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【BL】くしゃみのラブラブSS集め  作者: 城山リツ
07 ミチルからいってらっしゃいの♡♡

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(アニー×ミチル)「限界インフェルノ」

 夜が来る。怖くはない。

 だけど、一人っきりの夜は怖くなった。




 小鳩のくるっぽー(仮名)が指令文書を咥えてやって来た。

 アニーはもちろん嫌そうな顔をしているが、ミチルはその口端が少し上がっているのを見逃さなかった。


「ちょっとお、ボスぅ! 結局、俺に仕事寄越してくるじゃん」


 嫌そうに文書をちゃんと読むアニー。


「もおおー、こんなの、俺じゃないと確かに出来ないけどぉ!」


 くるっぽー(仮名)にもおやつ(パンくず)をあげるアニー。


「困るんだよなあ、俺の事は卒業って言ったのにさ。都合のいい時だけ頼られてもねえ」


 ……そろそろ、つっこんでやるか。


「良かったね、アニー。行ってあげたら?」


「! 何言ってるの、ミチル」


 ミチルはアニーの背中を押したつもりだった。行く気は満々なのに、ミチルの手前、困った態度を取っているだけなのだ。

 だが、思いの外、アニーは文書を握りしめながら、ぐるんと首をこちらに向けて真顔で否定する。


「行く訳ないでしょ。召集0時だよ、0時ってどんな時間だと思う?」


「うん? 普通に寝るだけでは?」


「そう! ()()()ミチルと♡♡♡寝て、0時(てっぺん)はまさに頂点に到達してる頃でしょ!?」


「コラァア!!」


 そんな行程を妄想しないで欲しい。

 ミチルは思いっきり頬を赤らめて声をあげた。


「だから、悪いけどボスの頼みは──」


 文書を破こうとしたアニーの手をミチルが止める。

 ミチルは知っている。アニーがボスにどれだけの恩義を感じているか。すぐにでも助けに行きたいと思っているくせに。


「アニー。やっぱり行って来なよ」


 だから背中を押してあげるんだ。

 オレはアニーの帰りを信じて待つ事が出来るから。


「でも……」


 一人の夜は寂しくて怖いから。


「早く帰って来て?」




「……ぎゅーん↑」


 ミチルに可愛い「お願い♡」をされたアニーは不思議な擬音を口走った!




「……わかったよ、ミチル」


 ホスト系アサシンが格好をつけ始めました。

 これ、アレです。興奮を抑えようとしている証拠です。


「早く帰れるように、キスしてくれる……?」


「ふやあぁ……!」


 顔がいい!

 そんなに(下心で)澄んだ瞳は誰も出来ない!


「しょ、しょうがない、なあぁああ!?」


 ミチルはアニーの顔には逆らえない!


「ほっぺだから、ねえぇえ……っ」


 むっちゅっちゅー♡


「あはぁーん!」


 アニーは蕩けるような声を上げる。そして多分、どこかの何かはとろけている!


「オーケー、ミチル! 良い子で待っておいで!」


 奮起したアニーは身支度を颯爽と整えて、オンボロ酒屋を後にした。

 それ、まさに、獲物を狙う鷹のごとし!

 彼が飛び去った後には、ちょっと寂しいミチルが一人。疼くお〇〇。


「……もおお、去り際に触っていくなぁ」


 ミチルは今夜、ベッドを温めて彼の帰りを待つ。




 深夜2時……

 ウトウトしかけたミチルの耳に、アニーのイケてる囁きボイスが炸裂した。


「ただいま……♡」


 きゅーん↑




 仕事終わりの興奮×一人寝の限界=♡♡インフェルノ!

 朝は当然起きられない……

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― 新着の感想 ―
ドヘンタイだーー!(笑) ミチルのお願いに色んなところが奮起したんだろうな。 「ぎゅーん↑」って口で言うのかwナンの報告なんでしょうwww ミチルは「きゅーん↑」なんですね。小さいから?
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