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ヒカリを結ぶ 番外編  作者: HANA


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8/26

番外編 見えない領域

蒼真、蓮の訓練生時代のお話です

「え〜今日は試験となります。教官との模擬戦とし、ルールもなし」

「教官が膝をつけたら合格」

と説明がなされたが、蒼真はヤル気がしなかった。


(教官が膝つけたら…って…秒で終わりだろ)

そんな事を思った時だ。


「なお、久遠と黒瀬の教官は橘さんとします」


「え…」

戸惑う蓮。

「うおー!なんかヤル気出た!」

目を輝かせる蒼真。



しばらく他訓練生と教官の模擬戦を観戦する蒼真と蓮。


「なぁ、橘さんにどうやって膝つかせる?」

真剣に蒼真が蓮に聞く。

「小細工しても、通じないだろうから…連携か?」

戸惑っていた蓮だったが俄然、やる気だ。

思えば、橘さんと模擬戦とは言え、勝負ができる機会は他にない。


「連携ねぇ…足引っ張んなよ」

「そっちこそ」

試験だと言うのに、何故か本気戦闘モードの2人に周りは、あいつらなんかしでかすぞと見ていた。


「さて、お前らがどんだけ成長してるか見せてみろ」

2人の順番が回ってきた。

なおも本気モードな2人。

絶対、膝つかせてみせる!とギラギラと目を輝かせている。

「では---始め!」

教官の声と共に走り出し、橘へ攻撃していく。

正面から蒼真、その隙を狙う蓮。

教官達も何とか目で追えるが…

他の訓練生達はぽかん…と眺めている。

速すぎて見えない。



「今の……見えたか?」

「いや、音だけだ」

「蒼真、いつの間に背後に移動したんだ?」

「いや、蓮もだろ…」


そんな模擬戦を監督席で見ている天音。

「…ふーん」

天音はニヤっと笑うと

「楽しそうだな」

と立ち上がり「少し、混ぜろ」と言葉を発した。


「は?」

きょとんとする橘。

「へ?」

蓮もきょとんとする。

「いいじゃん」

蒼真はニッと笑う。

蒼真は橘から天音に標的を切り替え、攻撃する。

が、動きは全て読まれ

攻撃はかわされていく。


—レベルが違いすぎる。


と蓮が思った時だ。

橘が参戦してきたのだ!

天音に竹刀を振り抜く。

天音の動きが一瞬だけ止まった。


「……ほう」

天音が目を細めた。

「いいな、今のは」

だが、次の瞬間。

ドンッ!!!

切りかかった蒼真が後方へ吹き飛ばされたのだ。

「……え」

呆然と立ち尽くす蓮。

「……あ…」

しまったという顔の天音。

「まったく…」

と橘。

「「「息子ーーー!!!!」」」

観戦していた訓練生達の声が響く。


「ぶはぁぁぁ!!」

吹き飛ばされた蒼真が立ち上がる。

「おい、コラぁぁぁ!!殺す気か!!加減しやがれー!!」

遠くで怒鳴り散らしている。

「いやぁ…加減しましたよ?少し強かったですね…」

と天音

「橘さん、天音さん加減したってマジすか?」

「まぁな」

蓮はそのまま動けず立ち尽くしていた。

「絶対少しじゃねぇよ!!」


—その後。

蒼真と蓮は無事、他の教官と再試験をし合格となった。

が、吹き飛ばされた際に蒼真は腕を骨折。

許さん。と天音にむくれていたが

好物のお菓子を沢山買ってもらい許していた…。


最強の天音さん、楽しくなってしまいました笑

楽しくて息子の蒼真を吹っ飛ばしちゃう、お茶目な天音さん。

楽しくて参戦しちゃう橘さん。

彼ら2人も根っこは蒼真、蓮と同じ感じですね笑

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