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プロローグ

『品川、品川です。東海道新幹線は後方10号車付近、中央新幹線は前方1号車付近からのお乗り換えが便利です。』


『3番線まもなく発車します。外回り渋谷新宿方面次の電車は13時11分です。』


 世界最大級の都市圏人口を抱える東京圏。その大動脈であり毛細血管でもあるのが鉄道である。実際ここ品川駅は世界でもインド・ハオラ駅に次ぐ10番目に乗降客数の多い駅であり、今年2月の中央新幹線の開業も相まって盛況を極めている。


「乗換は北改札って言ったっけ?」


「はい、あと6分後ののぞみです。急ぎますよ。」


雑踏の中に2人、喧騒から距離があるような人間がいた。1人はまさに、脳が筋肉でできているとでもいうようなたくましい男で、もう1人はインテリという言葉が似つかわしいこざっぱりとした男だった。


「どうせならリニアに乗りたかったなぁ。」


妙な組み合わせの2人組は人混みを歩き出す。


「仕方ないですよ、行先は呉ですし。中央新幹線じゃ名古屋までしか行けませんよ。」


「でも乗りたいもんは乗りたいだろ、それになんで品川からなんだよ。どうせ新幹線に乗るんだから、」


「あ、こっちですよ3佐。我々は14号車ですから北の方が近いです。」


周囲をかき分け乗換改札に辿り着く2人。彼らの正体は、自衛隊輸送集団隷下、鉄道輸送隊の隊長と副隊長である。これから海上自衛隊呉基地の輸送集団司令部へ赴く。


『今日も、新幹線をご利用くださいまして、ありがとうございます。この電車は、のぞみ号博多行きです。途中の停車駅は、新横浜、名古屋、__』


「13のDとE、13番、ここですね。」


指定の座席に腰掛けた2人は西へ向かう。


『まもなく、新横浜です。横浜線、相鉄新横浜線、東急新横浜線と、市営地下鉄線はお乗り換えです。新横浜を出ますと、次は名古屋に停まります。』

自衛隊の架空の輸送部隊「鉄道輸送隊」が南海トラフ巨大地震で災害派遣を通して人々を救い成長していく物語です。次話から本格的に物語が始まります。しばらくは日常パートになると思います。

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