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ゲームは下手だけど、世界一のチームを作りたい!!  作者: 龍崎
第3章 STRIKE FRONTIER PRO LEAGUE編

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第12話 王者の条件

第2節開始前。


会場には既に多くの観客が集まっていた。


開幕戦で鮮烈な勝利を飾ったBLUE HAWK。


そして長年リーグを支えてきた古豪・白虎。


注目カードということもあり、配信視聴者数も前節を上回る勢いで増え続けている。


実況席では試合前の振り返りが行われていた。


「開幕戦はBLUE HAWKが見事な勝利を収めましたね」


朝倉が言う。


村瀬も頷いた。


「強かったですね」


「ただ、本当に強いチームというのは勝つチームではありません」


会場が少し静かになる。


「修正できるチームです」


その言葉に観客たちも耳を傾けた。


朝倉が興味深そうに聞く。


「修正ですか?」


「はい」


村瀬は頷く。


「STRIKE FRONTIERは5対5のゲームです」


「ですがプロリーグは5人だけで戦うわけではありません」


大型モニターへBLUE HAWKのロスターが映し出される。


Rei。


KING。


TIGA。


ANGEL。


SAGE。


NOVA。


EDGE。


会場からも歓声が上がった。


「開幕戦で出場したのはRei選手、KING選手、TIGA選手、ANGEL選手、SAGE選手の五人でした」


村瀬が説明する。


「ですがBLUE HAWKの強みはそこだけではありません」


画面にNOVAとEDGEが映る。


「NOVA選手は全ロールを高水準で扱えるFLEXです」


「EDGE選手も非常に対応力の高い選手ですね」


朝倉も頷く。


「つまり相手に合わせて変えられると」


「その通りです」


村瀬が笑った。


「同じBLUE HAWKでも試合によって全く違う顔を見せることができる」


「だから相手からすると非常に対策しにくいチームなんです」


会場からも納得したような声が漏れる。


七人全員が戦力。


それがBLUE HAWKの大きな武器だった。


その頃。


BLUE HAWK控室。


選手たちは試合開始を待っていた。


KINGが椅子にもたれながら笑う。


「今日は普通に勝つぞ」


「そのつもりだ」


Reiが短く答える。


TIGAも肩を鳴らした。


「白虎か」


「経験あるチームだし簡単じゃねえな」


ANGELはタブレットを見ながら言う。


「勢いだけで勝てる相手じゃないね」


SAGEも頷いた。


「細かいミスを逃さないタイプです」


開幕戦を勝ったからといって浮かれている選手は一人もいない。


全員が次の試合へ意識を向けていた。


そんな選手たちの前でミンジュンが静かに口を開く。


「覚えておいてください」


全員が顔を上げる。


「必要なら変えます」


短い言葉だった。


「選手も」


「戦術も」


「戦い方も」


控室が静かになる。


だが誰も驚かない。


それがBLUE HAWKだからだ。


ミンジュンは続ける。


「勝つためなら何でもします」


「勝つことが全てです」


世界トップレベルを知る男の言葉には重みがあった。


誰が出るか。


誰が主役か。


そんなことは関係ない。


必要なのは勝利だけ。


KINGが笑う。


「まあ結局勝てばいいんだろ」


「そうです」


ミンジュンは即答した。


NOVAも小さく笑う。


EDGEも頷く。


ベンチだから不満があるわけではない。


出番が来れば戦う。


来なければ仲間を支える。


それだけだった。


だからチームとしてまとまっている。


だから強い。


会場では試合開始のアナウンスが流れ始める。


観客席から歓声が上がった。


実況席の朝倉も立ち上がる。


「それではまもなく第2節!」


会場が沸く。


「BLUE HAWK対白虎です!」


さらに歓声が大きくなる。


開幕戦を制した新星。


長年リーグで戦い続ける古豪。


異なる強さを持つ二つのチームが激突する。


選手たちも立ち上がった。


Reiは静かに前を見る。


KINGは不敵に笑う。


TIGAは拳を握る。


そしてミンジュンは短く言った。


「行きましょう」


第2節。


BLUE HAWK対白虎。


新たな戦いが始まろうとしていた。

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