ルンペルシュティルツヒェン」⇒三日以内に名前を当てること。
・『師匠』・・・「歌う骨」⇒人の骨で作った横笛がしゃべるということ
・『服飾』・・・「灰かぶり(シンデレラ)」⇒シデラの名前。(本当は十二時までのというようなメルヘン的な設定も踏まえて作りたかった→展開都合上カット)
・『逃亡』・・・「赤い靴」【アンデルセン童話】⇒カーレンという名前。(本当は赤い靴自体も登場させたかった。欲を言えば、「ならずものたち」という童話も混合した話を作りたかった→展開都合上カット)
・『復讐』・・・「人殺し城」⇒屋敷の主が家中の鍵を渡すところ。
・『所有』・・・「奇妙なおよばれ」⇒パウラの家のくだり。
・『相思』・・・「いばら姫」⇒棘 (原作は糸巻のつむ)に刺さって眠りにつく。
元より章タイトル自体も『純白の花嫁奪還』というのを考えていましたが、アイリとハイチのこともあったのでそのタイトル案は没になりました(修正時にて、非公式任務書に使用)。話の内容自体が捕らわれた姫を救うという童話みたいな話ものなので、グリム童話やアンデルセン童話の一部分を使いました。
この章に来てアイリの正体半分が周りに知られてしまいます。それでも、バレても何も問題はないとは考えていますが焦りはあります。それはハイチが逃げてしまったから、監視ができないからです。キリが殺せないと見込んで見張っておくつもりだったのでしょう。それでも、すれ違っていたキリとアイリの仲は取り戻せました。おそらくではありますが、キリの発言「痛みも苦しみも一緒に分かち合いたい」「アイリと一緒にいたい」はどこか心の奥底で『罪人の子』を思い出していたのではないでしょうか。それでも彼女ならば、わかってくれる。アイリならば、理解してくれるという何かしらの確信が少しばかりあったのかもしれません。
それに伴って、すべての悪い根源は黒の皇国であると完全に感じています。それ故に皇国軍人を過去の歯車で攻撃するときにためらいはなかったのです。ただ、彼の本来の性格は寂しがり屋で人の痛みを知っているからその気持ちをある程度は理解できるとして、大臣のイダンを一度だけ助けています。(『奪回⑤』にて)
この章に来て、いよいよかというぐらいにキリは『罪人の子』の陰が浮き彫りになり出してきているのではないでしょうか。伸びきった髪をあまり好ましいとは思わなかったり、異常なまでの皇国人毛嫌いなどなど。
●第四章 哀れな愚か者の末路 解説&言い訳
衝撃的な話が多い章ではないでしょうか。ようやくと言っていいほどにキリが隠していた過去の記憶が出てきます。この章か、もしくは最終章の『必要』を読み終えた後 (またはすべてを読み終えて)で、最初から読み直すと、これまた違った話として見えてくるのではないでしょうか。二度美味しい作品だと自負させてください。
・一回目・・・完璧な傍観者視点で進行していく。
・二回目以降・・・キャラクターの心情を知ったまま、話が進行していく。
キリの実父は黒の皇国軍に王国の隙を流して、侵攻するように誘致しています。その実行を立てたのは彼の父親だけであり、母親は何もしておりません。作中でその理由を全く語っておりませんが、要は彼は過激派キイ教信者だったことには間違いないです。それ故に、『追放の洞』を破壊するために内通していたのです。皇国軍が侵攻してきて、鬼哭の村を襲い――村長は父親が誘致させたことを知ると、自己判断で殺害します。しかし、内通者が村にいたという王国軍のリークを恐れて、事情を知らない村人たち (『父さん』と『母さん』は除く)には皇国軍に殺されたと伝えていましたし、他言してはいけないと念押ししていました。結局のところ、この章の事件後に事情を知る者は王国軍から色々と事情聴取されてすべてのことを語らざるを得ないくなってしまったのです。
キリが生まれる前の侵攻戦後、残った村人たちに加えて、彼と母親は慟哭山にいるようにと村長に促されていました。厄介払いをしたいのですが、父親のことを黙っておきたかったのでしょう。最初は一人だけあの小屋に見張りを立てていたのですが、彼が生まれてしばらくしてから見張りが彼女を殺害してします。これは最終章で一応世界改変者が殺したと判明しますが、本人が直接キリ以外の人を殺すことができません。彼もキリやアイリと同様に何者でもない存在であるからです。というのも、世界改変者の生まれは作中の世界ではないということは間違いないです。この世界を傍観できる場所からやって来たとでも思っていただければ幸いです。そのため、見張りは彼に操られたりもしたのでしょう。ちなみに見張り自身も自害をしております。それを村長は殺害されたと片付けています。
また世界改変者がキリに言葉を与えたのは間違いないです。与えた理由としては器が、口が利けなければ困ると判断したからでしょう。ここでまだキリを殺しはできません。殺そうとする年齢は困らない程度の身軽さや機動性がある十歳前後だと狙っていました。ちょうど、それぐらいに村長たちが殺しにやって来たのもこれくらいなので。ですが、アイリが口が利けるようになったキリと約束に加えて、世界という物 (星空だけですが)の、本来の人が持つような『死』の恐怖を与えました。そのせいで、村長たちは殺し損ねてしまいます。死体である器を回収に来たのに、生きていて焦っていた可能性もあります。それ故に殺そうとしましたね。これらの出来事と彼が雪山で遭難して過去の歯車の所有権を得たことが世界改変者の最大の誤算ではないでしょうか。
村人たちがアイリに対して、キリの母親と判断したのは口が利ける彼が一度だけ夜の散歩に出たときに見られているからということ。そして、母親に似ていたのかもしれません。
鬼哭の村の事件後、生き残った村人たちは労働者の町でぼそぼそと暮らしています。ストーリー終了時でもあの村の立ち入りは禁止されているのですが、その村で亡くなった方はそこに墓地を建てているので、年に一度ぐらいは墓参りを解禁されるようになりました。特別にとして最終章『蹶起』後、解禁する前にキリだけ一度実父母と育て親の墓参りはしております。
また、ライアンがアイリに対して『カムラ』と言っていますが、正直言うと、彼は相手の姿を見ることはできません。相手の魂とその感情・心情を読み取ることぐらいでしかできません。彼女が『カムラ』であるとわかったのは「世界改変者を倒したい」という思いに気付いたからでしょう。数ある未来の中から一つの未来が視える、ということと、相手の心情を読み取れる彼は作中である種の能力の持ち主です。元が幽霊なのだからそうなのでしょうけど。
最後まで書ききれなかったことはガンが見つけたハイチの国民個人情報ですね。ガンがバグ・スパイダーに乗っ取られてしまったせいでうやむやになってしまいましたが、情報の大海に飲み込まれてしまってどこにもなかったというオチです。ある程度の形は残っていたので、誰も見つけきれなかったのかもしれません。それに加えて、バグ・スパイダーに食われて失くしてしまった情報も同様です。更にキリのハイネに関する記憶は『ちーくん』がアプリの存在すらもデータ・スクラップ・エリアに捨ててしまい、こちらも情報の大海の藻屑になってしまったのですが――一応彼は彼女の記憶は戻っています。最終章ですべての機器類が停止したときにガンがキリとアイリを見たと言っていますが、そのときです。何かしらの奇跡が起きて元通りではあります。
そして、もう一つ。光る石像と地下墓地にある光の結晶の場ですが――まず、石像の正体として、カムラとはまた少し違いますし、弥終集落にある礼拝堂も本来は隠れカムラ教徒の物ではありません。作中のこの世界は世界改変者が改ざんした世界。キイ教もカムラ教も存在しない、と最終章でアイリは言っています。彼は元々の世界で崇められていた神様辺りではないでしょうか。しかし、キイ教典もカムラ教典も最初にいた神はカムラと明記しているし、石像は「自分をカムラと思うならそうなのでしょう」と言う答えを出しています。なので、『カムラ≒光る石像』と考えていただければ、幸いです。
キリを助けた木の根っこと石像はライアンの意思です。光る石像はこの世界において誰かにあまり干渉ができないので、助けようとはしません。ただ、助言ぐらいはできるからミスミに伝言のことを言ったのでしょう。それなので、こちらも合わせると、『カムラ≒光る石像≠キリを助けた木の根っこと石像』となります。
こちらも設定を持て余してしまったものです。
●最終章 過去から現在へ、現在から未来へ 解説&言い訳
物語の根本的な謎が解明する章であります。それらの半分は『蹶起』でのアイリやハイチの発言にあるはずです。後の残りは『救済』あたりから『未来』にあります。またこの章はラスボス戦&物語でよくあるような一人の女の子と世界はどちらが大事なのかという内容でもありますね。
ここはキリがよくあるような答えとして、アイリを選びたがっています。幼い頃に「ずっと一緒にいたい」と言う約束をしているからこそ、破りたくないと思っているのでしょう。しかし、世界も大切であるとは重々に理解はしています。そこの区分はついている年齢ではありますし。迷っている挙句にケイから可能性として双方の (アイリの方の)所有権を得た後に放棄しろ、と助言をもらっています。実際に彼はそれを実行しようと――故意的ではありませんが、最後になって放棄してしまいました。
世界改変者は世界の果てを施行して、自分以外の者がいない世界を新たに創り上げていくことを何千、何万年も前から抱いていた夢がありました。世界を我が物の手にしたいという理由も口には出しませんが、心情を吐露するシーンがあります。ですが、結局その思いはキリとアイリによって破られてしまいます。キリの心の中で無残にも闇に葬られてしまいます。存在自体なかったことになってしまいます。で、ありますが――あくまでも完璧な存在消去ではなく、人の心の中で消えるという悪くはない救済であると私は思っております。過去の歯車で消されるより、『人の想い』で消える方がマシではないでしょうか。過去の歯車での消去は世界改変者の存在自体がなかったことになるよりも、逆に『人の想い』というのは人に負けた何者かという感じだと思うんです。と言っても、人の想いがどのような性能であるのかは記述していない (考えていない)からどう言いようもありませんが、ここは一つ。
人の想いは自分が (所有者もしくは契約者)思っているその心や思いを実現させる、的な。
ラスト――ですが、これは私にとって理想的な終わり方というか、きちんと書ききれているはずです。ただ、ハイチについては少し心残りもありますが、彼は彼で納得のいく最期をあのコテージ内で迎えているんだと思われます。自分の本当の名前もラトウィッジだけには言えたかな?
え? ハイチの本当の名前ですか?
それはですね、作中の誰かと同じ名前ではあります。あくまでも彼はハイチ・キンバーとして最期まで死に逝くことを決めているので彼の気持ちを尊重して発表はしません。
彼もですが、「一緒にいたい」という願いを持っていたキリとアイリは最後の最後で報われたのではないでしょうか。第一章の『想思②』でキリが彼女に「学校以外で会ったことあるか」と質問していましたが、実際にそうでしたね。だけれども、アイリは「小さい頃のきみは知らない」と答えています。彼女は会いに行って、幼い頃の彼の願いを聞いてようやくキリが言っていたこと、夜の鬼哭の村が過去の現実世界の記憶であるということを理解しています。彼女はタイムスリップをしたとでも言うべきでしょうか。
つまり、二人はあの雪山行進時からではなく、十五年前の鬼哭の村で初めて出会っているのです。ただ、出会っているのが幼い頃 (罪人の子) のキリと雪山時から二年後のアイリなので知らなかったり、何度かデジャヴを感じたりしていたのに関して、こればかりは仕方ないのかもしれません。でも、その正体もわかったりして二人は喜びを分かち合っているはずでしょう。
さて、私としてはこの終わり方が彼らにとって幸せである、と見込んだ上でこの『世界は運命を変えるほど俺たちを嫌う』の解説と言い訳を終わらせていただきます。色々と私の力不足でややこしい話になったり、誤字脱字があったりなどして申し訳ありませんでした。
最後になりましたが、本作を楽しみにされていた方及び、応援をしてくださった方にここでお礼を申し上げます。みなさんの貴重な時間をありがとうございました。
池田 ヒロ
◎追記 2018.6.27
5月から大規模工事(文面修正)を行い、無事に終えました。それでも、誤字・脱字は存在します。それは見つけ次第、随時修正しますのでご安心を。
この工事に伴って、四章の『哀れな愚か者の末路』の『断切』の内容が一番大きく変わっています。本作は三人称視点で進行していきますが、この話だけはキリの一人称で進むことになりました。そのため、『父さん』と『母さん』の心情を消しました。ですが、二度目のご安心を。この話は元々カットどころが多くて書ききれなかった部分が七割あります。そのため――。
『世界は運命を変えるほど俺たちを嫌う』のスピンオフ作品『断切』(完結済み)を公開しています。主役が、視点が『父さん』と『母さん』になるため、キリの心の中はほぼわからない状態ですけど。また、ジャンルもミステリーサスペンスになるかと。
また、スピンオフで私の短編集である『ごちゃごちゃ』にも本作はあります。話の内容は第一章の『偽者 後編』から『変態』の間です。是非ともどうぞ。
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