表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲームは下手だけど、世界一のチームを作りたい!!  作者: 龍崎
第1章 世界一のチームを作ろう

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/138

第39話 宣戦布告

韓国から帰国して一週間。


BLUE HAWK本部は慌ただしく動いていた。


世界王者監督パク・ミンジュンの加入。


正式ロスターの確定。


スポンサーとの調整。


リーグへの登録手続き。


やるべきことは山ほどあった。


その中でも最も注目されていたのが、今夜の配信だった。


BLUE HAWK初の正式チーム発表。


そして、日本競技シーンへの初めてのメッセージ。


午後八時。


Shinの配信チャンネル。


開始前にもかかわらず待機人数は三十五万人を突破していた。


コメント欄も異常な速度で流れている。


『始まるぞ』


『監督発表だろ』


『韓国行った結果どうなった』


『頼むぞ』


『今日ヤバそう』


『絶対何かある』


BLUE HAWKへの注目度は、もはや新設チームの域を超えていた。


八時ちょうど。


配信開始。


画面には青い鷹のロゴが映し出される。


静かなピアノが流れた。


そして映像が始まる。


黒い画面。


ゆっくりと文字が浮かび上がる。


――世界一。


その言葉を口にするのは簡単だ。


だが。


辿り着ける者は少ない。


映像が切り替わる。


世界大会の舞台。


大歓声。


優勝トロフィー。


紙吹雪。


そして、一人の男。


スーツ姿で優勝チームの中心に立つ監督。


画面に文字が映る。


HEAD COACH


PARK MINJUN


WORLD CHAMPION


コメント欄が爆発した。


『うおおおおおおおお!!』


『マジで来た!!』


『本物じゃねぇか!!』


『世界王者監督!?』


『ヤバすぎるだろ!!』


『日本史上最大の補強じゃん!!』


映像は続く。


次に映ったのは天城蓮。


静かにモニターを見つめる姿。


鋭い視線。


圧倒的なプレイ。


そして文字。


REI


続いて白河大牙。


最前線を押し潰すタンクプレイ。


TIGA


鳳堂響。


観客を沸かせる超攻撃的な立ち回り。


KING


桜庭美羽。


味方を支え続けるサポート。


ANGEL


神崎悠真。


冷静な判断。


鋭いコール。


SAGE


小鳥遊ひなた。


全ロールを使いこなす万能性。


NOVA


黒瀬蒼真。


未来を期待される若き才能。


EDGE


そして最後。


全員が並ぶ。


中央にはパク・ミンジュン。


その後ろに七人の選手。


画面いっぱいにロゴが映し出された。


BLUE HAWK


WE FLY TO THE WORLD


映像終了。


配信画面へ戻る。


そこには誠司。


ミンジュン。


そして選手全員が並んでいた。


コメント欄は完全に祭り状態だった。


『強すぎる』


『ガチで優勝候補』


『本気じゃん』


『新設チームとは思えん』


『ロスター豪華すぎる』


『監督までヤバい』


誠司はその反応を見ながら前へ出る。


会場が少しずつ静かになる。


「本日はBLUE HAWKの正式発表をご覧いただきありがとうございます」


落ち着いた声だった。


「ですが」


コメント欄がざわつく。


『まだある?』


『嫌な予感』


『来るぞ』


誠司は真っ直ぐカメラを見た。


そして静かに口を開く。


「日本の全プロチームへ伝えます」


空気が変わった。


選手たちも黙る。


コメント欄の流れも一瞬だけ鈍くなる。


「BLUE HAWKは皆さんを倒すために作りました」


静寂。


数秒。


完全に止まったような空気。


そして。


「私たちの目標は世界一です」


「だから日本で満足するつもりはありません」


「日本で負けるつもりもありません」


コメント欄が爆発した。


『うおおおおおおお!!』


『宣戦布告だ!!』


『言い切った!!』


『熱すぎる!!』


『本気じゃん!!』


誠司は続ける。


「歴史のあるチームがあります」


「実績のある選手もいます」


「私たちはまだ何も持っていません」


その言葉に誰も反論できない。


BLUE HAWKは新設チームだ。


実績はゼロ。


優勝もない。


世界大会出場経験もない。


だが。


誠司は笑った。


「だから挑戦します」


「全てを超えるために」


「全てを奪うために」


「世界へ行くために」


その声は力強かった。


「勝つのはBLUE HAWKです」


コメント欄が再び爆発する。


『きたああああ!!』


『言った!!』


『最高!!』


『鳥肌やばい!!』


『面白くなってきた!!』


横では大牙が笑っていた。


響も口元を吊り上げている。


ひなたは興奮した表情。


悠真は真剣な眼差し。


美羽は静かに前を見ている。


そして蓮だけはいつも通りだった。


ただ真っ直ぐ前を見つめていた。


その時。


隣にいたミンジュンがマイクを手に取る。


コメント欄がざわつく。


『監督!?』


『喋るのか!?』


『来た!!』


ミンジュンは静かにカメラを見た。


そして一言だけ言う。


「私は世界一しか興味がありません」


空気が変わる。


重みが違った。


実際に世界を獲った男の言葉だからだ。


「だからBLUE HAWKに来ました」


「日本一になるためではありません」


「世界王者になるためです」


誰も冗談だと思わない。


言葉そのものが説得力を持っていた。


ミンジュンは続ける。


「もし私たちを止めたいなら」


そこで一度言葉を切る。


そして。


「実力で止めてください」


コメント欄が完全に吹き飛んだ。


『かっけえええええ!!』


『本物だ!!』


『鳥肌やばい!!』


『世界王者の言葉重すぎる!!』


『日本リーグ楽しみすぎる!!』


配信終了後。


SKYLINEは完全にBLUE HAWK一色になった。


トレンド一位。


BLUE HAWK。


二位。


宣戦布告。


三位。


パク・ミンジュン。


四位。


世界一。


競技シーン全体が揺れていた。


そしてその夜。


日本中のプロチームが同じ配信を見ていた。


笑う者。


呆れる者。


怒る者。


そして。


燃える者。


反応は様々だった。


だが一つだけ共通していた。


BLUE HAWKは本気だ。


話題作りではない。


売名でもない。


本当に頂点を獲りに来ている。


その事実だけは、誰もが理解していた。


こうして。


世界一を目指すチームの挑戦が、正式に幕を開けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ