エピローグ『日常へ。』
あれからまた数か月がたちました。
あの事件から数か月?1年?
正直かかった時間はどーでもいいや。
あの事件の後、全員ずっと入院生活だった。
私は結構な頻度で衰弱と活性化が起こったし、サイムに至ってはペナルティの影響か腕と脚の神経がぐちゃぐちゃに混じって逆立ちで移動する日々だったし。
アルさんにいたっては、体中に物が生えていて痛みで絶叫していたし。
魔王様も視力が低下して公務がままならない日々、ナオト先生は1週間気絶しっぱなし。
みんなペナルティの影響でひどいありさまだった。
なので入院最低1か月。
私にいたっては4か月間絶対安静状態だった。
反動で回復能力が戻るまで時間がかかった。
なんなら無理に探しに行こうとして足の骨が折れちゃったしね……。
本当はもっと早くイチちゃんを探しに行きたかったけど、さすがに無理だった。
イチちゃんと無事に再会してから数週間がたった。
まぁレイトさんとしての記憶はきれいさっぱりなくなっていて、イチちゃんとしての記憶もほとんどなかったし、歯車もエイドスドアルーム跡地で無くしちゃったし片腕も元に戻せそうになかった。
それでも以前同様か、それ以上に元気で、何かすっきりした顔立ちになった。
ラーメン屋のみんなも泣きながら喚起して、ぶっちゃけそのあと適当な麺を出されてグロッキーになったりしていた。
あれからみんなせわしない日常を送っている。
エイドスドアルームはショーワ街のは消えちゃって見慣れた青空が街を照らしている。
私はラーメン屋でバイトしつつ、高等部へ進学した。
正直サイムのところにはまれに帰っていちゃいちゃしつつ、イチちゃんのところでもいちゃいちゃしてて人気者だと自信を持って言える。
まぁ……まれに世界の脅威に絡まれるが以前ほどの頻度ではなくて少しホッとしている。
循環の能力のコントロールがうまくいってるみたいだ。
イチちゃんもラーメン屋に戻り片腕ながらも手伝いしている。
アサくんが大急ぎで義手を設計しているから完成が楽しみらしい。
アサくんと言えば化学賞を受賞したはいいけど、そのあとの対応に追われて研究所帰りにばったり会った時には、何日も寝てないらしくそのあと玄関で寝ていたらしい。
ヒルさんはモデルを始めて、結構ウケがいいらしい。
だが雑誌を見てもどう見ても加工でしょと私の教室で話題になってる。
そしてその2人の両親であるユウジとユミさんも道具屋さんが結構繁盛しているらしい。
ただ繁盛しすぎていてこの前行ったら、入荷数の桁を間違えて店内いたるところにガラクタが積まれていて、泣いていたけど。
ソライとネリィさんはエギレシアに帰った。
まれにこっちへ遊びに来ている。
でもこっちへ来るたびに、ネリィさんが……その……親離れっていうのかな?
ソライを敬遠しつつ、ソライのようなオタクの道へ突っ込んでいってる気がするのは気のせいだろうか?
その……腐女子化している気がする……。
ソライが親離れに泣きついてきた時は、その必死さにさすがに可愛そうに思えてきたけどね。
ま、まぁ気にしないでおこう。としか言えなかった。
ヨゾラちゃんは今やプロゲーマーの入門へ立った感じだ。
中学生で、大人たちと全力で戦いあっている。
正直、ゲームの腕だと私も負けてきている。
その親であるハナビさんはヨゾラちゃん曰く、アメキチさんとぎくしゃくした恋を送ってるらしく、ゲームの練習に手が付かないので困ってると、ソライについて別の悩みで私に相談してきた。
キスするタイミングで、強引に話題を反らしてるらしく、ヨゾラちゃんはその様子をのぞき見してはイラついて変化してばれてしまうらしい。
困った狐さんだ。
だがハナビさん達は早くくっつけばいいと思う。
アルゴニックさんはマルが復活しないようにエイドスドアルーム跡地を見張っている。
あそこの土地で封印されているマルを監視し続けている。
たまにチョコレート買いにここに戻ってるけど。
みーさんは元の世界に帰ったり、こっちにいたりを繰り返している。
たまにどこに行ったとか写真を見せてくれる。
旦那であるサイムともう一人の嫁であるニチと私は結構うまくいってると思う。
家事はニチと2人で分配しているが、ニチの片足はクリスタルになってしまい、義足のように扱っている。
あまり長距離移動はできないけど、それでも掃除や料理はニチの担当だ。
私が卒業するまではショーワ街に住んでそのあとは魔国にでも移り住むかどうか現在検討中。
ニチは私を支えながら、ショーワ街のみんなのために冒険社として積極的に仕事をしている。
サイムはフラフラと最近どこかに行っている様子だ。
どうやら数年後、活動が止まるニチのために色々と研究しているらしい。
まぁ万歳ストームの皆さんは、旦那の職場である冒険社に喧嘩を売り込んだり、それに対して蒲公英姉妹がたまに仲裁しに来たりしてる。
ろある堂に入ってお茶をおごられることもあったり、みんなの日常は帰ってきた。
ムッチーさんはよくニチと出かけに行きつつ、子育ての講習を私達にレクチャーしてくれる。
ちなみにこの間、おしゃれなカフェでスフレをおごってもらいました。
ユウタロウさんは……うん、難しい話ばかりしてくるから関わらないようにしてる。
警察の2人には最近会っていない。
ただ、最近なんだか新たな都市伝説として、二代目大罪というもの達が現れたのかそいつらでも追っているんだと思う。
新聞部のヤヤさんは最近、ナオト先生にどう距離を詰めたらいいのか悩んでいるらしかった。
ナオト先生のことを話しているヤヤさんはかわいらしい顔をしているが、卒業することを思い出していつもうなだれる。
それを残りの2人が励ますっていうのが最近の定番のパターンだ。
ナオト先生は鈍感すぎて最近発売されたゲームにうつつを抜かしているけど。
そういえばこの間で大きな国際情勢の変化があったらしく、ドソウ魔国、エギレシア王国の和平条約の調停式があったらしい。
サイムとソライ曰く。
領土の返還が行われたことに関してエギレシア側は大喜びで、魔王様側は領民の反逆が怖いことを愚痴っていたらしい。
――みんな、それぞれの場所で懸命に生きている。
◇◇◇
ちなみに今、私はイチちゃんとスイーツバイキングへ行っている途中だ。
「ここの店ではチーズケーキがお勧め!」
「アイスもおいしいよね~!」
今日はショーワ活劇隊のみんなと一緒に、ラーメン以外もそろそろ食べようということでがっつり甘いものを食べに来たのだ!
みんなと一緒にバイキング~!
イチちゃんと手を繋いで、ほっとする。
「「今日はどんな1日になるかな?」」
お互いの顔を見合わせて、笑いあう。
ようやくこの日常に来たのだ。
また歩んでいくだろう。
私達は絆を諦めない。
ファミレスの扉をくぐり、先に来ていたみんなへ手を振る。
「みんな!お待たせ!」
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無双無敵少女は超超超絶な青春を諦めないッ!!
T H E . E N
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みんなからしたら未来、ショーワ街、アール、つまりは……私の視点!
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「今だ!!
ラクちゃんッ!
やってッ!!」
「わかってる!!
92Idアビリティ!ノーダウトッ!!
ヒトメさん並びにイチジクさんを視認!!転送するよ!!」
「了解!!」
「さっきも言ったけどうまく行くか遠いし、ギリギリだから祈ってて!
終わったらアタシは寝かせておいて!」
「わかった!!」
――さぁ!やろうか!
◇◇◇
ヒトメの視点。
◇◇◇
「へ?」
「ん?」
突如にして視界が一瞬にして暗転していく。
――何だ?これは?




