オープニング
初投稿の作品です
誤字脱字があれば、指摘をお願いします
また、感想、評価共によろしくお願いします
この世界には、二つの王国がある
西の王国――――シャルゼイナ王国
東の王国――――ロイシャラン王国
しかし、両国は互いを認めず、恨み、憎み、そして領土を争った
この争いを防ぐために、科学的に「魔法」が使える集団――――シャラジューマが作られた
今はシャルゼイナ王国と、ロイシャラン王国の争いが始まってから100年以上たった
人々は、今を王国暦122年と呼んでいる
シャラジューマが作られてから数十年たった今も戦争は止まない
こんな世界の中、17歳の男――――ファイ・アルロスの居場所は…………
「はぁはぁ……」
森の中に、懸命に走る男がいた。ファイ・アルロスだ。
男にしては髪は少し長く、色は黒で、背は175cmぐらいだ。
目はどちらかというと茶色で、走っている為か今は鋭い。体型は、太っても痩せてもいない。
普通といったところだ。
その格好は、所々破れてるボロボロの黒いマントに、裸足、しかも泥でとても汚れていた。
顔には、火傷したような跡が数箇所見られた。
しかし、そんなことをファイは気にしていなかった。
いや、気にしている余裕がなかった。
ファイの後ろからは、ファイと同じマントを着て、マントに付いてるフードをかぶり、顔を隠している人が数人ファイを追っていた。
ファイは、追われているのだ。
その内の一人が右手を上げた。
すると手のひらに、拳ぐらいの光が現れた。
それは、赤く、丸く、まるで、火の玉のように見える。
右手を上げた者は、今度はファイの方に右手を向け、力を軽く入れた。その瞬間、火の玉のようなものはファイの足元へ飛んで行った。
とても高速に。
ファイはぎりぎりジャンプし、よけた。
が、火の玉のようなものが、地面に触れた瞬間、一瞬の光と熱、そしてとてつもない風が現れた。
まるで爆発だ。
爆風といってもいいその強い風で、ファイは前に吹っ飛ばされ、半回転して背中をおもいっきり地面にぶつけた。
これがシャラジュ―マの「魔法」だ。
そう、マントを着た者達は、シャラジューマだ。
火の玉も、爆発も、「まるで」ではなく、本当の、火と爆発だったのだ。
ファイは、このシャラジューマの人々から逃げていた。
ファイは他の常人と比べると恐ろしいくらい疾い。
後ろにいたシャラジュ―マもどんどんと離されていく。
しかし人数には勝てなかった。
シャラジュ―マは増えていき、ついにはファイの前にも現れた。
ファイは一旦止まり、周りのシャラジューマを見た。
「やるか……」
ファイは、ため息をするように言った。
すると、周りの数人が、火の玉を飛ばしてきた。
いや、火の玉だけじゃない。雷、岩……今確認出来たのはそれくらいだ。
だがファイはそんなことは気にしない。
ファイは目を閉じ、そっと両手を上げ、横に伸ばした。
その時、火の玉などはファイの体に当たった。
いや、当たる前に爆発した。
気付くとファイに傷は無く、目を開け、少し笑っているように見えた。
「次はこっちの番だ!」
ファイは、横に伸ばしていた両手を、左右に振った。
すると、シャラジューマの人々は、人に押されたように後ろに次々と倒れていった。
これがファイの能力「風」だ。
ファイの足が異常に疾いのは、この魔法を使っていたからだ。
シャラジューマの人々が倒れている間に、ファイはどこかに逃げて行った。
追おうとしても、他の人が邪魔で、立てなかった。
そしてここから、少年ファイの、物語が始まった――――




